2012
10/11
木
1 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:38:48.89 ID:l16LqTqh0
P「ですよね。分かります。分かってます」
響「二人で食べ切れる量じゃないぞ……」
P「響のために滅茶苦茶奮発してみたのですけれども」
響「……気合、入りすぎだぞ……。二段構成の誕生日ケーキなんて、初めてだぞ」
P「……伊織の誕生日の時は七段ケーキだったよな。そういえば」
響「アレは……。もう別次元さー。ウェディングケーキも真っ青だなー」
P「じゃあ響。俺たちのウェディングケーキは八段……いや、十段構成にしようぜ」
響「ふふ。期待してる」
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2 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:39:13.10 ID:l16LqTqh0
P「何はともあれ、食べようぜ響!」
響「確実に残っちゃうけどね」
P「だいじょぶだいじょぶ。まだまだ夜は長い!」
響「一晩中ケーキパーティ!?」
P「夢のようだとは思わんかね」
響「そりゃあ、ちっちゃい頃は、そういうの憧れたさー」
P「ちっちゃい頃?」
響「……それ、どーいう意味さー!」ウガーッ
3 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:39:38.55 ID:l16LqTqh0
P「ままま。誕生日の夜だし、パーっと盛り上がろうぜ」
響「今日の最高潮は昼の事務所でのパーティだぞ」
P「昼間っからの誕生日パーティも中々オツなもんよね」
響「だなー。皆来てくれて嬉しかったさー」
P「765プロは、祝い事は大切にするのが信条ですから。皆の記念日は、皆で祝うのよ」
響「これからもずっとだなー!」ニッ
P「あたりまえだぞー!」ニッ
響「プロデューサー、流石に無理あるぞー!」ニッ
P「そんな事、百も承知だぞー!」ニッ
4 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:40:06.09 ID:l16LqTqh0
P「それじゃ、響のバースディパーティ夜の部は俺と二人っきりの甘い夜にしようか」
響「言葉通りの夜になりそうだぞ」」
P「おっ、いいねえ。ほら響、座布団一枚」スッ
響「ありがとありがと」ポフッ
5 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:40:32.99 ID:l16LqTqh0
P「よぅし、んじゃ食べる準備と行きますか。コーヒー?紅茶?」
響「んー。プロデューサーはー?」
P「俺はコーヒー」
響「それじゃ、自分もー」
P「了解了解。……ブラックでいくかい?」
響「うぇっ?……うーん。……よし、どんとこいだぞー!」
P「よしよし。いい覚悟だ」
6 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:40:59.30 ID:l16LqTqh0
P「さぁて……」
響「うん。準備オッケーさー」
P「…………これ、どっから切ればいいんだ?」
響「……締まらないなー。ええと、ちょっと包丁貸してー」
響「………………うがーっ!やっぱり無理だぞー!」
P「……どうする?」
響「……どうする?」
P「………………」
響「………………」
P「よし、このまま食うか。どうせ二人きりだしな」
響「うん!」
7 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2012/10/10(水) 23:41:25.62 ID:l16LqTqh0
響「………………」
P「………………」
響「…………プロデューサー」
P「…………なに?」
響「食べないの?」
P「……なんかさ、一口目って……アレじゃん?特別じゃん?中々手を伸ばしづらいよね」
響「あぁ~。なんとなく分かる気がするぞ」
P「…………よし」
響「食べるの?」
P「この勇姿を写真に収めておこう」パシャ
響「あっ、自分もー」ピロリン
8 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:42:17.08 ID:l16LqTqh0
響「あっ、プロデューサー、自分、一番上の誕生日プレート食べたい」
P「なるほど、まずは上に乗っかってるものから攻めるか……。はい、どうぞ」
響「どうもだぞー」
響「……ん~。自分、ホワイトチョコって結構好きなんだー」
P「あっ、俺も俺も。……年取ってからは恥ずかしくってあんまし人前では言えないけどな」
響「年は取りたくないぞ」ウンウン
P「いや、現在進行形で取ってますよ響さん」
9 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:42:46.79 ID:l16LqTqh0
響「はい。プロデューサーには自分の名前が入った部分をあげる!」
P「おっ。何やら意味深ですね……。ありがたく頂戴します。あー……」
響「……ホントに、自分を食べちゃうのか……?」ウルウル
P「」
響「ホントに……グスッ。いや、いいさー。自分、プロデューサーのためなら……。プロデューサーが喜んでくれるなら……自分」
