2017
02/26
日
1: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:00:54.72 ID:bSk5IgRz0
下記の話の改訂版となります。
最後には告知がありますので、よろしくお願い致します。
P「渋谷凛、6歳」
P「渋谷凛6歳、家出をする」
P「渋谷凛六歳、家庭訪問」
P「渋谷凛6歳、未知との遭遇」
P「渋谷凛6歳、はじめてのおつかい」
P「渋谷凛6歳、節分」
P「渋谷凛6歳、歯医者へ行く」
P「渋谷凛6歳、闇に飲まれる」
P「渋谷凛、6歳……?」
P「渋谷凛6歳、あいつが今年もやってくる」
2: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:02:25.98 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛、6歳】
3: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:03:05.65 ID:bSk5IgRz0
P「凛? りーん、どこ行ったんだー?」キョロキョロ
P「うーん……」
P「ここか?」ガチャ
P「洗面所にもいないのか……」
モゾ
P「……」
……モゾッ
P「……」
バサッ
りん「……」
P「……」
りん「……ふーん、あんたがりんにせっきょう? ……まあやめてほしいかな」
P「部屋散らかしたままはダメだって言っただろ」ヒョイ
りん「はなして」ジタバタ
4: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:03:54.09 ID:bSk5IgRz0
P「洗濯物の中に隠れるとは……」
りん「あったかい」
P「誰が片付けると思ってるんだ」
りん「だいじょうぶ、おうえんするから」
P「……」
りん「すっごいおうえんするから」フフン
P「……」グイッ
りん「いたいほっぺはやめて」ジタバタ
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5: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:05:59.53 ID:bSk5IgRz0
P「……」パタンパタン
りん「ふん」バサッ
P「……」ヒョイ
りん「ふんっ」バサッ
P「よいしょっと」パサ
りん「ぷろでゅーさー、りんもたたんだよ!」スッ
P「あぁ、ありがと……ん?」
グチャア
P「……」
りん「ふふん!」
P「……」バサッ
りん「このちょうしでりんにまかせて」グッ
P「分かった、凛は部屋を片付けてきなさい」
りん「はぁい」テテテテ
6: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:06:45.25 ID:bSk5IgRz0
P「進んでるかー」ガチャ
りん「あっ……」
P「……」
りん「これは、その……ちがう、べつに、おふとんがあったかくって、ねてたわけじゃないよ」
P「……」
りん「……りんからじゃなくって、おふとんからちかづいてきたの」
P「……」
りん「おふとんね、いってたんだよ」
P「……」
りん「りんちゃん! ぼくあったかいよ! おいで!」
P「……」
りん「……」
P「……」
りん「……いってたんだよ?」
P「…」スッ
りん「ごめんなさい! あやまるから! あやまるからおしりぺんぺんだけはやめて! やぁーー!!」
7: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:07:31.80 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「ん、そろそろ飯食うか」
りん「おひるごはん!」
P「あぁ、お昼ごはんだ! 何が食べたい? 俺はオムライ……」
りん「はんばーぐ!!」キラキラ
P「……」
りん「はんばーぐ」キラキラ
P「……オッムライス……オッムライス……」
りん「……?」
P「……オッムライス……! オッムライス!」
りん「!?」
8: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:09:39.99 ID:bSk5IgRz0
P「オッムライス! オッムライス!!」ズンドコズンドコ
りん「……!? ……!??」
P「フッワフワ! フッワフワ! フワフワ卵のオムライス!! ハァイ!!」スパァン
りん「……お、お……」ソワソワ
P「オッムライス! ハッ! オッムライスッ! ハッ!」ズンズン
りん「……お、おっむらいす! おっむらいす!」キャッキャッ
P「……」ズンドコドコドコ
りん「ふっわふわ! ふっわふわ!」ピョンピョン
P「凛、今日のお昼ご飯は何がいい?」ズンドコズンドコ
りん「はんばーぐ」
P「よーし頑張っちゃうぞ」
9: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:10:41.16 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「凛、ほっぺにソースついてる」
りん「うん」フキフキ
P「そっちじゃない」
りん「こっちかぁ」フキフキ
P「違う」
りん「うーん……ここ?」フキフキ
P「そこはおでこだ」
りん「ぷろでゅーさーはせつめいがへた」
P「借しなさい」
10: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:11:37.56 ID:bSk5IgRz0
りん「ふいて」
P「はいよ」フキフキ
りん「んむ、んむぁ」
P「よし、大丈夫だ」
りん「ありがと」
P「うん」
モグモグ
モムモム
P「……凛、またソースがついてる」
りん「うん」フキフキ
P「よし、今度はちゃんと拭けたな」
モグモグ
モムモム
P「…………凛、ソースが」
りん「うん」フキフキ
モグモグ
モムモム
P「凛」
りん「うん」フキフキ
11: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:12:13.71 ID:bSk5IgRz0
P「凛、最近の学校はどうだ?」
りん「うーん……このあいだのたいいくでね?」
P「うん」
りん「りんと、みおと、ちづると、みちるで、たんきょりそうしたの」
P「短距離走か、懐かしいなぁ」
りん「みおがすごいはやくて、せんせいにほめられてた」
P「おぉ、凄いじゃないか」
りん「ふふん! みおはすごいんだよ」
P「どれくらい早かったんだ?」
りん「5.47」
P「!?」
りん「5.47」
12: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:12:50.84 ID:bSk5IgRz0
P「あ、そろそろ生っすかサンデーだぞ」
りん「なまっすか! みなきゃ! きょうははるかなんかいころぶかなぁ!?」
P「先週は263回だったな! 今週こそは記録更新出来るかもな!」
13: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:13:53.78 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ピンポーン
P「ん、誰だろう」
りん「ふーん……きょうのひびきはえめらるどうぇぽんをてなづけるんだぁ」
オウ オマエタチカ
りん「?」
リンチャンイルヨネ?
アソビニキタゼ
りん「!?」
ハイッテイイカ?
オウ
りん「だめー!!」ギュッ
14: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:14:58.39 ID:bSk5IgRz0
P「うわっなんだどうした」
りん「ぷろでゅーさー! だめっ」
P「えぇ……何でだよ」
りん「や! またいつもみたいに……」
ガチャッ
加蓮「やっほー♪」
奈緒「おーっす」
りん「うわああああああ!!!!」
15: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:17:01.30 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
加蓮「はぁ~……♪」ナデナデ
りん「……」
奈緒「次あたしな」
加蓮「分かってるって~」
りん「……」ジタバタ
加蓮「ムダだよー無駄無駄」ナデナデ
りん「……ぷろでゅーさー! たすけてよ!」
P「やだ」
りん「なんで」
P「やだから」
りん「なんで!!」
P「ガハハハハ」
りん「んにゃあぁーーー!!!」
P「みくの真似か?」
16: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:18:11.53 ID:bSk5IgRz0
りん「……そ、それはりにかなってない!」
P「お、難しい言葉だなー何処で覚えたんだ?」
りん「みゆせんせぇが……じゃなくて! たすけっ……」
奈緒「ポッキー食うか?」スッ
りん「たべう」サクサク
りん「……」ゴクン
りん「……とりあえず! たすけてくれたらかたもんであげてもっ……」
奈緒「……」スッ
りん「……」サクサク
りん「……」ゴクン
りん「……かたもんであげてもいいかなって! しかも、それだけじゃなっ……」
奈緒「…」スッ
りん「…」サクサク
奈緒「ハムスターみてぇ」
加蓮「アタシも! アタシもそれやりたーい!!」
17: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:19:42.27 ID:bSk5IgRz0
加蓮「アタシね? 凛はツインテも似合うと思うんだ」
奈緒「ツインテ? んー……あー……うん……アリだな」
加蓮「ということで」
りん「なにが?」
加蓮「はい、ここすわってー」ヒョイ
りん「なに? たのしいこと?」ポスッ
加蓮「はーい髪の毛梳かしますねー」
りん「いつものやつだ!! わあああ」ジタバタ
19: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:21:00.27 ID:bSk5IgRz0
奈緒「おぉ……おぉ……!!」
加蓮「かわいい……かわいくない? かわいい……」
りん「……」ツインテ
奈緒「そんな仏頂面すんなよ~」
加蓮「似合ってるから!! 超っかわいい……」
りん「……ほんと?」
奈緒「あぁ!」
加蓮「うん!!」
りん「……ふーん」ソワソワ
奈緒「そうだっ! Pさんに見せてやろーぜ!」
加蓮「それ名案! 絶対喜ぶよ!」
りん「……そうかな?」ソワソワ
奈緒「あぁ! もう抱きついてくるぜ!?」
加蓮「いっぱいぎゅってしてくれるよ!」
りん「……いってくる」トテトテ
奈緒「ちょろい」
加蓮「はぁかわいい」
20: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:22:50.67 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「……ぷろでゅーさー」クイクイ
P「ん? おぉ……」
りん「えと……これ……」イジイジ
P「可愛いじゃないか!」
りん「か、かわいい……? にあってる?」
P「あぁ! 似合ってるぞ」ナデナデ
りん「ん……んへへ」
P「おっと、せっかくのセット崩しちゃうな」パッ
りん「……」
P「ん? どうした?」
りん「……それだけ?」
P「え?」
りん「それだけなの……?」
P「……??」
りん「……む」
21: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:25:01.97 ID:bSk5IgRz0
りん「せいざ」
加蓮「はい」スッ
奈緒「はい」スッ
りん「……だきついてくれなかった!」
加蓮「じゃ私がやったげる」ギュッ
りん「ちょっと」ジタバタ
奈緒「あっずるいぞ!」
りん「……いっぱいぎゅーもしてしてくれなかった!」
加蓮「私が」ギュー
りん「はなして」ジタバタ
奈緒「次あたしな」
りん「………でもなでなでしてくれた」
加蓮「あっ、はあっ、あぁぁっっ」キュン
奈緒「あたしも! あたしにもぎゅってさせろよ!」
22: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:25:52.58 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「夜ご飯は何がいい? 俺はオムライ……」
りん「おさかな!」
P「……オッムライ……」
りん「……」
P「よーしお魚にしようなー」
りん「わぁい!」
P「お前達も食べていくだろ?」
加蓮「えへへ、いただいていきまーす」
奈緒「ごめんな、毎回」
P「気にすんなって」
23: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:28:16.21 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
加蓮「じゃねー」
奈緒「お世話になりましたっ」
P「じゃあなー」
りん「……ばいばい」
バタン
P「……何だ? 寂しいのか」
りん「……うるさい」
P「ははは」
りん「……」
P「んー?」
りん「……寂しい」
P「また来るよ」
りん「……おふろはいってねる!」
P「おう、そうしよう」
24: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:29:18.98 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「電気消すぞー」
りん「うん」
パチッ
りん「ぷろでゅーさーはやく」
P「おう」
モゾモゾ
りん「ん……もっとこっち」クイクイ
P「はいはい」
りん「……んー……」
P「おやすみ」
りん「おやすみ…………ぐぅ……」
つづく
25: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:30:35.26 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、家出をする】
26: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:34:12.46 ID:bSk5IgRz0
チュンチュン
P「……やめ……やめろ……かなで……こら……かなで……かなでこら…………zzz」
りん「……むぁ」ゴソゴソ
P「う、うぅ……うぁ、ぁぁ…………zzz」
りん「……んん……あさだ」パチッ
P「かな……かなで……やめなさ……はやみ……はやみ…………zzz」
りん「ぷろでゅーさー……あさだよ、おき……んぅ?」ペラッ
ベチャア
りん「……」
りん「……にほんちず……」
りん「……」
りん「……」モゾモゾ
タッタッタッ
27: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:35:07.00 ID:bSk5IgRz0
P「……むぁ」パチッ
P「朝か……あれ? 凛? ……ん?」
ベッチャア
P「日本地図」
28: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:36:00.93 ID:bSk5IgRz0
タッタッタッ
りん「……ふぅ、これでりんのしょうこはいんめつ……あっ」
P「……」ベチャア
りん「……」
P「……」ベチャア
りん「……ぷろでゅーさー、おとななのにだらしないね、ぷぷ」
P「そこに直れ」
29: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:38:34.61 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「まぁ……凛はまだ子供だから、こうなっても仕方ないけどな」
りん「……」
P「でも人のせいにするのはいけないぞ」
りん「……」
P「……聞いてる?」
りん「……ふん! ぷろでゅーさーはきびしすぎるよ! もうりんいえでするもん! ぺっぺ!」テテテテ
P「あっ、おい!」
テテテテ
パタン
P「……はぁ、まぁお隣だろう……」
P「……」ベチャア
P「とりあえず風呂だな」
30: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:39:18.07 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ピンポーン
P「すみませーん」
ガチャッ
ちひろ「プロデューサーさん!」
P「おはようございます、ちひろさん」
ちひろ「おはようございます! 凛ちゃん来てますよー」
P「いつもすみません……」
ちひろ「いえいえー♪」
31: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:41:44.93 ID:bSk5IgRz0
P「りーん」
りん「ぷろでゅーさー! なにしにきたの!」
P「何しに来たって、お前なぁ……」
まゆ「ぷろでゅーさーさん!」
P「おう、おはようまゆ」
まゆ「おはようございます……♪」
りん「ぷろでゅーさー! りん、むしはいけないとおもうな!」グイグイ
32: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:43:39.49 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ちひろ「今日は何をしたんですか?」
P「おねしょです」
ちひろ「あらぁ」
まゆ「りんちゃんはまだまだこどもですねぇ」
りん「!? ちがう! りんこどもちがう!」
ちひろ「まぁ、まゆちゃんもたまーに……」
まゆ「ちひろさん、それいじょうはだめですよぉ」
りん「おとな!」
ちひろ「ふふふ、ごめんなさい」
りん「りんおとな!」
まゆ「むぅ……」
りん「……ぷろでゅーさー」
P「ん?」
りん「りん、ちひろさんちのこになるから」
P「そっかー」
りん「むっ……りん! まゆのおうちのこになるからっ!」
P「そっかー」
ちひろ「私は歓迎しますよ~♪」
りん「ちひろさんすき」ギュ
ちひろ「ふふっ、私も!」
33: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:44:35.41 ID:bSk5IgRz0
りん「……ぷろでゅーさーは、りんがまゆのおうちのこになってもいいの」
P「うーん?」
りん「どうなの」
P「うーん……」
りん「……」
P「んー……あ、ちひろさんこのお味噌汁美味しいです」
ちひろ「ありがとうございます♪」
りん「うわぁん」
まゆ「よしよし」
34: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:45:44.52 ID:bSk5IgRz0
まゆ「ぷろでゅーさーさんひどいですよぉ」
P「すまん、からかいすぎた」
りん「……りんも、さっきはごめんね」
P「おう、次は気を付けような!」
りん「うん!」
まゆ「うふ、りんちゃんはえらいですねぇ」ナデナデ
りん「ん……」
P「まゆはお姉ちゃんみたいだなぁ」
まゆ「そうですかぁ? えへへ♪」
35: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:46:27.90 ID:bSk5IgRz0
りん「……ふーん、まゆがりんのおねえちゃん? ……まぁ、わるくないかな……」
まゆ「はぁい、りんちゃんのおねえちゃんですよぉ♪」
りん「でもおねえちゃん、りんよりちっちゃいよね」
まゆ「…………!!!」
ちひろ「あぁー……」
P「凛、お尻ペンペンと勉強どっちがいい?」
りん「!?」
36: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:47:48.80 ID:bSk5IgRz0
まゆ「……ま、まゆ……まゆは、まゆはちっちゃくたっておねえちゃんだもん!」
りん「りんはちっちゃくてもきにしないよ」
まゆ「なぐさめなんていらないもん!! うわあぁん」ギュッ
ちひろ「よーしよしよし」
P「凛って変な所で素直だよな」
りん「よくわかんないけどばかにしてる?」
P「ヒューッ」
37: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:48:38.31 ID:bSk5IgRz0
まゆ「……」ギュー
ちひろ「まゆちゃんは小っちゃくてもお姉ちゃん。よしよし」ナデナデ
P「うらやましい」
ちひろ「Pさんにはしてあげませーん」
P「ひどい」
りん「りんは? ねえりんは? りんもなでてほしいなぁ」グイグイ
ちひろ「りんちゃんはいいですよー」スッ
りん「わぁい!」
グイッ
ちひろ「あら?」
まゆ「……ちひろさんはまゆのものですよぉ」ギュ
りん「……!?」
38: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:49:13.09 ID:bSk5IgRz0
りん「ひとりじめはよくないっておもうな!」グイグイ
まゆ「つーん」
りん「ふん! ふん!」グイグイ
まゆ「うぐぐ……」
ちひろ「プロデューサーさん! 人気者ですよっ! 人気者っっ!」
P「ほぉん」
ちひろ「みて! みて!」
P「わぁすんごぉい」
ちひろ「興味無さそっ」
39: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:50:29.83 ID:bSk5IgRz0
りん「おねえちゃんなのにずるい!」
まゆ「まゆだってこどもだもん」
りん「ぐぬぬ……!」
まゆ「それに……」
P「お茶うまっ」ズズ
グイッ
P「ん?」
まゆ「ぷろでゅーさーさんも、まゆのものです……うふ♪」
りん「な、なっ……!」ワナワナ
まゆ「えへへぇ♪」ギュ
ちひろ「何だか家族みたいですね♪」
P「冗談は程々にしておけよ」
ちひろ「やるか?」
P「やるってのか?」
40: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:51:09.20 ID:bSk5IgRz0
りん「……」グス
まゆ「……でもぉ」
りん「……?」ウルウル
まゆ「りんちゃんも、まゆのものです♪」ギュッ
りん「あっ……えへへ」ギュ
P「こんないい子他にいます?」
ちひろ「天使」
41: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:53:41.96 ID:bSk5IgRz0
P「確かに可愛いですね、まぁでも……」
ちひろ「本当ですね、それでもやっぱり……」
P「うちの凛が一番可愛いんですけれど」
ちひろ「うちのまゆちゃんが一番ですね」
P「は?」
ちひろ「あ?」
りん「はじまった」
まゆ「まなびませんねぇ」
42: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:56:05.78 ID:bSk5IgRz0
P「え? 知らんの? ちっひ知らんの?」
P「テレビ点けたらホラー映画やってて、立ったまま動けなくなった凛の可愛さ知らんの?」
P「やばない? 思い出したかのように俺の名前を連呼する凛の愛おしさやばない?」
P「国で保護するべきよ? 例え国が護ってくれなくても俺が護るけど」
ちひろ「は? 甘くね? Pお前ちっとレベル低くね?」
ちひろ「テレビで天海ハム蔵さんが歌ってて、それ見ながら必死にM@STERPIECEの振り付け真似してたまゆちゃんの愛おしさ知らんの?」
ちひろ「私がいることに気付いて、正座して何事もなかったかのように振る舞うまゆちゃんの愛お指数高ない?」
ちひろ「そんな事も分からない人間は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ」
43: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:56:36.24 ID:bSk5IgRz0
P「オ? アン?? オォ???」
ちひろ「あんコラおうコラやんのかハゲコラ」
P「頭は関係ねぇだろ!!!!!」
りん「まゆ、こんなのほっといてうちであそぼ」
まゆ「いいですよぉ」
りん「しんきょくできたからうたってあげるね」
まゆ「わぁ、たのしみです♪」
パタン
44: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:58:24.91 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「ぴざもっつぁれら♪ ぴざもっつぁれら♪ れられられられら」
まゆ「げきやばですねぇ、ばんどくみます?」
ガチャッ
P「ただいま」
ちひろ「お邪魔しまーす」
りん「おわった?」
まゆ「なかなおりできましたかぁ?」
P「あぁ、一戦終えてきたよ」
ちひろ「殴るぞ?」
P「ヒューッ」
ちひろ「……もう……」
45: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 13:59:49.06 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ちひろ「日も暮れてきましたねぇ」
P「そうですね」
りん「きょうはとまっていかないの?」
ちひろ「うーん」
P「構いませんよ」
まゆ「まゆはおとまりしたいです」
ちひろ「それじゃあ、お世話になっちゃおうかなー」
りん「やった」
46: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:00:41.34 ID:bSk5IgRz0
りん「まゆ、おふろはいろ」
まゆ「いいですよぉ」
P「ちひろさん、お願いします」
ちひろ「はーい」
りん「え? ぷろでゅーさーもいっしょだよ」グイグイ
ちひろ「どわぁっ!?」
P「何言ってんだこいつ」
47: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:06:42.49 ID:bSk5IgRz0
まゆ「みんないっしょですよぉ」グイグイ
P「狭いだろう」
りん「だいじょうぶ、りんたちちっちゃいから」
P「いやそうじゃなくて」
ちひろ「……」
りん「?? どういうこと?」
P「いや、それは……ほら、身体洗うの大変だろ」
まゆ「まゆがあらってあげますよぉ」
P「そりゃ嬉しいけど」
りん「だからはやく」グイグイ
P「はぁ……ちひろさ……ちひろさん?」
ちひろ「……」モジモジ
ちひろ「……」チラッ
ちひろ「……」モジモジ
ちひろ「……」チラッ
P「え?」
ちひろ「……」カァ
P「え?」
つづく
48: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:07:47.25 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、家庭訪問】
49: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:08:20.07 ID:bSk5IgRz0
りん「ぷろでゅーさー」グイグイ
P「んー?」
りん「みゆせんせぇがおうちにくるって」
P「え? なんで?」
りん「ぷろでゅーさーとおはなしするんだって」
P「……あぁ! 家庭訪問か」
りん「よくわかんないけどたぶんそう」
P「プリント……紙とかもらってないか?」
りん「さがしてくる、うごかないでね!」
P「なんで?」
りん「うごいたらなぐる」
P「なんで?」
50: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:09:33.61 ID:bSk5IgRz0
りん「あった!」テテテテ
P「動いていいか?」
りん「いいよ!」
P「よし、見せてくれ」
りん「はーい」スッ
P「えーっと……あぁ、おっけー」
りん「わかった?」
P「うん、書いておくよ」
りん「がんばって」
P「後で渡すから、明日先生に渡してくれ」
りん「うん……あっ! ぷろでゅーさーおふろ! いそいではやく」グイグイ
P「俺はお風呂じゃありません」
51: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:10:34.37 ID:bSk5IgRz0
@翌日
ガチャッ
P「ただいまー」
りん「ぷろでゅーさー!」テテテテ
P「おかえりなさいは?」
りん「おかえりなさい!」
P「よし、偉いぞ」
りん「ん! みゆせんせぇにわたしてきたよ」
P「おう、ありがとう」
りん「うん! ……あっ! ぷろでゅーさーごはん」グイグイ
P「俺はご飯じゃありません」
52: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:11:20.09 ID:bSk5IgRz0
りん「……」モムモム
P「……凛、知ってるか? ごはんですよはごはんじゃないんだぞ」
りん「……!? ……ごはんですよが、ごはんじゃない……!?」
P「あぁ……」
りん「じゃ、じゃあ、このごはんですよは……ごはんじゃない……で、でも、これは、ごはんですよ……?」
P「……」モグモグ
りん「ここにあるごはんは、ごはん……でも……このごはんですよはごはんじゃないですよ……?」
P「……」モグモグ
りん「……? ……??」
53: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:12:59.46 ID:bSk5IgRz0
@数日後
ピンポーン
P「ん、先生かな。りーんでてくれー! 手が離せなーい」
りん「りんだってえほんよむのにいそがしいんだけど!」
P「頼むなー」
りん「まったく、しかたないねぷろでゅーさーは」テテテテ
P「はいはい」
ガチャッ
りん「だれですか」
美優「あっ、こんにちは……」
りん「!?」
美優「凛ちゃん、こんばんは」
りん「ぷろでゅーさー! おうちにみゆせんせぇがぁ!」
美優「え、えっ?」
54: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:16:02.05 ID:bSk5IgRz0
りん「あそびにきたの?」
美優「えっ、いや」
P「どうもー」
美優「あっ、どうも……担任の三船です」
P「どうぞ、お上がり下さい」
りん「ねぇなんで? みゆせんせぇなんで? ねぇねぇ」
P「家庭訪問だろう?」
りん「…………はっ、かていほうもん……! おぼえてた」
P「うそこけ」
美優「あはは……」
55: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:16:40.12 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
美優「……といった感じで、友達も多く、特に問題は……」
P「そうですか……偉いな、凛」
りん「ふふん」
美優「……あ、でも……」
P「凛、何かやらかしたのか?」
りん「なんにもしてないよ!」
56: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:19:23.17 ID:bSk5IgRz0
美優「隣のクラスの担任が、佐藤先生なんですけれど……」
P「はい」
美優「……そ、そのう……佐藤先生の……お腹を……」
P「お腹」
美優「……ぷ、ぷにぷに、して、遊ぶのは……よろしくないかと……」
P「凛、後で説教な」
りん「なんで!」
P「30分コースだ」
りん「だってやわらかいんだもん」
P「知りません」
りん「ぷろでゅーさーもやってみればわかるよ!」
P「いいの?」
りん「うん」
美優「えっ……!? だっ、だめですよっ」
P「よし、やっぱ説教な」
りん「みゆせんせぇなんでうらぎるの……」
美優「あ、あははー……」
57: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:20:43.41 ID:bSk5IgRz0
美優「佐藤先生もそれなりに落ち込んでしまいますので……」
P「そうですよね……申し訳ないです」
美優「星も消えかけますし……」
P「ほし?」
美優「あ、いえ……」
58: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:21:13.60 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
美優「それでは、そろそろ……」
P「そうですね、ありがとうございました」
りん「かえっちゃうの」
美優「はい」
P「ほら、お見送りしないと」
りん「あそばないの?」
美優「えっ」
りん「みゆせんせぇ、あそぼー!」
美優「え、えぇ……?」
P「先生は遊びに来た訳じゃないんだぞ」
りん「つーん」
P「つーんじゃなくて」
59: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:22:26.03 ID:bSk5IgRz0
りん「やだ! みゆせんせかえっちゃだめ」ギュ
P「あっ、こら」
美優「あら……捕まっちゃいました……」
りん「えへへー」
P「先生だって、この後予定があるかもしれないだろう」
美優「あ、いえ……本日はこちらで最後です」
P「あっ、そうでしたか」
りん「それはーつまりー?」
P「つまり」
美優「つまり……?」
りん「あそべるー!」
美優「え、えーっ……」
りん「おままごとするの」
P「……はぁ……あの、先生さえよろしければ……」
美優「そ、それでは……少しだけ……」
りん「やった!」
60: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:25:02.20 ID:bSk5IgRz0
りん「みゆせんせぇがおかあさんやくで、りんはみゆせんせぇのこどもね」
美優「う、うん」
りん「ぷろでゅーさーはいらないから」
P「ひどい」
りん「あっちでどんじゃらでもやってて」
P「ひとりで」
りん「せっていは、ふうんのじこでなくなってしまったおっと、そしてのこされたにいづまとおさないむすめがおりなすせいとしの」
P「重い」
61: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:27:27.49 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「ウッ……グス……そんなのってねーよなぁ……でも二人とも頑張ったよなぁ……ッ……報われて良かったなァ……
オエエッ」
りん「おーわり!」
美優「随分と、その、長かったね……」
りん「つかれたからおふろはいる」グイグイ
P「ンオア゛ア゛……」グスグス
りん「いつまでないてるの! みゆせんせぇもはやく」
美優「えっ!?」
P「あっ、それではお送りしますね」
美優「は、はい」
りん「ちょっと」
P「本日はご迷惑お掛けしました、今後とも何卒……」
りん「ちょっと」ペシペシ
62: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:37:08.55 ID:bSk5IgRz0
美優「それでは……」
スタスタ
P「……」フリフリ
りん「……」ムスッ
P「ほら、凛もばいばいしなさい」
りん「……」
P「みゆせんせー見えなくなっちゃうぞ」
りん「……」バイバイ
P「あと、凛」
りん「……?」
P「誰とでも一緒にお風呂に入ろうとするのは禁止な……」
りん「なんで」
P「なんでも。ほら飯食うぞー」ヒョイ
りん「はなして」ジタバタ
P「今夜はハンバーグだ」
りん「はんばーぐ! はやく」ペシペシ
P「はいはい」
63: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:38:10.75 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ちひろ「あわわわわ……」
まゆ「どうしたんですかぁ?」ヒョコッ
ちひろ「ま、まゆちゃん……!!」ギュッ
まゆ「あまえんぼさんですかぁ?」ギュー
ちひろ「た、大変……プロデューサーさんが女の人を……!!」
まゆ「なかよしさんなんですねぇ」
ちひろ「わ、私達は一緒に……お、お風呂……お風呂まで……うぅ」カァ
まゆ「……? よしよし」ナデナデ
ちひろ「うわぁーん!」
つづく
64: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:38:40.90 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、未知との遭遇】
65: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:42:16.99 ID:bSk5IgRz0
チュンチュン
りん「……う……」パチ
P「……zzz」
りん「んぅ……あさ……かーてん、あけないと……」クシクシ
トテトテ
シャーッ
りん「…………!!!!」
P「……う……眩しい………」
P「凛……カーテン閉めて……もう少し寝かせてくれよ……」
りん「ぷろでゅーさー!!」ゴスッ
P「ヌフゥ」
66: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:44:59.73 ID:bSk5IgRz0
P「い、痛い……やめて……引くから……回すから……」
りん「おきて!!」ペシペシペシペシ
P「……うっ……超級武神覇斬やめて……超級武神覇斬やめて……」
りん「おきてーっ!!」グイグイグイグイ
P「許し……ん? ……あ、凛おはよう」
りん「ぷろでゅーさーみてみて! おそと!!」グイグイ
P「んー?」
りん「ゆきーーー!!!!」
P「おぉ……!!」
67: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:46:29.27 ID:bSk5IgRz0
りん「あそんできていい!」ピョンピョン
P「着替えてからなー」
りん「なにしよっかなー! ゆきだるまさんつくろうかなー!!」
P「あと、顔洗って、歯磨いて、朝ご飯食べて」
りん「てぶくろどこにあるの!? あとぼうしと、ながぐつと、えっとねえっとうおあああああ」パタパタパタ
P「お話聞いて」
68: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:47:23.13 ID:bSk5IgRz0
りん「きがえた!」
P「ちゃんと履いて」
りん「かおあらった!」
P「顔べちょべちょだぞ」
りん「はみがいた!」
P「歯磨き粉ついてる」
りん「あさごはんたべた!」
P「食器片付けて」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「いってきます!」モコモコ
P「ん、いつもの公園より遠くには行くなよー」
りん「ん!」
ガチャッ
りん「いってきます!」フリフリ
P「いってらっしゃい」フリフリ