P「………………」パクッ
響「あー!食べたー!普通に食べたな!」
P「あっ、お~いしいわ~やっぱり」
響「自分、なんかすっごく恥ずかしいぞ……」
P「可愛かったよ」
響「うっ、うるさいぞー」テレテレ
10 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:43:17.22 ID:l16LqTqh0
P「ようし、それではいよいよ本体に行きましょうか」プルプル
響「フォーク持つ手が震えてるぞ、プロデューサー」
P「やっぱ、一緒に一口目行こうよ。……なんか、緊張する」
響「全く、しょうがないなぁ……。ん、いいぞー」
P「よし、それじゃ。いっせーのっ。はいっ!」
響「はいっ!」
P「あぁ……。ついに傷跡をつけてしまったね……」
響「ケーキに語りかける成人男性……。ん。アウト」
P「ひどい!……んなら、響もやってみてよ」
響「えー?……。自分が、美味しく食べてあげるからね……」
P「…………」デジカメデジカメ
響「いつの間にムービー撮ってるんだぁ!」ウガーッ
P「ははは。いいモン撮れたよ。……いつか来るべき日に流そう」
11 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:43:53.23 ID:l16LqTqh0
響「それにしても」
P「ん?」
響「このケーキ、美味しいな!」
P「んふ。そうだろそうだろ」
響「うん!特にこの生クリームがすっごく美味しい!絶妙な甘さってヤツだなー」パクパク
P「おっ、分かってるねー!ここのケーキ屋、クリームが最高なんだ。俺の行きつけなんだけどね」パクパク
響「へーっ、そんなのあったんだなー。教えてくれれば良かったのに」
P「小さくって古いけど、良い店だよ。ひっそりと贔屓にしたい感じ」
響「ふーん。それ、自分は教えてよかったのか?」
P「もち!」
響「じゃあ、二人の秘密のお店ってヤツだなー!」
P「いや、この店、有名ではないけど、隠れファンが多いから、二人だけの秘密ってワケじゃあ……」
響「プロデューサーって、たまにムード無いよね……」
12 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:44:56.88 ID:l16LqTqh0
P「…………むっ!」
響「…………んっ!」
P「上の段最後のイチゴ……」
響「だな…………」
P「いくら響といえど、こればっかりは譲れないぜ」
響「こっちだって!」
P「ようし、いくぞ響!ジャンケンだ!」
響「望むところさー!」
P「待っててくれイチゴちゃん……。必ず迎えに行くよ……」
響「………………」デジカメデジカメ
P「ぐふっ!響!その映像は!その映像だけはダメだ!!」
響「ふふん!お返しさー。さっきの映像とセットにしようなー!」
13 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:45:26.29 ID:l16LqTqh0
響「んー。程よい酸味が心地いいぞー」デリシャス
P「俺は……俺はお前を信じていた……信じていたのに!お前はもっとやれると思ったよ!」ウワァァァ
響「右手に叱責してもどうにもならないさー」
P「さて、それにしても……」
ケーキ「マッシロ」
響「しろーくなったね」
P「上の果物とか全部食べちゃったからなー」
響「それじゃ、後はケーキ本体だけだなー!気合入れるぞー!」
14 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:45:57.61 ID:l16LqTqh0
P「…………ふぅっ。一段目……制覇……」
響「じ、自分……もう限界……」
P「ははは、奇遇だな。……俺もさ」フッ
響「カッコつけてる場合じゃないさー。……どうするの?」
P「……明日に延長しよう。響、どうせ明日はオフだ」
響「よ、ようし。明日制覇してやるぞー!」
P「覚悟しとけー!」
ケーキ「イヤイヤ、ワタシニイワレマシテモ」
15 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:46:24.93 ID:l16LqTqh0
P「あああぁっ!!」ガビーン
響「ど、どうしたんだー?」
P「ロウソク立てるの、忘れてた……!」
響「な、なあんだ。びっくりしたー」
P「なあんだ。って……。響ー、あんましそういうの気にしないタイプ?」
響「うーん。自分はー。ケーキ美味しかったし、別にいいかなーって」
P「うーん……いや、ダメだ!俺が俺を許せない!ちょっと待ってて……」ゴソゴソ
響「……?」
16 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:46:55.24 ID:l16LqTqh0
P「じゃーん!急ごしらえだけど、キャンドルファイアー!」ジャジャーン
響「うん!綺麗だなー」
P「あああぁぁっっ!!」ガビビーン
響「こ、今度は何?」
P「ハッピーバースディのうた歌うの忘れてた……!」
響「な、なあんだ」
P「なあんだ。って……。響ー」
響「ストップ。さっきと完全に会話の流れが同じだぞ」
P「あれ?そうだった?」
P「では改めまして。俺が一曲歌います!」ハッピバースデー
響「えー。プロデューサー、歌下手くそだからなー」