69: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:47:56.48 ID:bSk5IgRz0
りん「ほわぁ……! まっしろだぁ」キラキラ
ザクッザクッ
りん「わっ、うわっ」グラグラ
ザクッザクッ
りん「……!?」
りん「…………!?!?」
りん「………………たのしい……!!!!」
りん「はっ、そうだ」
りん「ここからこうえんまで、おっきなゆきだまつくっていこう……!」
りん「ふふん、われながらいいはっそう」
「はっ、そうだ……我ながら良い発想……なーんて……ふふっ」
りん「!?」
りん「……」キョロキョロ
りん「いまのは……」
りん「……!」
りん「ゆきのようせいさん……!?」
70: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:48:42.68 ID:bSk5IgRz0
りん「んしょ……んしょ……」
ゴロゴロ
りん「う……おもいー……」ググ
りん「うぅ……りんのちからじゃげんかいなの……?」
りん「ぱわぁ……ぱわぁがほしい……きょーだいなぱわぁが……」
「なにしてるのー?」
りん「?」
美嘉「こんにちは★」
りん「だれですか」
美嘉「アタシ? アタシね、城ヶ崎美嘉★」
りん「……」
71: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:49:28.98 ID:bSk5IgRz0
りん「……」ジー
美嘉「(えっめっちゃ睨まれてる)」
美嘉「ど、どうしたの?」
りん「……へんたいさん?」
美嘉「!?」
りん「ようじょにこえをかけるやつはもれなくへんたいって、はぁとせんせぇが」
美嘉「違う! 違うよ!? アタシは普通の人!」
りん「……」ジトー
美嘉「そこに住んでる普通の女子高生だよ!!」
りん「ふーん……」
美嘉「うぅ……信じてくれない?」
72: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:50:31.88 ID:bSk5IgRz0
りん「まぁ……へんたいさんじゃないってことはわかったかな」
美嘉「そ、そっか……よかった……あっ、お嬢さんはなんていうの?」
りん「……ぷろでゅーさーが、しらないひとにかってになまえおしえちゃだめだって」
美嘉「で、でもでも、アタシ悪い人じゃないよー★」
りん「……」ジー
美嘉「悪い人に見える?」
りん「……むむ」
美嘉「ただのJKだよー」
りん「…………でも」
美嘉「んー?」
りん「でもしーしーびーみたいなかみのいろしてるし……」
美嘉「C-C-B!?」
73: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:51:47.59 ID:bSk5IgRz0
りん「まぁでも、みかはわるいひとにはみえないね」
美嘉「でしょー★」
りん「りんはしぶやりんだよ」
美嘉「凛ちゃん!」
りん「うん」
美嘉「じゃあ、凛ちゃんは何してたの?」
りん「えっとね、ゆきがいっぱいだから、こうえんにむかってるの」
美嘉「そっかー★ 実はアタシも遊びにいこうとしてたんだー!」
りん「ほんと?」
美嘉「うん! 雪何てそーそー降らないし!」」
りん「りんはじめたみたよゆき」
美嘉「それは遊ぶっきゃないね★」
りん「ふふん。みかはわかるひと」
美嘉「へへ★ これはなにー?」
りん「これは、おうちのまえからこうえんまで、おっきくしてこうとおもったんだけど」
美嘉「あー、でも重くなってきちゃったとか?」
74: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:53:00.40 ID:bSk5IgRz0
りん「そうだよ、なんでわかったのみかすごい」
美嘉「JKだからね★」
りん「じぇーけー……」
美嘉「JK★」
りん「じぇーけーすごい……!」
美嘉「でしょー★ それ、どうみても凛ちゃんには大きいし……手伝ったげる!」
りん「ほんと!」
美嘉「ホント★」
りん「みかはいいひと」
美嘉「うんうん★ よし、じゃあ頑張って公園まで運ぼう!」
りん「まぁわるくないかな」ワクワク
75: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:53:49.68 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「……ついた……!」
美嘉「ついたー! けっこうおっきくなったねーこれ」
りん「りんとおなじくらい」
美嘉「りんちゃんちっちゃいもんね★」
りん「む……そのうちみかよりおっきくなるもん」
美嘉「どうかなー★」ナデナデ
りん「むっ」ペシペシ
美嘉「きゃーいたーい★」
りん「……むぅ!」
76: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:54:24.39 ID:bSk5IgRz0
トテトテ
美嘉「ん? 誰かくるね」
りん「だれか? ……あっ、まゆ!」
まゆ「りんちゃん、さがしましたよぉ」モコモコ
りん「うん」
まゆ「りんちゃんさそいにいったら、もういってるっていわれてびっくりしちゃいました」
りん「ゆきがりんをよんでたから」
美嘉「お友達?」
りん「うん」
77: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:55:30.81 ID:bSk5IgRz0
まゆ「……りんちゃん、このろまんてぃっくがとまらなさそうなおねえさんは……?」
美嘉「流行ってるの?」
りん「みかだよ、じぇーけーだよ」
まゆ「じぇ……?」
美嘉「アタシ、城ヶ崎美嘉★ さっきりんちゃんとお友達になったんだー★」
まゆ「ふぅん……わたしは、さくままゆ、ななさいです」
美嘉「よろしく★」
まゆ「よろしくおねがいします♪」
78: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:56:55.48 ID:bSk5IgRz0
美嘉「なにして遊ぼっか?」
りん「なにしよっかな」
まゆ「このゆきだまは……? おっきいですねぇ」ポフポフ
りん「ふふん、りんとみかでつくったの」
まゆ「すごい……!」
りん「もっとほめて」
美嘉「……そうだ! せっかくだからこれで雪だるま作るってのはどうかな!?」
りん「ゆきだるま……!! みか、ないすあいであ」
美嘉「へへ、そーっしょー★」
79: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:58:03.59 ID:bSk5IgRz0
美嘉「あ、でもまた結構大きい雪玉もう一個作らないとね」
りん「む……がんばる!」
まゆ「たいへんそうですねぇ」
りん「みかがいるりんたちはむてき」
美嘉「へへ★ よっしゃ頑張っちゃうよー★」
「おねえちゃーん!」
美嘉「あっ! 莉嘉おそーい!」
莉嘉「お姉ちゃんが置いてくから……それに雪玉作りながら来たからさー……あれ?」
りん「?」
まゆ「……?」
莉嘉「お姉ちゃん……ついに手出したの?」
美嘉「はぁっ!?」
80: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:58:49.56 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「ふーん……みかの、いもうとの、りか」
まゆ「よろしくおねがいします♪」
莉嘉「かわいー! これはおねえちゃんが手出しちゃうのも仕方ないね」
美嘉「だから違うって……それよりも! 莉嘉ナイス★」
莉嘉「なにがー?」
美嘉「ほら、その雪玉!」
莉嘉「これ?」
りん「ちょうどいいおおきさ」
まゆ「これでゆきだるまさんつくれます!」
莉嘉「雪だるまー!? 作る作る!!」
りん「はやくはやく」ワクワク
81: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 14:59:40.13 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
莉嘉「できたー!」
まゆ「できましたぁ♪」
美嘉「おー、なかなか★」
りん「わぁ……! すごい……!! ……あっ」グゥ
まゆ「あら」
美嘉「お腹空いたのー? 可愛い音が聞こえたぞ★」
りん「……」ペシペシ
美嘉「あはは」
莉嘉「アタシもお腹すいたー!」
まゆ「もうおひるですからねぇ」
美嘉「ん、そろそろ帰ろっかー」
82: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:01:34.15 ID:bSk5IgRz0
りん「はっ……! そうだ!」ピコーン
美嘉「?」
りん「みんな、うちでいっしょにたべよ」
莉嘉「いいのー!?」
美嘉「だ、大丈夫? 迷惑じゃないかな?」
りん「ぷろでゅーさーならだいじょうぶ」
まゆ「ぷろでゅーさーはやさしいですからねぇ」フフン
美嘉「ぷ、ぷろ……?」
莉嘉「行きたい行きたい! おねーちゃんいこー☆」
美嘉「うーん……それじゃ、お世話になっちゃおっかな★」
りん「うん!」
莉嘉「わーい☆」
まゆ「ゆきだるまさん、ばいばい」フリフリ
りん「またね」バイバイ
83: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:03:14.35 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「ここだよ」
美嘉「すっごい近所じゃん」
莉嘉「ホントだねー」
まゆ「まゆのおうちもおとなりさんなんです♪」
美嘉「えー!! 羨ましい!!」
ガチャッ
りん「ぷろでゅーさー! ただいま!」
スタスタ
P「あ、おかえ……り………なんか増えてる」
美嘉「お邪魔しまーす★」
莉嘉「おじゃましまーっす☆」
85: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:04:46.92 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「へー、なるほどなぁ……お世話になりました」
美嘉「こちらこそ★」
りん「おなかすいた」
まゆ「おなかすきましたぁ」
P「分かった、今から作るよ。美嘉さんと莉嘉さんも同じのでいい?」
美嘉「うん! 呼び捨てでいいよ! プロデューサー★」
P「ん、わかった」
莉嘉「アタシもね! Pくん☆」
P「おう」
ガチャッ
P「へ?」
ドタバタ
加蓮「りーんー! 雪降ってるよー! ゆきー!!」
奈緒「加蓮! 風引くから !もっと厚着っ!! 着込めっ!! あっ、お邪魔しまーっす」
P「どんだけ増え」
ガチャッ
P「マジかよ」
ドタドタ
ちひろ「プロデューサーさん!!!」
P「ど、どうしたんですかちひろさん」
ちひろ「あの、あのですねあの、そのっ」
P「はい?」
ちひろ「数日考えたんですけどっ……や、やっぱり……先生がいつ家庭訪問にいらしてもいいようにっ!!」
P「え?」
ちひろ「お、おぉ、おっ……おっ奥さん!!! とか!? 必要じゃありませんか!? みたいなっ!!?」
P「えっ」
86: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:07:10.13 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「……はぁっ……はぁ……」ゼーゼー
P「えっ」
りん「かれん、かいろはったげる」ペタペタペタペタ
加蓮「ありがと!! 凛、もしかしてアタシのこと好きなの?」
りん「は?」
加蓮「ヒューッ」
美嘉「あ、どうもー★ 城ヶ崎美嘉です★」
莉嘉「妹の莉嘉だよー!」
奈緒「よろしく! Pさんの友達か何かか? アタシは神谷奈緒、でこっちのが北条加蓮だ」
加蓮「どうもー♪ ……えっ……? えっ? プロデューサー何やらかしたの……?」
ちひろ「……ふぅ……」
P「……」
ちひろ「………ふふっ……なんだか、大家族みたいですねっ……!!」カァ
P「……あれ? ヤバイ雪積もってんじゃん!!! 遊ばなきゃじゃん!!!! 俺の少年心が騒いでる行ってくるわ」
ガチャッ
ちひろ「逃がさねぇ」
つづく
87: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:07:42.26 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、はじめてのおつかい】
88: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:11:31.32 ID:bSk5IgRz0
@大晦日
P「凛!! あと少しだぞ!! 準備はいいか!?」
りん「うん! うん!!」ソワソワ
P「5……4……3……2……1………あけおめえええーーーー!!!!」ピョン
りん「わあああ!!」ピョン
ちひろ「あけましておめでとうございます!」
まゆ「おめでとうございます♪」
89: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:13:19.79 ID:bSk5IgRz0
P「よし! 今年も空中で年越しできたな!!」ガッツポ
りん「やったねぷろでゅーさー!」ペシペシ
まゆ「げんきですねぇ」
ちひろ「ほんとですねぇ」
まゆ「まゆはもうねむいです……ふぁ」
P「俺はまだまだいけるぞ」
りん「りんだって! ……ふぁ」
ちひろ「無理しちゃだめですよー」
P「凄い……パワーが溢れる……今ならちひろだって倒せるぞ!!!」
ちひろ「あ?」
P「ごめんなさい」
90: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:17:09.80 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「で、寝る前に! はいっお年玉」
P「おっと、俺からもな」
まゆ「わぁー! ありがとうございます♪」
ちひろ「はい、凛ちゃんも」
りん「ありがと!」
まゆ「ふぁ……」
ちひろ「まゆちゃん、もう限界?」
まゆ「げんかい……」クシクシ
91: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:17:47.55 ID:bSk5IgRz0
まゆ「んぅ……」スッ
ちひろ「もう、歩けるー?」
まゆ「えへへ……だっこがいいです」
ちひろ「甘えんぼさんだねー」
まゆ「あまえんぼさんです……あまえんぼさん、だめですか?」
ちひろ「ダメじゃないよー? 好き♪ よいしょ」ヒョイッ
まゆ「ん……りんちゃん、ぷろでゅーさーさん、おやすみなさぁい」
P「おやすみー」
りん「おやすみ、まゆ」
92: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:18:22.72 ID:bSk5IgRz0
りん「んぅ」クシクシ
P「さすがに眠いんじゃないか?」
りん「そんなことないよ……ふわぁ」
P「どこが? ほらほら寝るぞ」ヒョイッ
りん「ん……」ギュ
93: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:20:25.86 ID:bSk5IgRz0
ガチャッ
P「よいしょ……まゆの隣な」
りん「うん……ぷろでゅーさーは」
P「プロデューサーはまだ寝ないー」
りん「むぅ……」
P「おやすみ」ポンポン
りん「ん……」
94: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:20:56.36 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「……ふぁ、ぷろでゅーさーさん」モゾモゾ
P「あっ、すみません起こしてしまって」
ちひろ「いえいえ……まゆちゃん寝かしつけてたら一緒に寝ちゃってました」
P「ははは……ん、見てください手繋いでますよ」
ちひろ「あら……ふふっ♪ どんな夢見てるんでしょうね」
P「どうでしょうね……ちひろさんはどうします?」
ちひろ「折角だし、もう少し飲もうかな♪」
P「そうしましょう」
95: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:21:25.86 ID:bSk5IgRz0
@翌日
ちひろ「……ふぁ……」モゾモゾ
ちひろ「んー……」
ちひろ「……っと、皆まだ寝てる……」
ちひろ「お雑煮でも作ろうかな」
ちひろ「……プロデューサーさん、台所、お借りしますね」
P「んー……? ……んー……ん……ぐぅ……」
ちひろ「ふふっ、もう♪」
96: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:23:14.20 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「しごとでーんしゃつーきんームリムリ♪」
コトコト
ちひろ「じたくげーんじゅけーいびーフリフリ♪」
コトコト
ちひろ「そろそろいいかなー、味見味見」
ちひろ「……うん、美味しいっ!」
ちひろ「後はお餅を……」ゴソゴソ
ちひろ「あれ?」
ちひろ「……あれっ?」
ちひろ「………ない……!!」
97: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:23:47.77 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「うーん……買いに行くしか無いかなー」
ちひろ「私の所にも無いし……」
ちひろ「いつものスーパーいこっかな」
トテトテ
りん「ちひろさん」
ちひろ「あら、おはよう」
りん「おはよう、なにしてるの?」
ちひろ「お雑煮を作ってたんですけど……」
りん「?」
ちひろ「お餅が無くって」
りん「おもち」
ちひろ「おもち」
98: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:24:16.75 ID:bSk5IgRz0
りん「おもちがないおぞうに」
ちひろ「それはまずいですね」
りん「まゆげがないなおみたいなものだよ」
ちひろ「奈緒ちゃん怒りますよ」
りん「ふふん」
ちひろ「それじゃ、お餅買ってきますね」
りん「うん―――」
イヤーッ
りん「!?」ビクッ
ちひろ「まゆちゃん!? プロデューサーあいつ手ェ出しやがったな!! 野郎オブクラッシャアアアアアア」
ドタドタ
99: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:24:57.69 ID:bSk5IgRz0
バタン
ちひろ「滲み出す混濁の紋章、不遜なる狂気の器、湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる。爬行する鉄の王女、絶えず自壊する泥の人形、結合せよ! 反発せよ!! 地に満ち己の無力を知れ!!! 破道の九十……」
まゆ「うわぁん!」ゴスッ
ちひろ「ぅゎっょぃ」
P「あ、ちひろさん」
ちひろ「プロデューさん! まゆちゃんに手出したら許しませんよ!?」
P「何言ってるんですか」
まゆ「ちがうんですぅ……ふえぇ……」
100: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:25:47.10 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「ま、まゆちゃん何があったの」
まゆ「うぅ……」カァ
P「おねしょですね」
ちひろ「あら」
まゆ「うわああーーん!!」
りん「どうどう」ヨシヨシ
P「ていうか、まゆ……抱きついたらちひろさんが」
まゆ「ふぇ……あっ」
ちひろ「あっ」
101: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:26:21.38 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「困りました……お買いもの行こうと思ってたんですけど」
まゆ「ごめんなさい……」
ちひろ「気にしないでー」ナデナデ
まゆ「うぅ……」
P「買い物ですか。あそこのスーパーですよね?」
ちひろ「はい」
P「そうですか……だったら」
りん「よんだ?」
P「いいタイミング」
りん「ふふん。どうやらりんのでばんみたいだね」フンス
102: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:34:49.98 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「凛ちゃん?」
P「大丈夫ですよーあそこなら何度も行った事がありますから」
ちひろ「そうなんですか」
P「まぁ、おつかいはした事ないですけれど」
りん「だれだとおもってるのりんだよ」
P「凛だよなぁ」
ちひろ「えっと、それじゃあお願いしちゃおうかな?」
りん「まかせて! くび、とってくる」
P「誰のだよ」
103: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:35:34.71 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「いってきます」
ちひろ「いってらっしゃーい」
P「気を付けてな」
まゆ「ごめんね、りんちゃん……」
りん「だいじょうぶ! まゆのかたきはうってくるから」
まゆ「かたき……?」
104: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:36:03.55 ID:bSk5IgRz0
トテトテ
りん「ふんふんふふーんふんふふー♪」
「……? あら」
りん「めでめでめで、めーでめでめで♪」
「……ふんふんふふーんふんふふー♪」
りん「!?」
「めでめでめで、めーでめでめで♪」
りん「この声は……」
りん「ゆきのようせいさん!!」
楓「雪の妖精さん?」
105: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:36:38.11 ID:bSk5IgRz0
りん「ゆきのようせいさんだ」
楓「雪の妖精さん? どこですか?」キョロキョロ
りん「きょうはゆきがないけど、どうしているの?」
楓「え? ……あっ、もしかして私の事ですか?」
りん「うん」
楓「高垣楓、ですよ」
りん「かえでさん」
楓「はい♪」
りん「りんは、しぶやりん。ろくさいだよ」
楓「りんちゃん」
りん「かえでさん」
楓「りんちゃん!」
りん「かえでさん!」
106: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:37:12.20 ID:bSk5IgRz0
楓「今日はどうしたの?」
りん「えっとね、まゆがおもらしして、ちひろさんがべちょべちょだから、おもちをかいにいくの」
楓「なるほど」
りん「わかった?」
楓「落ち着いて話してくれる?」
りん「わかった」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
楓「なるほど……お餅をお持ちでないんですね? ふふっ」
りん「……? そういうこと」
楓「それで、今からお買い物に」
りん「うん」
107: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:38:25.35 ID:bSk5IgRz0
りん「かえでさんは」
楓「私、少し離れた所に住んでるんですけど」
りん「うん」
楓「温泉に行くのが好きなんです」
りん「おんせん」
楓「あそこのスーパーの近くにある銭湯、知りません?」
りん「しってるけど、いったことない」
楓「あら、とてもいいところなんですよ?」
りん「そうなの」
楓「うん♪ せっかくの新年だし、朝から行ってみようかなって思ったの」
りん「ふーん」
108: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:39:17.62 ID:bSk5IgRz0
楓「りんちゃんも行きます?」
りん「うん!! ……あっ、でもおもち」
楓「あぁっ、そうでした……」
りん「ごめんね」
楓「うん……そうだ!」
りん「?」
楓「まずお買い物行って、お雑煮食べてから一緒に行きましょう」
りん「……! めいあん」
楓「お餅のお金は、私が出しますね♪」
りん「ありがとう、ちひろさんがよろこぶ。おもにちひろさんが」
楓「ならよかった♪」
109: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:40:56.90 ID:bSk5IgRz0
@スーパー川島
りん「おもちおもち」
楓「おもちおもち」
りん「もちもちのー」
楓「おもちー」
りん「あった!」
楓「どれくらい買っていきます?」
りん「うーん……いっぱい」
楓「いっぱい」ヒョイヒョイ
110: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:41:47.76 ID:bSk5IgRz0
楓「(お酒も買っていこう……)」
楓「(あくまでも手土産……うん、手土産)」
楓「(あ、おつまみも……)」
楓「(さきいか……)」
りん「おなかすいてるんだね」
楓「えっ、そ、そうね! ……あっ、凛ちゃんも欲しい物入れていいですよ」
りん「いいの!?」
楓「うん♪」
りん「かえではいいひと」
楓「ありがとう♪」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
楓「それじゃあ、いきましょうか」
りん「うん」
楓「凛ちゃん、先導……連れてって下さいね」
りん「まかせて!」
楓「……おーねがいーしーんでれらー♪」
楓・りん「「ゆめはゆーめでおーわれーなーい♪」」
111: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:42:44.02 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ガチャッ
りん「ただいま」
楓「お邪魔します」
ちひろ「凛ちゃん! おかえりなさ……っ!?」
楓「高垣楓です。よろしくお願いします」ペコリ
ちひろ「プロデューサーさーん!! お家に謎の美人がー!!」
P「マジかよスカウトしないと!!!」
112: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:44:13.02 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「それはそれは、うちの凛がお世話になりました」
楓「いえいえ。あ、手土産に色々買ってきました」ドサッ
P「多っ」
りん「ちひろさんおもちかってきたよ」
ちひろ「……」
まゆ「ちひろさん?」
P「へー温泉ですか」
楓「はい」
りん「ちひろさん」ツンツン
ちひろ「……」プニプニ
P「あー! いいですよね、あそこの銭湯」
楓「ですよねっ……! ふふっ♪」
まゆ「ちひろさん」ユサユサ
ちひろ「……」グラグラ
113: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:45:01.24 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「(なんですかこのいい雰囲気は)」
ちひろ「(私は置いてけぼりですか)」
ちひろ「(眼中にないんですか)」
ちひろ「……」グスッ
楓「それにしても、良いご家族ですね♪」
ちひろ「……!?」
P「えっ、いや違いますよちひろさんは……」
ちひろ「……んもーーー!!! 褒めても何も出ませんよーっ? でもお雑煮なら作ってあげます♪ ほら、座って座って!!」グイグイ
楓「わっわっ」
115: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:46:14.73 ID:bSk5IgRz0
楓「それで、凛ちゃんと銭湯に行きたいんですけど」モグモグ
りん「せんとう」モグモグ
P「構いませんよ」モグモグ
ちひろ「まゆちゃんも行く?」モグモグ
まゆ「いきたいです!」モグモグ
楓「どうせなら、皆で行きませんか?」
P「そうですね」
ちひろさん「では準備しますね!」
楓「はい♪」
116: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:47:31.21 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
@銭湯川島
カポーン
楓「いーいゆっだっなっ♪」
ちひろさん「あぁ~いいですね~……」
りん「うららか」
まゆ「ひといませんねぇ」
楓「この時間は人が少ないのでいいんです♪ 元旦だから、というのもありますけど」
ちひろ「なるほど~……あふ……癒される~……」
りん「およいでいい!」
ちひろさん「人が来たらやめるんですよ~?」
りん「わかった!! わあぁーーー!!」ザバザバ
まゆ「ひゃあ!」
楓「ふふっ♪」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
カポーン
P「あぁ~……」
P「……まぁでも、あれだな」
P「楓さんの付き添いがあったから、はじめてのおつかいでは無かったかな」
ワイワイ
P「ふぅ……」
キャッキャッ
P「……寂しい」
つづく
118: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:49:41.23 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、節分】
119: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:51:50.17 ID:bSk5IgRz0
P「りん!!!!」
りん「!?!? どうしたのぷろでゅーさー!!」
P「なんと……今日はな……」
りん「……」ゴクリ
P「節分だあああああ!!!!」ピョンピョン
りん「うわあああああ!!!!」ピョンピョン
P「やったあああああ!!!!!」ピョンピョン
りん「わあああああい!!!」ピョンピョン
P「どわああああああ!!!!!」ピョンピョン
りん「せつぶんってなに?」
P「」ピョンピョン
120: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:52:42.70 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「……と、いうことだ」
りん「ふーん……おもしろそうだね」
P「ああ、楽しいぞ」
りん「まずはどうするの?」
P「まずは恵方巻きを食べるぞ! 今日の夕飯だ」
りん「わかった」
P「ということでちっひとまゆを呼んでくるぞ!!!! いけぇ!!!」タッタッ
りん「わーーーー!!!」テテテテ
121: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:53:12.10 ID:bSk5IgRz0
P「待つんだ凛! どこへ行くんだ!!」
りん「え?ちひろさんとまゆのおうち……」
P「わざわざ行かなくても大丈夫だ……そう、ここの壁を叩けばな!!」
ドンドン
P「……」
りん「……?」
ハーイ?
りん「!!?」
P「どや?」
りん「かべからちひろさんのこえが!!」
P「薄いんだ、壁」
りん「かべのなかにいるの?」
P「ちがう」
122: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:53:39.69 ID:bSk5IgRz0
P「まぁ確かにぬりかべみたいな人だが」
トバスゾ
P「ヒッ」
123: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:54:18.20 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「いいか? 全部食べきるまで口を離しちゃだめだからな」
りん「がんばる」
まゆ「どこむけばいいんですかぁ?」
ちひろ「あっちですよ」
P「はい、じゃあ頂きます!」アーン
ちひろ「頂きます」アーン
りん「いただきます!」パク
まゆ「いただきます」パク
P「くく、かかったな」
りん「!?」モグモグ
ちひろ「ちょろいですぜ」
まゆ「!!」モグモグ
124: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:54:51.41 ID:bSk5IgRz0
りん「んぅー!!」モグモグ
P「俺達はお前らが必死に齧り付く様子を眺めるため、少々手を置かせてもらうよ」
まゆ「……!? ………!!」モグモグ
ちひろ「くくく……かわいいですねぇ」
P「まさかこの状況で口を離すわけにもいかまい……」
りん「……んぅ……!!」モグモグ
まゆ「……!! ……!!」モグモグ
P「抵抗しようとするも口は離せず必死に食べる凛かわいい」
ちひろ「とにかく必死に食べようとしてるけど全然進まないまゆちゃんかわいい」
P「いや凛のほうがかわいい」
ちひろ「いやまゆちゃんでしょ」
P「は?」
ちひろ「あ?」
P「やるってのか妖怪スタドリ女」
ちひろ「喋るなら”ワン”で話せよ縦社会の犬が」
ソコヘナオレドリンクオンナァァ!!!!
サイキンノシャチクハヒトノコトバヲハナスンダナアァ!!!!
りん「……」モグモグ
まゆ「……」モグモグ
125: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:56:32.22 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「よーし皆食べたし豆まきするぞー」ボロボロ
ちひろ「はいりんちゃん、まゆちゃん」ボロボロ
りん「ありがと……どうしてなかまわれしたの」
まゆ「だめだめですねぇ」
P「恵方巻き食べたら仲直りしたから大丈夫」
ちひろ「美味しかったです」
まゆ「えほうまきってすごい」
りん「すごい」
126: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:57:02.38 ID:bSk5IgRz0
P「では鬼役はちひろさんで」
ちひろ「えぇ!?」
りん「わかった」
まゆ「がんばりますねぇ」
P「よし」
ちひろ「ちょっと待って下さいよ!?」
P「えぇ……?」
ちひろ「何ですかその面倒そうな目は!!」
127: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:58:21.38 ID:bSk5IgRz0
P「ハマり役じゃないですか」
ちひろ「どこがですか!?」
P「……全て?」
ちひろ「なっ……!」
P「なーんて冗談で……」
ちひろ「……」
P「……ちひろさん…?」
ちひろ「…………ぐすっ……」
P「あっ」
りん「さいてい」
まゆ「ぷろでゅーさーさん」
128: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:58:50.44 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「うぇぇん……なんでひどいこというんですかぁ……」
P「あっ……あの」
りん「あやまりな」
まゆ「ぷろでゅーさーさん」
P「……ちひろさん……言い過ぎました、すみません」
ちひろ「ふぇぇ……く゛す……」
P「……ど、どうすれば」
りん「せいいがたりない」
まゆ「おもてでますかぁ?」
129: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 15:59:55.76 ID:bSk5IgRz0
P「……」オロオロ
ちひろ「……ぐす…」
P「……」
ちひろ「……ひぅ……ぐす……」
P「…………お」
りん「お?」
まゆ「お」
ちひろ「……ふぇ……?」
P「俺が鬼だあああああああああああ!!!!!!!!!」バッシャーン
ちひろ「!?」
りん「ぷろでゅーさー!!!」
まゆ「じぶんのかおにありったけのまめを!!!」
130: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:00:22.37 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ちひろ「大体ですねぇ!!」ブンブン
P「いたい」バシバシ
ちひろ「美優さんとかぁ!! 楓さんとかぁ!!!」ブンブン
P「ちょっと本気出し過ぎじゃないですか」バシバシ
ちひろ「何で! そんなに! 女の人が! 寄ってくるんですかっっ!! っもう!!!」ブンブン
P「いいか二人とも、こういうのを理不尽って言うんだ」バシバシ
りん「へぇ、べんきょうになったよ」ポイポイ
まゆ「ぷろでゅーさーさんはかしこいですねぇ」ポイポイ
P「だから顔面はやめて」バシバシ
131: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:01:00.27 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「はい、福は内ー」ポイッ
りん・まゆ「ふくはうちー」ポイッ
ちひろ「鬼は外っっ!!!」ブンブン
りん・まゆ「おにはそと!!」ブンブン
バシバシ
ちひろ「福は内~」ポイッ
りん・まゆ「ふくはうち~」ポイッ
ちひろ「鬼は外ァ!!!!」ブンブン
りん・まゆ「おにはそとぉ!!」ブンブン
バシバシ
P「豆うめぇ」モグモグ
つづく
132: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:01:26.29 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、歯医者へ行く】
133: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:02:47.90 ID:bSk5IgRz0
りん「ぷろでゅーさー」クイクイ
P「なに?」
りん「なんかほっぺがいたい」ウー
P「頬? 見せてみろ」
りん「うん……」
P「虫歯だな」
りん「むしばかぁ」
P「虫歯だぁ」
りん「たいへんだね」
P「大変だな。よし、歯医者行くかぁ」
りん「やだ」
P「なんで」
りん「えっ」
P「えっ」
134: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:03:49.99 ID:bSk5IgRz0
りん「みおが、みおがいってたもん」
P「未央ちゃんが?」
りん「うん……はいしゃさんはこわいって」
P「あー」
りん「どりるでぐわあああああってされるっていってたもん」
P「ぐわーなんかされないよ」
りん「いってた! ぐわあああああって!! ぐわあああああって!!」
P「ちゅいーんってなるけどぐわーとはならないよ」
りん「ちゅいいいいいんもやだあああああ!! うわああああん」