P「失礼しちゃう」
17 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:47:48.80 ID:l16LqTqh0
P「さて、と。それじゃ、今日の所はお開きにしよっか」
響「だなー」
P「……風呂入って、もう寝る?」
響「だなー」
P「よし響、先入ってきていいよ」
響「うん。それじゃあお先、失礼するぞー」
P「……一緒に入る?」
響「ばっ!……まだ早いぞー!!」カァァ
P「……『まだ』?」ニヤニヤ
響「……っ!もうっ!」
18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:48:17.35 ID:l16LqTqh0
響(……ふぅ)シャワー
P「響ー。いいかー?」コンコン
響「うえぇっ!?だ、だから、自分たち、まだそういうのはっ……!べっ、別に、嫌だとかそういうんじゃ無くって……、心の準備がっ……!」アセアセ
Pの腕「ボディーソープ切れてたんだった。悪いけど、補充しといてくれるか?」ニュッ
響「…………もう!」バッ
Pの腕「いっ、痛い!……なんで怒ってるんだ?」
響「しっ、知らないもん!もう!!」ウガーッ
響「一回で半分使ってやるー!」キュポキュポ
P「ああっ!なんてもったいない事を!」
19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:49:02.78 ID:l16LqTqh0
P「………………」
響「…………なあプロデューサー」
P「なあに」
響「最近、急に冷えてきたよねー」
P「そうだなー」
響「寒くないかー?」
P「そうかなー」
響「……もっ、もっとこっち寄ってもいいぞ」
P「……それじゃ」
響「…………!!」ドキドキ
20 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:49:35.74 ID:l16LqTqh0
P「響、あったかいね」
響「そ、そうか?」
P「うん。一人で寝るのと、響と寝るのとでは、全然違うぞ」
響「自分は、いつもいぬ美たちに囲まれるから、あったかいけどなー」
P「これからどんどん寒くなるし……。響、毎日ウチで寝る?」
響「えぇっ!?」
P「冗談だよ」
響「……な、なあんだ……。でも別に、自分は……嫌じゃないかも」
P「ホントか?」
響「うん。でも、いぬ美たちを放ってプロデューサーのトコには行けないさー」
P「そっか……。なら、俺が響んちに行くよ」
響「そんな事言って……。プロデューサー失格だぞ」
P「……そうだな」
21 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:50:03.81 ID:l16LqTqh0
響「プロデューサー」
P「なあに」
響「今日はありがとな。自分、すっごく幸せさー」
響「みんながいて、プロデューサーがいて。自分、今ホントに幸せなんだー」
P「俺もだー」
響「今年の一年は、もっと幸せになるかな?」
P「なるさ。してみせる」
響「そっかー。楽しみにしてるね」
22 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:50:34.57 ID:l16LqTqh0
P「来年は、さ」
響「ん?」
P「三段構成のケーキを買ってくるよ」
響「ふふっ。それじゃあまた、プロデューサーとケーキパーティだなー」
P「そうだぞー。毎年の恒例行事にしようと思う」
響「そっかー。……嬉しいよ。ありがとー、プロデューサー」
23 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] :2012/10/10(水) 23:52:59.56 ID:l16LqTqh0
間に合った!
えらい短いですけど、これで終わりです。
思いつくままにつらつらと書いたんで、なんとも言えない仕上がりになりました。
読んでくれた人、もしいたらありがとう!
そして響!誕生日おめでとう!
24 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2012/10/11(木) 00:58:27.31 ID:o6EFuuIDo
おつおつ
やっぱり響はかわいい
転載元:響「プロデューサー……。このケーキ、大きすぎだぞ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1349879928/
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[ 2012/10/11 08:11 ]
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47554
▼返信コメ
ほー、既に結婚確定か。意外に有りそうで無いパターンやね。
響が嫁かー、そらぁ最高だな。元気で可愛くて天真爛漫で愛情豊か、自称抜きで完璧な奥さんだわ。(*´ω`*)
響が嫁かー、そらぁ最高だな。元気で可愛くて天真爛漫で愛情豊か、自称抜きで完璧な奥さんだわ。(*´ω`*)
[ 2015/12/19 08:44 ]
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