135: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:04:31.41 ID:bSk5IgRz0
りん「どうして……いっつもちゃんとやってたのに」
P「ちょっと下手だったのかもな」
りん「へたじゃないもんがんばったもん」
P「でも虫歯出来ちゃったじゃん」
りん「う」
P「今度は俺がやってやるからちゃんと覚えろよ」
りん「そんなこどもじゃないよ!!」
P「子供」ヒョイッ
りん「おろして」ペシペシ
136: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:05:10.33 ID:bSk5IgRz0
P「ほら、歯医者さん行こうな」
りん「いやぁ……」
P「行くぞぉ」
りん「………うぅ……ぐす……うぇぇん……」
P「よしよし」
りん「ひぐ……」
P「……凛」
りん「……?」
P「虫歯を放置していると、大変なことになるんだぞ」
137: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:06:16.39 ID:bSk5IgRz0
りん「たいへんなこと……?」
P「あぁ……残業明けのちひろさんみたいになる」
りん「ざんぎょうあけのちひろさん」
P「どうだ?」
りん「こわい」
P「だろう」
138: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:06:47.53 ID:bSk5IgRz0
P「更に放置するとな」
りん「さ、さらにうえがあるの……!?」
P「あぁ……」
りん「……」ドキドキ
P「徹夜三日目の俺みたいになる」
りん「それはまずいね、はやくいこうか」
P「おう」
139: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:09:34.49 ID:bSk5IgRz0
@川島歯科クリニック
りん「うぅ……」
P「大丈夫だって」
りん「……」プルプル
チュイイィィン
りん「!! ぷ、ぷっぷろぷろでゅっぷろでゅっさ」ビクビク
P「どうしたダブステップみたいな声だして」
りん「いやぁ……」ビクビク
チュミミ~ン
140: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:10:40.73 ID:bSk5IgRz0
りん「おひざすわる……」
P「そうか」
りん「うん……」チョコン
チュミーーーーン
りん「あばばばば」ジタバタ
P「おい、暴れたら危な―――」
ドンッ
拓海「あぁ!?」
P「あっ、すみません」
拓海「テメー何ぶつかっ」
りん「ご、ごめんなさい」プルプル
拓海「まぁいいけどよぉ」
141: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:11:12.06 ID:bSk5IgRz0
拓海「……お前、虫歯か?」
りん「うん……」
拓海「そうか……」
りん「おねえさんも?」
拓海「向井拓海だ」
りん「たくみも?」
拓海「……まぁな」
142: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:12:01.59 ID:bSk5IgRz0
りん「こわくないの……?」
拓海「はァ? アタシ18だぞ」
りん「じゅうはち……りんろくさい」
拓海「ガキだな」
りん「がきじゃない」
拓海「ガキ」
りん「この」ペシペシ
P「あっこら」
拓海「はは、いたくねー」
143: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:12:53.51 ID:bSk5IgRz0
拓海「何だ、えーと……凛は怖いのか?」
りん「……こわくない」
拓海「はーん……怖いのか」
りん「こわくない!!」
拓海「そんなこと言ってなー? さっき見てたぞ~」
りん「なにを」
拓海「びくってしてにーちゃんに抱き着いてたじゃねーか」
りん「むっ」
144: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:13:38.77 ID:bSk5IgRz0
拓海「てか今もな」ケラケラ
りん「ばかにしてる」
拓海「良く分かったな」ニシシ
りん「むっ……」
拓海「ははは、まだまだガキだな――――」
チュミミ~ン
拓海「」ビクッ
りん「」ビクッ
拓海「はっ」
りん「はっ……!」
P「あっ……」
145: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:14:48.42 ID:bSk5IgRz0
りん「てかいまもな」キリッ
P「」ハッハッハ
拓海「やめろ」
りん「よくわかったな」キリリッ
P「」バンバン
拓海「頼む」
りん「ははは、まだまだがきだな」キリリリッ
P「」ッヒィー
拓海「アタシが悪かったから!!」
P「」ケラケラ
拓海「テメーは表でろ」
P「ごめんなさい」
146: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:17:10.88 ID:bSk5IgRz0
りん「たくみもこわがってるでしょ!」
拓海「ッチ……苦手なんだよ……昔から」
りん「ふーん……たくみもかわいいとこあるね」
拓海「お前優勢なフリしてっけどこの後チュミミーンされんのは変わんねーからな」
りん「はっ」
拓海「逃げられねーのさ……」
りん「わすれてたのに!!」
147: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:18:25.07 ID:bSk5IgRz0
りん「もうこわくないもん」
拓海「ふーん」
りん「たくみとちがって」
拓海「は?」
りん「なに」
拓海「いやアタシももう怖くねーし」
りん「」フッ
拓海「この」
りん「ふん」
148: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:19:06.27 ID:bSk5IgRz0
拓海「にーちゃんちょっとこの娘貸して」
りん「ふふん、ぷろでゅーさーはかんたんにりんをてばなさな」
P「よいしょ」トスン
拓海「サンキュー」ギュ
りん「うらぎりもの」ジタバタ
149: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:19:33.74 ID:bSk5IgRz0
拓海「暴れんなって」
りん「んんーーーー!!」ペシペシ
拓海「いじわるしねーから」
りん「…………ほんと」ピタッ
拓海「ほんと」
りん「……うそじゃない」
拓海「うそじゃない」
りん「……わかった」
拓海「よしよし」ナデナデ
りん「ん」
拓海「いい娘だ」ナデナデ
150: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:20:03.65 ID:bSk5IgRz0
拓海「治療怖いか?」
りん「………こわい……」
拓海「そうか」
りん「うん……」
拓海「アタシも怖いよ」
りん「ん……そっか」
拓海「でもま、自業自得だからな」
りん「じごうじとく」
拓海「ああ……少し我慢すれば終わるから、さ」
りん「ほんと?」
拓海「あぁ。頑張ろうぜ」ナデナデ
りん「……ん」
151: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:21:00.91 ID:bSk5IgRz0
拓海「……」ナデナデ
りん「……」クシクシ
拓海「ちなみに……さっきの」
りん「……?」
拓海「いじわるしないっていったやつ」
りん「うん……?」
拓海「アレは嘘だ」サワサワ
りん「わーーっ!! あは、あははっははは、ばかあああああ」
「お静かにお願いします~」
拓海「あっ、す、すみません」
りん「ぷぷぷ」
拓海「ぐっ」
152: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:26:36.95 ID:bSk5IgRz0
りん「ゆるされない」
拓海「すまん」
りん「りんのきもちをうらぎった」
拓海「うん」
りん「へんじははい」
拓海「はい」
P(つよい)
153: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:27:03.37 ID:bSk5IgRz0
りん「つみはおおきい」
拓海「はい」
りん「けしてゆるされることではない」
拓海「どうすればいい?」
りん「ですか」
拓海「どうすればいいですか」
りん「ん…………そうだなぁ……」
拓海「……足痺れてきた」
りん「うーん………うーん……」
154: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:28:29.33 ID:bSk5IgRz0
「次の方どうぞー」
拓海「あっお前じゃねーの」
りん「はっ!!」
P「行くぞー」
拓海「いってこい」
りん「あっ! えっと、えっと」
拓海「ん?」
りん「たくみはりんとおともだちになること!! わかった!!」
拓海「あぁ……ハハ、いいぜ。分かった」
りん「ん! じゃあね!」フリフリ
拓海「おう」フリフリ
155: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:29:05.09 ID:bSk5IgRz0
P「友達出来たなー」
りん「うん!」ニコニコ
P「それじゃ、頑張って見てもらおうな」
りん「……はっ!! うぅ……!!!」
P「大丈夫か?」
りん「わすれてた……」プルプル
P「頑張るんだろ?」
りん「…………う、うん……がんばる!」
P「よし」
オネガイシマス
アワワワワワワ
チュミミ~ン
拓海「」ビクッ
つづく
156: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:30:41.62 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、闇に飲まれる】
157: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:31:55.50 ID:bSk5IgRz0
りん「ぷろでゅーさーいってきます」
P「いってらっしゃい」
りん「げんかんまでおくってくれないの」
P「えぇ……俺も準備あるんだが」
りん「きてよ」グイ
P「行っておいで、もう子供じゃないんだろ?」
りん「むっ……こいよ、おるるるるらあ」グイグイ
P「その言葉使いはやめなさい」
りん「はぁとせんせぇがおしえてくれたのに」
P「あの人のことは絶対真似しちゃだめ」
りん「ぜったい」
P「絶対」
りん「わかった」
158: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:32:29.74 ID:bSk5IgRz0
りん「じゃあななせんせぇは」
P「もっとダメ」
りん「きゃぴぴん」
P「やめなさい」
159: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:33:47.13 ID:bSk5IgRz0
P「ほら、まゆ待ってるから」
りん「まゆまってる」
P「うん」
りん「それはいけない、はやくいかないと」
P「大丈夫だな」
りん「うん」
P「はい、じゃあいってらっしゃい」
りん「ん、いってきます」
トテトテ
P「……大丈夫かな、始業式」
プロデューサーサンマダデスカー
P「今行きまーす!」
160: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:34:16.52 ID:bSk5IgRz0
@通学路
りん「それでね、なおのふくがね」
まゆ「うん、うん………あ、うづきちゃんですよぉ」
りん「うづき!! うづきどこ」キョロキョロ
まゆ「うづきちゃーん!」
うづき「? ……りんちゃんまゆちゃん!」テテテテ
りん「うづき! うづきおはよううづき」テテテテ
うづき「おはようございます!」
りん「おはよう!」
まゆ「おはようございます♪」
161: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:39:27.38 ID:bSk5IgRz0
りん「うづき」ギュッ
うづき「りんちゃん、どうしたんですか? もしかして、あまえんぼさん?」ギュ
りん「ひさしぶりうづきだから」
うづき「そうですか! じゃあいっぱいぎゅってしていいですよ!」ギュー
りん「うづきぃ」ギュー
まゆ「なかよしさんですねぇ」
みお「ままゆもぎゅーする?」
まゆ「しないですよぉ……いつのまにいたんですか」
みお「いまだよー! ままゆぎゅー!」ギューー
まゆ「わ、わっ、みおちゃ」
「……」ジー
162: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:40:22.79 ID:bSk5IgRz0
キーンコーンカーンコーン
サヨーナラー
りん「おわった」
みお「つかれたー! はやくかえろー!」
りん「かえる!」
みお「あっ!!」
りん「」ビクッ
みお「わすれてたー!」
りん「どうしたの」
163: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:41:23.88 ID:bSk5IgRz0
みお「しまむーととしょしついくってやくそくしてたの!」
りん「ふーん…………りんはなかまはずれ」ショボン
みお「えっ!! ちがうよしぶりん、ごめんね、あのときしぶりんいなかったの、だから」
りん「ふふ……べつに、きにしてないよ」
みお「ほんと!! よかったー!! いっしょにいこ!!」
りん「まゆまたせちゃうから、どうせいけないしね」
みお「はっ……たしかに! もーてんだった」
りん「うんじゃあねみお」
みお「うん!! ばいばいしぶりん! またあしたー!」ブンブン
りん「ばいばい」フリフリ
164: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:42:14.73 ID:bSk5IgRz0
@下駄箱
りん「まゆ」キョロキョロ
りん「……まゆいない」
りん「むぅ……」
「いかがした」
りん「?」
「こくうをみつめてどうしたのだ」
りん「だれ」
「くくく、わたしか?」
りん「うん」
165: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:44:22.63 ID:bSk5IgRz0
「くく、わたしのなは、くろき……くろ……」
りん「?」
「く、くろき……お、おはな……えと……ば、ばらの……」
りん「……?」
「…えっと………くろき、ばらの……あ、あぅ……」
りん「……? ……??」
らんこ「…………か、かんざき、らんこ」
りん「らんこ」
らんこ「……う、うむ!」
166: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:45:23.49 ID:bSk5IgRz0
りん「はじめまして」ペコリ
らんこ「あ、う、うん」ペコリ
りん「いちねんせい?」
らんこ「うむ! げんしょの……やみから……あの………し、しんにゅうせいである」
りん「そっか、どうしたの?」
らんこ「うぇっ!? ………え、えっと……その……」
りん「?」
167: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:48:27.38 ID:bSk5IgRz0
らんこ「……え、えっとね……あさ、あなたのこと、みかけて、それで」
りん「うん」
らんこ「……か、かっこいいなぁ……って、おもって」
りん「りんが?」
らんこ「うん……」
りん「そうかな」
らんこ「……め、めが……かっこいい……って、おもって、その」
りん「おともだちになりたいってこと?」
らんこ「……う、うん!」パァァ
168: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:49:58.59 ID:bSk5IgRz0
りん「ふーん……いいよ」
らんこ「ほ、ほんと!」
りん「うん。りんね、しぶやりん」
らんこ「……り、りんちゃん!」ニコニコ
りん「うん」
らんこ「えへへ、やった……おともだち、できた……!」
りん「じゃあまずはおともだちのぎしきをしないと」
らんこ「ぎしき……?? ……ぎしき……!? ぎしき……!!」キラキラ
りん「うん」
らんこ「なにようじゃ、なにようじゃ」ワクワク
169: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:50:31.91 ID:bSk5IgRz0
りん「それはね」
らんこ「うむ、うむ」ワクワク
りん「りんのおうちであそぶこと!」
らんこ「りんちゃんのおうち……!!」
りん「くる? おうち」
らんこ「うん! いくっ!」
りん「それじゃあいそごうか」
らんこ「うん! くつ、はかないと……んしょ、んしょ」
りん「いくよ」トテトテ
らんこ「あっ、あっまって、りんちゃんまって」テテテテ
170: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:52:28.48 ID:bSk5IgRz0
ミユセンセーバイバーイ
美優「さようなら~」
りん「みゆせんせぇ」
らんこ「あつ……え、えと」
美優「あら、凛ちゃん……と、一年生の蘭子ちゃん」
らんこ「……う、うむ。くろき………ら、らんこである」
美優「ふふっ……もう仲良くなったの?」
りん「うん。おともだち」
らんこ「お、おともだち……!」
美優「いいことね♪ それじゃあ、気を付けて帰ってね?」
りん「うん。ばいばいみゆせんせぇ」トテトテ
らんこ「ば、ばいばい……み、みゆせんせぇ…………あ、りんちゃん、ま、まって」テテテテ
美優「ふふっ、さようならー♪」フリフリ
171: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:53:47.71 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「それでね、なおっていうこがね」トテトテ
らんこ「うん、うん」トテトテ
りん「ふくがはだけてね、それで――――」
加蓮「りーんー!!」タッタッタッ
奈緒「加蓮!! 走ると危ないからっ!!」
りん「げっ」
らんこ「あわわ……」コソコソ
172: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:55:12.42 ID:bSk5IgRz0
りん「なにしにきたの」
加蓮「そんな言い方ないでしょー? 偶然見かけたのー」
奈緒「ばったりな」
りん「そんなこといってじーぴーえす? つかったんでしょ」ポカポカ
加蓮「やーん」
奈緒「……ん? 友達も一緒か」
らんこ「ぇぅ」ビクッ
173: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:55:38.19 ID:bSk5IgRz0
りん「らんこだよ。ほら、あいさつして」
らんこ「あ、あの……やみ、やみの………け、けんぞ……えっと………か、かんざきらんこ……」
加蓮「蘭子ちゃん? はじめまして! あたし北条加蓮って言うんだー」
奈緒「アタシは神谷奈緒な。よろしく」
らんこ「……か、かれんさん、と、なお、さん」
加蓮「うん! 蘭子ちゃんもかわいー! 全く凛ちゃんったらモテモテだなー」
りん「さえずるな」
奈緒(………闇……? けんぞ……眷属……?)
175: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:56:59.96 ID:bSk5IgRz0
加蓮「どこいくのー?」
りん「おうち」
加蓮「ほんと!? 私達も行っていい!?」
りん「しまった」
加蓮「よーっしじゃあ早く行こ!」ガバッ
りん「おろして」ペシペシ
加蓮「やだー」
りん「くそめ」ペシペシ
176: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:57:32.90 ID:bSk5IgRz0
奈緒「あーあー……勝手に決めちゃってるよ」
らんこ「なかよしさん……?」
奈緒「……蘭子ちゃんも抱っこしてやるか?」
らんこ「ふぇ!? ……だ、だっこ……」
奈緒「このままじゃ置いていかれるぜ」
らんこ「……じゃ、じゃあ……だっこ……する……」
奈緒「ん、そっか。じゃあばんざいしてくれ」
らんこ「ばんざい……」バンザイ
奈緒「よいしょ」ヒョイ
らんこ「わっ」
奈緒「加蓮ー! 待て―」タッタッ
らんこ「わっわっ」ギュ
177: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:58:14.25 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ガチャッ
加蓮「お邪魔し……ただいまー!」
りん「かれんはいつからうちのこになったの」
加蓮「なんなら今からなりたいよ」
りん「だめ」
加蓮「えぇ~」
奈緒「お邪魔しまーす」
らんこ「お、おじゃまします……!」
178: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 16:58:49.47 ID:bSk5IgRz0
りん「かれん、おろして」
加蓮「どうしよっかなー」
りん「おちゃもってくるから」
加蓮「ほんと? なら分かった」スッ
りん「やっとかいほうされた」トテトテ
らんこ「りんちゃんのおうち……」キョロキョロ
奈緒「Pさんに連絡しとくか」
179: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:00:30.70 ID:bSk5IgRz0
りん「はい、おちゃもってきたよ」コト
加蓮「ありがと!」
奈緒「サンキュ」
らんこ「……あ、ありがとう…!」
奈緒「……なぁ、今思ったんだが蘭子ちゃん」
らんこ「んく、んく……ふぇ?」
奈緒「お父さんとお母さんに、遊んでくるって言ってるのか?」
らんこ「……あっ……」
奈緒「あっ」
らんこ「…………いってない……」
加蓮「あらら、それはまずい」
りん「?」
180: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:02:10.27 ID:bSk5IgRz0
奈緒「あちゃー……連絡入れないとマズイな」
らんこ「……え、えぅ……」オロオロ
加蓮「大丈夫だよー」
奈緒「蘭子ちゃん、お家の電話番号分かるか?」
らんこ「わ、わかんない……」ウルウル
りん「なかないで」ヨシヨシ
奈緒「そっか……なら学校伝いに連絡入れてもらうか」
加蓮「そうするしかないね」
奈緒「菜々先生なら取り合ってくれるだろ。アタシ達の担任だったし」
加蓮「元気してっかなー」
181: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:03:49.90 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
奈緒「……よし、これで大丈夫」
らんこ「だいじょうぶ……?」
奈緒「おう! 一時間位したらお母さん向かいに来てくれるってさ」
らんこ「……よかった……ご、ごめん、なさい……」
奈緒「気にすんなってー、それまで遊ぼーぜ!」
加蓮「おー!」
りん「なにするのねぇなにするの」
奈緒「んー……じゃああれしよーぜ! ボールを相手のゴールに入れるやつ!」
りん「わかった! ちょうえきさいてぃんするやつでしょ! もってくる!!」トテトテ
加蓮「一人じゃ危ないでしょ! 私も行くよ!」
らんこ「ちょ、ちょう……えきさいてぃん……?」ワクワク
182: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:05:00.86 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
「それじゃあお邪魔しますね、皆、よかったらまた遊んであげてね~」
りん「まかせて」フンス
加蓮「はい!」
奈緒「こちらこそ!」
らんこ「……ば、ばいばい……」
加蓮「ばいばーい!」
奈緒「またなー!」
183: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:06:29.52 ID:bSk5IgRz0
りん「あ、らんこ」
らんこ「な、なに?りんちゃん」
りん「りんたちいがいにも、ちゃんとおともだちつくらなきゃだめだからね」
らんこ「…………う、うん」
りん「らんこならだいじょうぶだよ」
らんこ「……うん!」
りん「うん。それじゃ、ばいばいらんこ。またあしたね」
らんこ「………うん! ばいばい……はっ!!」
りん「?」
らんこ「…………やみにのまれよ!!」ヤミノマー
りん「……? ばいばい」フリフリ
加蓮「?」フリフリ
奈緒「あっ……」フリフリ
184: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:08:51.83 ID:bSk5IgRz0
バタン
奈緒「楽しかったなー」
加蓮「ねー」
りん「うん」
奈緒「凛もおねーさんだな」
加蓮「ねーほんとこのこの」ウリウリ
りん「ふん…………あっ」
奈緒「ん?」
加蓮「どうしたの?」
りん「……まゆ」
185: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:09:31.42 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
まゆ「……」ポツン
心「おっ☆ どしたままゆー☆」
まゆ「……」
心「今日はしぶりん一緒じゃないのか?」
まゆ「……」
心「なした☆ 先生こんなんだけど無視はつらいぞ☆」
まゆ「……」
心「ままゆー☆ ままゆー?」
まゆ「…………ふえぇ……」グスッ
心「はっいやちょっんななんで泣いてほっほらいいこままゆいいこ泣くなほらよーしよしよしよし!!!!」
つづく
186: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:11:02.99 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛、6歳……?】
188: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:21:05.13 ID:bSk5IgRz0
P「りーん」
りん「?」
P「なにしてんの?」
りん「なまっすかさんでぇみてたの」
P「そっかそっか。春香さんは何回転んだ?」
りん「いまのところはななじゅうはっかいだよ」
P「そっかそっかぁ」
りん「……?」
P「」ニコニコ
りん「……はっ」
P「ところでさぁりんちゃん」
りん「これはおつかいするやつだ!!」
P「おつかい頼んでいいか」
りん「ほら!!!」
189: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:21:38.33 ID:bSk5IgRz0
りん「や! いまいそがしいの」
P「頼むよー」
りん「じぶんでいきなさい」
P「やらなきゃいけないことがあってさ」
りん「やー!!」
P「アイス買ってきていいから」
りん「いく」
P「助かる」
190: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:23:02.21 ID:bSk5IgRz0
りん「じゃりじゃりくんかってくる!」
P「なんだそれ」
P「砂か?」
りん「なにいってるのあいすだよ」
P「……あぁ、ガリ〇リ君ね」
りん「ぎゃりぎゃりくん?」チュミミ~ン
191: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:23:52.39 ID:bSk5IgRz0
P「買ってきて欲しいもの、これに書いておいたから」
りん「うん」
P「気を付けてな」
りん「りんをだれだとおもってるの」フフン
P「外あっついからちゃんと水分補給しろよ」
りん「もちろん」
P「急がなくてもいいからな」
りん「わかった」
P「なんだったら公園で遊んできてもいいぞ」
りん「?」
P「佐藤さんの家でお世話になってきてもいいんだぞ」
りん「う、うん……ちょっととおいけど」
P「よし、それじゃあ行ってこい」
りん「いってきます!」
P「クククク……」
192: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:24:19.66 ID:bSk5IgRz0
@スーパー川島
りん「なんてこと」
りん「なにごともなくとうちゃくしてしまった」
りん「たいへん」
りん「これはもうおとなといってもかごんではない」フフン
193: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:25:22.84 ID:bSk5IgRz0
テクテク
りん「よし、あとはかえるだけ」
りん「ぷろでゅーさー、へんなこといってたけどなんなんだろう」
りん「またへんなじゅーすのみすぎたのかな」
りん「ちひろさんにきびしくいっておかないと……」
「ねーねーおじょーさん」
りん「?」
「ちょっといい?」
りん「なにごとですか」
「なにごとて」
194: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:27:17.33 ID:bSk5IgRz0
「友達の家に行きたいんだけど、ちょっと分かんなくってねー」ピラ
りん「ちず」
「うん! もしかしておじょーさんここ分かったりしない?」
りん「うーん……わかんない」
「そっかー、ありがとね」
りん「まいごなの?」
「そうなんよ」
りん「おとななのに」
「うっ……」
195: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:28:14.92 ID:bSk5IgRz0
りん「しかたないからついてってあげる」
「へ?」
りん「ついてってあげるの!」
「ほんと? わーいありがと!」
りん「ん」
「おじょーさんやさしーねー、お名前なんて言うん?」
りん「しぶやりん」
「りんちゃん!」
りん「おねーさんは?」
「あたしー? あたしはねー」
196: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:31:20.19 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「ばいばーい!!」ブンブン
りん「ふぅ……いいしごとをしたね」フフン
りん「よし、かえろ……」ピタッ
りん「……」
りん「どこだここは」
197: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:32:10.12 ID:bSk5IgRz0
りん「……と、とりあえず、いまきたみちを」
テクテク
りん「……あ、もうおぼえてない……」
りん「…………まい」
りん「………………ごじゃない」
りん「おとなになったりんはまいごなんてしないから」
りん「……」
りん「しないから」
りん「……」
りん「……もう、おうちかえれないのかな」
りん「……」
りん「ふぇ」
198: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:33:24.19 ID:bSk5IgRz0
ウワアアアン
「!?」
パタパタ
「ど、どうしたの……?」
りん「うわあぁぁぁん」
「えっ、あ、あの」
りん「ふえぇぇぇぇ」
「……な、泣かないで……!」
199: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:34:01.67 ID:bSk5IgRz0
りん「ぐす」
「落ち着きましたか……?」
りん「うん……ありがとう」
「良かった……」
りん「……ふぇ」
「……御嬢さん、お名前は……?」
りん「…………りん」
文香「凛ちゃん、ですね……私、鷺沢文香って言います」
りん「……ふみか」
200: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:36:00.74 ID:bSk5IgRz0
文香「……凛ちゃん、どうして泣いていたのですか……?」
りん「まい……はっ」
文香「……?」
りん(ここでまいごっていったら、こどもにみられてしまう……!)
文香「……?」
りん「えっと……あ、あつかったの」
文香「……え?」
りん「あつかったから……だ、だから」
文香「……確かに、今日もいい天気ですが……」
201: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:37:35.54 ID:bSk5IgRz0
りん「と、とにかく!!」
文香「」ビク
りん「えっと……ふみか、ありがと」
文香「あっ……どういたしまして……」
りん「……あ、そうだ!!」
文香「」ビク
りん「あいすあるからいっしょにたべよ!」
文香「えっ……いいんですか?」
りん「うん!」
文香「……では、お言葉に甘えて」
202: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:41:18.46 ID:bSk5IgRz0
りん「ふーん、ほんやさんなんだぁ」
文香「はい……祖父のお手伝いを」
りん「……そふ」
文香「おじいちゃん、です」
りん「なるほど」
文香「はい」
りん「しってたもん」
文香「は、はい」
203: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:41:59.76 ID:bSk5IgRz0
りん「ほわー……」
りん「ほんがいっぱい」
文香「……読みたい物があったら、手に取っても大丈夫ですよ」
りん「ふむ」
スッ
りん「ふむふむ」ペラペラ
りん「……」
りん「なるほど」パタン
文香「……読めますか?」
りん「」ムリムリ
文香「……読んであげましょうか?」
りん「うん!!」
文香「」ビクッ
204: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:42:41.32 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
文香「そういえば……凛ちゃんはお買い物の帰りでしょうか……?」
りん「うん、えらいでしょ」フフン
文香「そうですね……あっ」
りん「?」
文香「……で、でしたら……お家に届けなければ、いけないのではないでしょうか……」
りん「…………!!!」
206: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:44:15.90 ID:bSk5IgRz0
りん「……か、かえらないと……」
文香「そうしましょう……」
りん「……え、えっと…」
文香「……?」
りん「その………」
文香「どうしました……?」
りん「……ふぇ」
文香「えっ」
207: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:45:07.27 ID:bSk5IgRz0
文香「……迷子、でしたか」
りん「うん……」
文香「うぅん……」
りん「ご、ごめんね、りんね、りん、はずかしくって、だから、あのね」
文香「気にしないで下さい……」
りん「うぅ……」
文香「……大丈夫です……私が、送っていきますから」
りん「ほんと……?」
文香「はい」
りん「ふみかぁ……」
文香「はい……大丈夫ですよ」
208: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:46:14.48 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
りん「……あっ……ここ、しってる!!」
文香「……良かったです……! これで大丈夫ですね」
りん「かえっちゃうの?」
文香「はい……」
りん「せっかくだからおうちいこうよ」
文香「えっ……で、ですが」
りん「おれいしたいもん」
文香「迷惑ではないでしょうか……?」
りん「うん」
文香「……それなら……分かりました、お邪魔しますね」
りん「うん! はやくいこ!!」グイグイ
文香「あっ、ま、まって」
209: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:47:15.81 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
ガッチャ
りん「ただいまー!!」
文香「お邪魔、します……」
シーン
りん「……あれ? ぷろでゅーさー?」
文香「?」
りん「どこだろ……ふみかもきて」テクテク
文香「は、はい」スタスタ
210: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:47:49.15 ID:bSk5IgRz0
ガチャ
りん「ぷろでゅーさ」
P「誕生日おめでとー!!」
パッパカパーン
りん「!!!!」ビックリン
文香「わっ……!」ビクッ
ちひろ「おめでとうございます!」
まゆ「おめでとうございまぁす!」
加蓮「おめでとー!!」
奈緒「おめでと」
美嘉「イエーイ!!」
莉嘉「いえーいっ!!」
らんこ「お、おめでとう……!」
りん「……!? …………!!?」
211: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:48:35.26 ID:bSk5IgRz0
P「何だ忘れちゃったのか?」
りん「はっ……りんのたんじょうびだ」
P「りんおめでとう!! ………えっ、どなた?」
文香「あ、あの、初めまして……」
212: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:49:14.18 ID:bSk5IgRz0
P「おぉ何という……うちの凛がお世話になりました……」ペコリ
文香「い、いえ……! その……突然お邪魔して、申し訳ありません……」
りん「そんなことないよ!」
ちひろ「そうですよ~折角ですし、ゆっくりしていってくださいね」
文香「あっ……ありがとうございます」
りん「ぷろでゅーさーけーき!!」
P「おうあるぞー」
りん「けーき!!!」ピョンピョン
213: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:50:18.44 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「はーいケーキですよー」
りん「わーい!!」
莉嘉「わーい!!」
加蓮「わーい!!」
奈緒「……」
加蓮「なに」
奈緒「いや」
214: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:51:18.65 ID:bSk5IgRz0
りん「……あれ?」
P「ん?」
りん「ぷろでゅーさー」
P「どうした」
りん「ろうそくがいっこたりないよ」
P「え? ちゃんとあるじゃないか」
りん「うそ! だってりんきょうでななさ――――」
P「6歳だろ?」
りん「!?」
P「ははは、なにいってるんだ凛」
りん「え、だ、だって……ふ、ふみか」
文香「6歳……ですね」
りん「えっ」
りん「な、なお」
奈緒「ん? 6歳だろ?」
りん「!!?」
奈緒「だよな、加蓮」
加蓮「うん」
まゆ「ろくさいですよぉ?」
ちひろ「そうよね」
美嘉「6歳だね★」
莉嘉「昨日まで6歳だったんだよね? だったら今日で6歳じゃん!」
らんこ「けぇき……」ワクワク
りん「……? ……??」
215: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:52:09.37 ID:bSk5IgRz0
P「いいか」
りん「ふぇ……」
P「凛」
りん「……?」
P「これが」
りん「…」
P「大人の事情だ」
りん「おとなのじじょう」
P「あぁ」
りん「いたしかたないね」
P「致し方ないな」
216: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:53:04.03 ID:bSk5IgRz0
「「――――ばーすでーとぅーゆー………♪」」
「「はっぴばーすでーでぃーありーんちゃーん」」
「「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」」
りん「ふぅぅぅぅぅ!!」
P「おめでとう!!」
加蓮「おめでとっ! Pさん、そろそろいいよね?」
P「ああ、いいぞ!」
りん「?」
217: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:53:30.20 ID:bSk5IgRz0
加蓮「実は皆からプレゼントがありまーす!!」
美嘉「ありまーす★」
りん「ぷれぜんと!!」キラキラ
奈緒「まずはアタシと加蓮からな」
加蓮「はい、どーぞっ」
りん「これは……!?」
奈緒「生っすかのBDだ!!」
加蓮「二人してバイト頑張ったからね!」
りん「ありがとう! かれんもたまにはいいことする!!」
加蓮「えっ」
218: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:54:07.24 ID:bSk5IgRz0
加蓮「キキズテナラナイ」
まゆ「つぎはまゆとちひろさんですよぉ」
ちひろ「私たちのプレゼントはー……」
まゆ「これです……!」
りん「かみ……? うーんっと……」
りん「"ふたりがなんでもいうこときいてあげるけん"…………!!?」
まゆ「」フンス
ちひろ「まゆちゃんが必死に考えたものです」フンス
りん「ありがと! …………なんでも……」ゴクリ
219: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:54:58.62 ID:bSk5IgRz0
まゆ「やりましたぁ♪」
ちひろ「偉いですまゆちゃん偉いっ」ナデナデ
まゆ「もっとほめてくださぁい♪」
莉嘉「次アタシとお姉ちゃんのー!!」
美嘉「はーいアタシ達のはこれねー★」
りん「おようふくだ!!」
美嘉「カリスマギャルとその妹が選んだからねー★」
りん「みかりかありがと!!」
美嘉「どういたしまして★」
莉嘉「どいたまー☆」
220: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:56:05.71 ID:bSk5IgRz0
らんこ「り、りんちゃん、わたしも……!」
りん「うん!」
らんこ「えっと、こ、これ……っ!」
りん「? ……はっ、りんだ!!!」
奈緒「お、凛の絵か」
<ノコシテイコウカ ワタシタチノアシアト
りん「かっこいい!!!!」
らんこ「ほ、ほんと……!!」パアア
りん「ありがとらんこ!!!」
らんこ「うん……!!」
221: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:56:47.85 ID:bSk5IgRz0
P「よし、俺だな」
りん「」ワクワク
P「俺のプレゼントは……これだぁ!!!」
りん「……!!」
りん「おはなだ!!」
P「お花だけど、髪飾りな!」
りん「かみかざり!!」
222: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:58:15.00 ID:bSk5IgRz0
P「つけてみるか」
りん「つける!!!」
P「えーっと……ちひろさん」ブキヨウ
ちひろ「はーい♪ 任せてくださーい」
りん「」ドキドキ
223: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 17:59:00.49 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「……よし、出来ましたよ♪」
奈緒「ほい、鏡」
りん「…………!!」
P「どうだ」
りん「……」
P「……」
りん「……!?」
P「!?」
りん「うわあああああああああい!!!!!!」ピョンピョン
P「いやったあああああああああ!!!!!」ピョンピョン
奈緒「元気だなぁ」
224: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:00:50.32 ID:bSk5IgRz0
加蓮「わああああああ!!!」ピョンピョン
奈緒「加蓮まで!!!!」
まゆ「わーい! わーい!!」ピョンピョン
ちひろ「いえーい!!」ピョンピョン
美嘉「なにこれー!!!」ピョンピョン
莉嘉「私もーーー!!!!」ピョンピョン
加蓮「奈緒も!!!!」ピョンピョン
奈緒「えっ!? アタシは、アタシはほら、アレだから、な、分かるだ」
加蓮「恥ずかしがり屋かっ!!」バシーン
奈緒「いてえ!! くっそこうなったらやけだあああああああ!!!」ピョンピョン
らんこ「わっ、なおさ、なおさ」ギュー
加蓮「奈緒あんたずっと蘭子ちゃん膝に乗っけててずるいの!!!!」バシーンバシーン
奈緒「しるかよ!?」ピョンピョン
225: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:03:28.41 ID:bSk5IgRz0
P「アアアァア゛ア゛ア゛ア゛ッッッ!!!!!!!!!! ベイベッ」
りん「うわああああああ!!!! …………あれ、ふみかどうしたの」
文香「…………えっと……」
P「まぁ軽く引いてるだろう」
奈緒「アタシが文香さんの状況だったらドン引きしてる」
加蓮「一理ある」
文香「い、いえそんな……」
りん「じゃあどうしたの?」
文香「わ、私だけプレゼントあげられなくて……申し訳ないなって」
りん「そんなことない!!」リンッ
文香「」ビクッ
ちひろ「そうですよ! 今日初めて会ったんですから」
文香「………それでも……」
226: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:03:59.86 ID:bSk5IgRz0
りん「むぅ……あっ!」
文香「……?」
りん「じゃあ、じゃあっ、りくえすと!!」
文香「は、はい」
りん「ふみかの!」
りん「えがおが!!」
りん「みたーい!!!」
文香「……えっ……!?」カァ
P「同意」
ちひろ「至極同意」
227: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:04:25.77 ID:bSk5IgRz0
美嘉「確かに! まだ文香の笑顔見てないもん★」
文香「え、えっと……は、恥ずかしいです……」
りん「じゃありんのおてほん!!!」
文香「お、お手本?」
りん「にぃーっ」ニコー
加蓮「私も!! んにー」ニコー
文香「あ、あの」
美嘉「ほら、笑ってみよ? 恥ずかしい事なんてないよ! ほら、にーっ★」ニコ
莉嘉「あはは!! なにこれー!」ニコニコ
まゆ「にぃーっ♪」ニコー
らんこ「に、にぃーっ……?」ニコー
奈緒「ごめんな文香さん、こういう奴らなんだ………はは」ニコ
ちひろ「」ニッコリ
文香「皆さん……」
228: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:05:28.64 ID:bSk5IgRz0
P「お前ら!!!!!! 気合がたりねえ!!!!!!!!!!」ニッゴオオオ
りん「あはははははは!!!!」
ちひろ「何ですかその顔……ふふ」
奈緒「あははっ!! 形相やばすぎだろ!?」
プププ シャメットコ
ピロリン
アトデラインネ
マカセ
ヒドスギデショ
ピークンオモシローイ!
コレガアクマカ…
ドンビキデスネェ
ショウジキツライ
文香「………ふふっ」
りん「わらったーーー!!」
まゆ「やりましたぁ♪」
加蓮「写メ!!!!!」ピロリン
美嘉・奈緒「「ライン!!!!!」」
加蓮「任せ!!!!!」
ちひろ「スカウトある」
P「至極同意」
らんこ「……!」パァァ
莉嘉「みのがしたーー!!」
りん「やったあああああああ!!!!」ピョンピョン
P「なしとげたああああああ!!!!」ピョンピョン
文香「…………も、もう……ふふ♪」
りん「えへへー♪」
つづく
229: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:08:22.09 ID:bSk5IgRz0
【渋谷凛6歳、あいつが今年もやってくる】
230: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:09:05.08 ID:bSk5IgRz0
@12月24日
「ねぇ、いいじゃないの少しくらい」
P「ダメ」
「そんなこと言わないで、お願いよ」
P「うーん……」
「少しお邪魔するだけだから、ね? 噂の凛ちゃんも見てみたいし」
P「でもなぁ……クリスマスにアイドルが男の家に入るってのはどうなんだ」
「プロデューサーじゃないの、大丈夫よ。それとも何? Pさんもしかして……緊張してる?」
P「うっさいわ」
「ふふっ」
231: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:09:32.73 ID:bSk5IgRz0
P「ほら、帰るなら今のうちだぞ」
「あら、早く帰らないと都合が悪い事でもあるのかしら。それとも、良い事?」
P「ダンスレッスンを増やす」
「……嫌に現実的ね、もう」
P「ほーら、レッスンが増えるぞ~早く帰った方がいいぞ~帰って暖かくして寝ろ~」
「うぅん……確かに暖かさが欲しいわね、とっても。……あぁ、手が冷えちゃった」
P「……」
「……」
P「……」
「えいっ」バッ
P「よいしょ」ヒョイ
「……手くらい繋がせてよ、ケチ」
P「何だ、随分我がままだな今日」
「クリスマスだもの。仕方ないじゃない? 女の子なんだから」
P「そういうもんかなぁ」
「そういうものなの」
232: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:10:12.10 ID:bSk5IgRz0
P「ていうか俺、楓さんの誘いも断って帰宅してるのに……お前連れ込んだ何てバレたらどうなるか」
「うーん、修羅場?」
P「何でちょっと楽しそうなんだ」
「そんなことないわよ……ふふっ」
P「そうかい」
「……ねぇ、楓さんとはやっぱり仲いいの?」
P「やっぱりって何だ」
「だって、スカウトの経緯からして……ねぇ」
P「まぁそれについては言いたいこともあるだろうけど……ていうか、仲悪い何て思いたくないわ」
「ふぅん」
233: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:17:09.67 ID:bSk5IgRz0
P「あーもうこんな話してないで……ほら! そろそろ帰りなさ……あっ」
「ん?」
P「……着いちゃったよ」
「ふふっ! やったわ。喋って気を紛らわせる作戦、成功ね」
P「あぁ……もう、少しだけだからな」
「えぇ、あなたならそう言ってくれると思ってたわ♪」
P「えぇ……うん、ありがとう……?」
「ふふっ……あっ、少し待ってくれるかしら……」ゴソゴソ
P「?」
「えぇ、と……」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「おー……なるほど」
「どう? 似合ってる?」
P「うん。髭さえ取ればそのまま仕事に行けるな」
「もう、今は仕事はいいの」
P「すまん」
「それじゃあ行きましょう? 早く、早く」
P「楽しんでるなぁ」
234: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:18:13.40 ID:bSk5IgRz0
ガチャッ
P「ただいまー」
「……」ワクワク
テテテテ
「きたっ」
りん「おかえ…………!? さんたくろぉす……!?!?」パァァァ
「ハロー、お嬢さん」
りん「わぁー!! ……? っわぁーー!!」ピョンピョン
(なぜ今一瞬疑念を……?)
235: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:18:42.51 ID:bSk5IgRz0
P「どうだーすごいだろー」
りん「ぷろでゅーさー! なんでかくしてたの!! ほめてつかわす!!!」
P「じゃあ昨日買ったプリンくれ」
りん「やらん」
P「うん」
「ふ……フフフ、喜んでくれて嬉しいよ。さ、凛ちゃんにプレゼントを」
りん「ねぇ握手して!!!」ギュッ
「あ、あぁ、うん、いいよ」ギュ
りん「さんたくろぉすとあくしゅしてる……ほぁぁ」
236: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:19:08.11 ID:bSk5IgRz0
「うん、良かったね。さて、そんな凛ちゃんにはプレゼン
りん「おかおさわっていい?」
「おか、顔!? ……え、えぇ……い、いいわよ、いいよ?」
りん「わぁい!」
(どうして顔)
りん「ふん……ふん!!」ググ
P「はは、届いてないぞ」
りん「くっ……なめるな」グググ
「よ、よいしょっ」ガバ
りん「わぁ……さんたくろぉすのだっこ……!! こればかりははじめてかもしれない。いいにおい」
P「初めてだろう」
りん「たしかに」
237: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:19:54.26 ID:bSk5IgRz0
「……よ、よーし! それじゃあこのままお家に」
りん「まっておかおさわる」ペタペタ
「あ、あぅ、うぁ」グニグニ
りん「これが、さんたくろぉすのおかお……」ペタペタ
「ぅ、へぅ、あ、あの、りんちゃ、そろそろ……」グニグニ
りん「もうすこし……あっ」グイ
「あぁっ……! お、おひげが」
P「あぁ……」
りん「あれ!? みたことあるおかおだ!!」
「あぁっ……」
りん「ちゅーするひとだ!?」
奏「……は、初めまして、凛ちゃん」
238: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:20:24.40 ID:bSk5IgRz0
まゆ「ぷろでゅーさーさん、ちひろさん、かえってきたんですかぁ? ……あれ?」ヒョコ
りん「まゆ、みて、みて」
まゆ「あ……! ちゅーするひとです!!」
奏「うっ」
P「はは、完全に奏のイメージになってるじゃないか」
りん「かなでー? かなでっていうのー?」
奏「う、うん……速水奏、って言うのよ」
りん「ほー……まさかかなでがさんたくろぉすだとは……」
まゆ「さんたくろぉす!? かなでさん、さんたくろぉすなんですか?」
奏「え? あ、え、えぇ……うん、そ、そうよ?」
りん「すごい」
まゆ「すごい……!!」
奏「あ、ありがとう」
P「とりあえず、中入ろうか?」
りん「うん!!」テテテテ
まゆ「さむいです、おこた」テテテテ
奏「改めて、お邪魔するわね……ほら、プレゼントもあるのよ」
りん「!? なんてこと……!」ワナワナ
奏「ふふっ♪」
239: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:21:17.12 ID:bSk5IgRz0
まゆ「けーき!」
りん「けーきー! かなでありがとう!」
奏「どういたしまして♪」
P「買う手間省けたな……ありがとう、後で払うよ」
奏「ううん、いいの。無理矢理お邪魔させてもらったお礼よ」
P「うーん……こうなった奏は聞かないからなぁ……甘えさせてもらうよ」
奏「えぇ♪」
楓「ケーキですか?」ヒョコ
P「はい。楓さんも食べますか?」
楓「ふふ、頂きます。ケーキを食べさせてくれるなんて、景気いいですね、なーんて」
P「はい。……はい?」
奏「え?」
楓「?」
りん「?」
P・奏「「うわああああぁぁぁぁぁ!!!!」」
楓「」ビクッ
まゆ「」ビクッ
りん「!?!? うわああああーーー!!!」←よく分かっていない
240: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:22:30.11 ID:bSk5IgRz0
りん「なんなのうるさいよ」
まゆ「りんちゃんもうるさかったです」
りん「えへ」
まゆ「ほめてないです」
奏「か、楓さん……!?」
P「ど、どうし、どうしてぇ!?」
りん「ぷぷぷ」
楓「先回り、しちゃいました」
P「えぇ……」
楓「だってせっかくのクリスマスなのに一人なんて……そんなの、寂しいじゃないですか」
奏「凄い行動力ね……」
241: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:23:01.19 ID:bSk5IgRz0
奏「ま、まだ知り合って間もないけど……こんな大胆な人だったなんて」
楓「あら、そうかしら? ふふ、大胆なんて言ったら、奏ちゃんもじゃないですか♪」
奏「ふふっ、これは私の作戦勝ちよ」
楓「作戦……?」
P「……」
楓「あ、ところでPさん」
P「」ビク
楓「私のお誘いはお断りしましたよね?」
P「あ、あの」
楓「説明、してくれますか?」
P「ハイ!!!!」
楓「ふふっ、良い返事です♪」
奏「いい? 二人とも、これが修羅場よ」
りん「しゅらば……これが……」
まゆ「なんだか、ちがさわぎます」
奏「全く、怖いわねぇ」
楓「奏ちゃん、こっちいらっしゃい」
奏「……」ススス
242: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:23:55.18 ID:bSk5IgRz0
楓「あら、そういうことだったんですね」
P「誤解は解けましたか……?」
楓「はい♪」
奏「よかった……」
楓「もう……危うく嫉妬してしまうところでした」
りん「しっと……?」
P「あぁもう、だから言ったじゃないか」
りん「まゆ、まゆ、しっとってなに?」
奏「だって、まさかこんな、想像もつかないじゃない」
まゆ「しっと……? しっぷかなにかのおともだちじゃないですか?」
楓「全く、もう」
りん「なるほど。まゆはなんでもしってる」
まゆ「ふふん♪」
243: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:24:42.42 ID:bSk5IgRz0
りん「ほらみんななにしてるのいそいでけーきがまってるよ」
P「そうしたいんだが……ちょっと待ってくれないか」
りん「?」
奏「何かあるの?」
P「もう少しでちひろさんが帰ってくるはずだから、それまで待とう」
りん「はっ、そういえばちひろさんがいない……」
まゆ「ちひろさん、まだかなぁ」
りん「どうしておいてきた……! いえ! はくじょうしろ!」
P「俺の方が早く終わったの」
りん「そうなの? ……うーん、なら、えーと……しけい」
P「死刑!?」
奏「絶対分かってないわよね」
りん「そんなことないよ」
奏「あら、そう?」
りん「うん。……えぇと……その…………おこたはいる。おこた」モゾモゾ
奏「ふふっ」
244: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:25:16.17 ID:bSk5IgRz0
奏「……ん? え、あら? ちょっとまって、ちひろさん? どういうこと?」
楓「あら、知らないんですか?」
奏「え?」
楓「ちひろさんは、ここのお隣さんですよ」
奏「……えっ!?」
りん「ふふん。すごいでしょ? ほめて」
奏「そ、そんなの教えてくれなかったじゃない……」ナデナデ
りん「むぁぁ」
P「聞かれなかったし」
まゆ「りんちゃんうらやましい」
楓「ちなみに、まゆちゃんはちひろさんのとこの子です。ほんと、罪深いですよね」ナデナデ
まゆ「あっ……♪」
P「罪深いってなんですか……」
245: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:26:01.66 ID:bSk5IgRz0
P「おこた」
りん「おこた」
まゆ「おこた」
楓「おこた」
奏「……おこた」
「「「はぁ~~」」」
P「あったけぇ……」
楓「りんちゃんまゆちゃん、狭くないですか? 大丈夫?」
りん「だいじょうぶ。まゆあったかいから」ヌクヌク
まゆ「りんちゃんもあたたかいです」ヌクヌク
楓「……二人並んでるの、あれですね、その……これ、ずるいですね」
奏「……確かに、これは」
楓「……」モゾモゾ
りん「……?」
楓「」ピロリン
りん「なぜしゃしんを……!?」ビク
まゆ「ぴぃす」
奏「楓さん、後で送ってくれるかしら」
楓「任せてください」ピロリン
りん「しゃしんはにがて……」ウゥ
P「まゆは写真慣れしてるなぁ」
まゆ「あーちゃんのせいで……」ピース
P「あぁ……」
りん「うぅ……ていこうできない……あったかい……」
246: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:26:34.12 ID:bSk5IgRz0
りん「そういえば」
P「ん?」
りん「かなでってほんとにぷろでゅーさーのものだったんだ」
奏「え?」
楓「あら」
P「ちょ」
まゆ「?」
りん「かなでってぷろでゅーさーのものなんでしょ?」
奏「……凛ちゃん、詳しく聞かせて?」
りん「うん。えっとね、ぷろでゅーさーね、まえね、てれびにね、かなでいてね、それでね」
奏「うん」
247: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:27:51.27 ID:bSk5IgRz0
P「凛!! ほら、昨日買ったプリンが冷蔵庫に入っ」
りん「やつがどうした?」モムモム
P「なんてこった」
りん「みんなにもあげる」
奏「あら、嬉しい♪」
楓「あらあら」
まゆ「」アーン
りん「あーん」スッ
奏「あーん♪」パク
りん「あーん」スッ
楓「あーんっ」パク
りん「あーん」スッ
まゆ「あむ」パク
P「……くそっ、羨ましい! くそぉ、どうせ俺にはくれないんだろー! 明日の朝ご飯人参増やしてやるからな
! 健康になっちまえ!」
りん「ぷろでゅーさーにもあげる、あーん」スッ
P「凛ってどうしてこんなに良い子何だ?」パク
248: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:28:38.83 ID:bSk5IgRz0
りん「あ、でね!! そのね、てれびのかなでみてね、ぷろでゅーさーね」
P「あ、あぁ……あぁぁぁぁ……!!!」
奏「うん」
※
P「このアイドル、俺のなんスよ」
※
りん「っていってた」
楓「わぁ」
奏「……」
P「やめて、蔑まないで、その目は俺に効く、やめてくれ、やめないでくれ」
奏「どうしようもないわね」
りん「どうしようもない」
まゆ「ふぁ……このPさん、まゆのなんすよぉ……」ウトウト
249: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:30:07.45 ID:bSk5IgRz0
P「まゆ寝たなこれ……疲れてたのかな」
りん「さっきまでみかとりかとあそんでた」
P「なるほどなぁ」
楓「楽しかったです」
P「あなたもですか!?」
楓「うふふ……あっ、まゆちゃんのほっぺやわらかそう。つんつん」
まゆ「むにゃ」ムニムニ
楓「お餅みたい」ツンツン
りん「おもちたべたい」
奏「お餅、食べたいわね」
P「正月にな」
奏「あら、私も頂きに来ようかしら」
P「だめ」
楓「なら私も」
P「だからだめですって」
奏「楓さん、私に任せて、どうにかして家に押し入るわ」
楓「さすがです奏ちゃん。撫でましょうか?」
奏「さすがにそれは」
P「あの」
楓「いいこ」ナデナデ
奏「あっ、あの、ちょっ、あの、あっ」カァ
楓「ふふふ……♪」ナデナデ
P「あの」
250: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:31:05.52 ID:bSk5IgRz0
りん「かなでとはきがあうかもしれない……なんてこった」
奏「ふふっ、本当ね」
りん「でしょ、でしょ、でしょ」
奏「ふふっ! ……あっ、そうだ」
りん「?」
奏「凛ちゃん、内緒話しましょう」スス
りん「ないしょばなし!! ないしょばなしする!!」
楓「内緒話? お姉さんも聞きたいなぁ」
奏「だーめ」
楓「むぅ……」
P「ヘンな事教え込まないでくれよ?」
奏「私を何だと思ってるの……大丈夫よ。さっ、いい? 凛ちゃん」コソコソ
りん「うん……!」コソコソ
251: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:32:08.21 ID:bSk5IgRz0
奏「…………はい、内緒話おわり♪」
りん「おぉぅ……まさか、そんな……しらなかった……」
楓「何だったんですか?」
奏「ふふっ! すぐに分かるわ」
りん「んしょ、んしょ」モゾモゾ
P「お、こたつの魅力に打ち勝ったか」
りん「……」テテテテ
P「ん?」
りん「えへ……ぷろでゅーさー」ストン
P「何だ何だ、入るか?」
りん「ううん、そうじゃなくて」ニコニコ
P「……何か近くないか」
りん「んー? んー……んへ」ニコニコ
P「?」
りん「ぷろでゅーさー、ちゅー」ズイ
P「」
楓「あらぁ」
奏「ふふっ♪」
252: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:32:43.18 ID:bSk5IgRz0
P「」
りん「なかよしさんたちは、ほっぺにちゅーするんだって!! だから、ぷろでゅーさーちゅー」
P「う、うわああああああああああ!!!!」
りん「なんでないてるの……? ……んー、ちゅう」
P「」ドババババババ
奏「畳み掛けるわねぇ」
まゆ「んぅ……なんですかぁ? ……!? りんちゃんずるいです!!!」
りん「あっ、まゆおはよう。ちゅー」
P「」ドババババババ
253: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:33:14.46 ID:bSk5IgRz0
まゆ「ず、ずるいですよぉ! まゆだって、まゆだって」
テテテテ
まゆ「?」
りん「まゆ」ストン
まゆ「……?」
りん「ちゅー」
まゆ「!?」
りん「まゆもちゅーしてほしかったの? まゆはよくばりさんだなぁ、ちゅー」
まゆ「あぅあぅ、そうじゃないですぅ……」パタン
奏「あら、倒れちゃった」
りん「あれ? まゆ? まゆ」ユサユサ
まゆ「うぅん……」
254: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:33:48.94 ID:bSk5IgRz0
楓「……」ソワソワ
りん「あ、かえでさんも!!」テテテテ
楓「……!」パァァ
りん「ちゅー♪」
楓「わぁっ、くすぐったい♪」
りん「えへー」
楓「ふふっ、じゃありんちゃんにもちゅーしてあげます」
りん「わぁい!」
楓「ちゅー♪」
りん「わぁー! あはは!」
奏「ふふっ! 作戦大成功♪ あ、Pさん、失礼するわね」チュ
P「」ドババババババ
まゆ「ふぇ……いったいなにが」パチ
奏「まゆちゃんも♪」チュ
まゆ「きゅう」パタン
255: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:34:25.50 ID:bSk5IgRz0
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「二人とも、この後はどうするんですか?」
楓「私は特に何もないので……流れで」
P「流れて」
奏「あら、もう帰った方がいいかしら」
P「いや、そういうわけじゃ」
りん「だめ。だめ! もっとあそぶ」
奏「嬉しいこと言ってくれるじゃない」
りん「うん、にがさないから」
奏「ふぅん、じゃあどうするのかしら」
りん「うーんと…………こうする! かなでつかまえたっ!」ギュ
奏「わ、捕まっちゃった♪」
楓「む……なんだか今日は、奏ちゃんに凛ちゃん取られちゃいますね」
まゆ「かえでさん、まゆじゃだめですかぁ?」ギュ
楓「はぅ」キュン
P「あぁ、もう……遅くまで居ても構いませんけれど、ちゃんと帰宅してくださいね?」
楓「はぁい」
奏「大丈夫よ」
256: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:35:07.23 ID:bSk5IgRz0
奏「それで、結局Pさんとは何もないの?」ナデナデ
りん「かなでぇ……ねぅ……ねぅから……やめぇ……」ウトウト
楓「何でもないですよ? 何でもないですよね?」ナデナデ
まゆ「」スヤスヤ
P「な、何ですかその聞き方……何でもないよ」
奏「ふぅん……?」
P「う、疑いが晴れない」
ガチャッ
奏「あら?」
P「帰って来たかな」
楓「ちひろさ~ん」
りん「うぁ……? ちひろさん? どこ……? いない……」ショボン
奏「帰ってきたみたいよ。お迎えに行ってあげたら?」
りん「ほんと……!? ほらいくよまゆ」グイ
まゆ「うぅ……なんですかぁ……」ズリズリ
257: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:35:43.24 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「ただいま~……つかれたぁ……皆いるかしら」
テテテテ
ちひろ「ん?」
りん「ちひろさんおかえり」バッ
ちひろ「わぁ」ギュ
りん「おつかれさま」ペタペタ
ちひろ「あ、ぅあ、んな、な、なんでお顔を」グニグニ
りん「ねーちひろさん」
ちひろ「んー?」
りん「ちゅー」
ちひろ「」
まゆ「んぅ……? あ、ちひろさん、おかえりなさい……おかえりなさいの、ちゅう、です……ちゅう」
P「ちひろさんおかえりなさ……ヒエッ」
ちひろ「」ドババババババ
P「うわぁすげぇ」
奏「さっきの貴方もこうだったわよ」
P「マジ」
楓「とても似てますね」
P「マジ」
258: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:36:58.11 ID:bSk5IgRz0
ちひろ「あら、お二人ともいつの間に……って、どうしているんですかぁ!?」
P「着いて来ました」
奏「着いて来ちゃった」
P「居ました」
楓「居ました」
ちひろ「おぉ……もう……」
奏「全くもう、ちひろさんったらズルいんだから」
ちひろ「へ?」
奏「Pさんとお隣さん、ってこと。秘密にしてたじゃない」
ちひろ「いや、別に秘密にしてたという訳では……えへへ」
奏「……やっぱりずるい」
259: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:37:44.00 ID:bSk5IgRz0
りん「ねぇけーき」グイグイ
P「おっと忘れてた。出してくるよ」
ちひろ「!? ケーキですか! やったー!」バンザイ
りん「やったー!」バンザイ
奏「ふふっ」
楓「まゆちゃん、ケーキ食べますか?」ユサユサ
まゆ「けぇき……けーき?」
楓「はい、あまぁいやつですよ」
まゆ「あまぁいやつ……けーき……けーきたべます……」モゾモゾ
260: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:38:19.63 ID:bSk5IgRz0
りん「しあわせ」モムモム
まゆ「しあわせ」モムモム
ちひろ「この瞬間の為に今日の仕事を頑張りました」
楓「わぁ、美味しいっ」
P「うめぇ……結構いい値段したんじゃないか?」
奏「もう、そういうのは聞かない方がいいの」
P「そうかぁ……?」
奏「ふふっ、私は皆が喜んでくれればそれでいいのよ。うん、美味しい♪」
P「ええこや……」
ちひろ「あら、奏ちゃんが買って来たんですか?」
奏「せっかくだから、手土産にでもと思って」
ちひろ「あらぁ……」
奏「な、何よ、その、見直したって目は」
楓「私なんかよりしっかりしてますね」
P「一理ありますね」
楓「ふふん」
P「褒めてないです」
prrr
奏「あら、電話。ちょっと外すわね」
P「はいよ」
りん「ふぁー……ねむくない」クシクシ
261: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:38:53.96 ID:bSk5IgRz0
奏「ただいま」
P「おう」
奏「さて、そろそろお邪魔しようかしら」
P「ん、そうか。ちゃんと帰れよ?」
奏「んー、自宅には帰らないわね」
P「なっ! お、お前、ゆ、許さんぞ、それはお前、プロデューサーとしてお前」
奏「ふふっ! 周子の家に行くのよ」
P「へ? な、何だ周子か……」
奏「あの子もずっと一人で寂しいんだって。かなでーきてよーって言ってたわ。本当かわいいわね」
P「そうか……いや、にしても仲良いなお前ら」
奏「そう?」
P「どう見ても」
奏「ふふっ」
262: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:39:35.61 ID:bSk5IgRz0
楓「奏ちゃん」ススス
奏「ど、どうしたの楓さん」ビク
楓「着いて行っても……いいですか?」
奏「み、耳元でささやかないで……!」ビク
楓「お願いします」
奏「べ、別に私は構わないけれど」
楓「……ほんとですか? やったっ……!」
奏「……もしかして、楓さんも寂し」
楓「あっ!」
奏「な、なに?」
楓「うふふ」
奏「……?」
263: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:40:29.97 ID:bSk5IgRz0
楓「りんちゃんりんちゃん」ユサユサ
りん「……?」クシクシ
楓「りんちゃん、私とこしょこしょ話しましょう」
りん「……! こしょこしょばなし……こしょこしょばなしする!!」
コショコショ
奏「な、なに……?」
ちひろ「ヘンな事教え込まないで下さいよー?」
奏(Pさんと同じこと言ってる)
264: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:40:55.37 ID:bSk5IgRz0
りん「ふふふ」
楓「むふふ」
奏「……?」
楓「奏ちゃん、こっち」ポンポン
奏「え、えぇ……」ストン
りん「えへ、かなでー」ニコニコ
奏「あ、あれ、この流れ」
楓「うふふ、凛ちゃんったら忘れん坊さんなんだから」
りん「りん、わすれんぼーさんだー」ニコニコ
楓「仕方ないですねー、うふふ」ニコニコ
りん「えへへ」ニコニコ
奏「……か、楓さん、早く、急がないと周子が」
楓「よいしょ」ガシ
りん「ふん」ガシ
奏「周子が、寂しくてしんじゃう…………あの、私、される方は、恥ずか」
りん・楓「「せーの」」
奏「まっ」
りん「ちゅー」
楓「ちゅー♪」
奏「あ、あぅ」パタン
P「あはは」
ちひろ「どっちもうらやましい……!!」
まゆ「むにゃ……ちゅう……ちゅうー……? えへへ、ちゅー」スヤスヤ
おわらない
265: ◆5/VbB6KnKE 2017/02/26(日) 18:42:24.63 ID:bSk5IgRz0
3月12日神戸で開催される「シンデレラ☆ステージ 5ステップ」にて、きぃやんさんとの合作『渋谷凛、6歳の日常』といった漫画を出させて頂きます。
内容はオムニバス形式の書き下ろしとなっています、どうかお手に取って頂ければ幸いです。
また、きぃやんさんのトラプリ本『ぷりむすの風は舞う』に加えて、クロスピン・コースター・特典ブックケースもあります。よろしくお願い致します。
[お品書き、サンプル]
https://twitter.com/keyyan/status/835470714215899138
メロンブックスにて通販も予約開始してます。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=206786
前作
【モバマス】周子「何色の下着履いてんの?」奏「ぶん殴られたいようね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486127591/
過去作
http://twpf.jp/HybridRainbow_5
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pixivで見たけど、トラプリ大好きなんだよな
絵も特徴捉えてるし可愛いしで楽しみだ