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2017 02/15

モバP「だりやすかれんの手作りプレゼント」



1: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 20:54:56.72 ID:uNAq7FstO



―――泰葉'sルーム


李衣菜「えーそれでは、第……何回だっけ。まぁいいや、バレンタイン会議を始めまーす」
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加蓮「はーい。もう恒例だよね」
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泰葉「今年もこの季節が来たね。どうしましょうか、Pさんへのプレゼント」
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李衣菜「毎年チョコじゃ芸がないよね。もっと刺激的でロックなプレゼントじゃないと!」

加蓮「あっ、じゃあはいはいっ。いい考えがあるのっ」

李衣菜「はい、加蓮さん」

加蓮「『今年のプレゼントは……私たちだよPさん♡』」


泰葉「ねぇ李衣菜、この前ドールハウスの材料を探しに雑貨屋さんへ行ったんだけどね」

李衣菜「お、なんかいいのあった?」

加蓮「無視はつらいよー?」

前スレ
モバP「だりやすかれんの電池切れ」
シリーズスレ
だりやすかれん


2: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 20:57:30.58 ID:uNAq7FstO

泰葉「良さそうな毛糸がたくさん置いてあったの。それで、マフラーとか編めたらいいかな……って」

李衣菜「へー、マフラーかぁ。いいね、Pさんも喜んでくれそう!」

加蓮「りーいなっ。妹分が寂しがってるよー?」ムギュー

李衣菜「あ、でも私編み物ってやったことないんだよね……。2人みたいに普段から細かいこともやってないし」

泰葉「私も編み物は初めてだよ。だから3人で分担したらいいと思うの、途中で毛糸の色を変えたりして」

加蓮「やーすはっ。加蓮ちゃんかまってほしいなー?」コシコシ




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3: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 20:59:08.85 ID:uNAq7FstO

李衣菜「そっか、それなら負担も軽くなるし見た目的にもいいかも。それでいこっか?」

泰葉「あ、いいの? あっさり決めて」

李衣菜「善は急げって言うしさ。他のアイデアが浮かんだら来年に持ち越しってことで♪」

泰葉「ふふ、そう言ってくれるなら。じゃあ今年は手作りマフラーね♪」

李衣菜「おー♪」


加蓮「…………」プクー

泰葉「加蓮もそれでいい?」

加蓮「……どうせ私の意見なんて無視するでしょ。ふんだ」プイ

李衣菜「最初に変なこと言うからだよ。拗ねない拗ねない」


4: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:00:47.93 ID:uNAq7FstO

加蓮「せっかくこういうイベントなんだから2人も素直になればいいのに」

李衣菜「そんな簡単に自分をプレゼントなんてロックじゃないね」

泰葉「いくらプライベートでもアイドルってことを忘れちゃダメでしょう?」

加蓮「うぐ。かっこいいし正論だし……」

泰葉「まぁ……年々想いは膨れ上がってるんだけど」

李衣菜「私も最近お仕事でPさんに見られてると変に気合入っちゃって……」

加蓮「ほ、ほら。2人だって本音はそうなんじゃない」


5: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:04:00.28 ID:uNAq7FstO

李衣菜「だ、だからこそこういうイベントで発散させるんだよ。行き過ぎないように」

泰葉「そ、そう。ちょっとずつ想いを伝えるの。伝え方を間違えないようにしないと」

加蓮「むー。自由な恋愛って憧れるけど」

李衣菜「うん、でも私たちはアイドルだから。応援してくれる人たちのためにも自由にはできないよ。恋愛以外でもさ」

加蓮「んー……、なんだか大変な道歩いてる気がするなぁ。今更だけど」

李衣菜「あはは、今更すぎだよ。それでも私たちは選んだんだから」

泰葉「うん。しっかりコントロールして付き合わなきゃ、自分の気持ちと」

加蓮「そうだよね……頑張ろっか。私たちとPさんのアイドル生活のためにっ」

李衣菜「へへ、うん!」


6: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:08:26.17 ID:uNAq7FstO

泰葉「ふふっ。そんな話をしたところで悪いんだけど……Pさんへのプレゼントのこと決めないと」

加蓮「あ、マフラーだっけ。私も賛成……ってこんな話、ファンのみんなに罪悪感ある……」

李衣菜「ま、まぁオフレコってことで」

泰葉「内緒にしましょう、内緒に。秘密はしっかり共有してお互い釘を刺しておくの」

加蓮「うわ、そういうこと言う~? 泰葉アンタ、強かっていうか……」

李衣菜「敵に回したら絶対やばいやつだ……」

泰葉「ふふふ。ありがとう」ニコ

((褒めてない……))


7: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:09:41.63 ID:uNAq7FstO

泰葉「あ、褒めてないって顔してる。ふふっ」

李衣菜「……泰葉には逆らわないようにしよう」

加蓮「ほんとアンタは出会ったときから……。はぁ、身内で良かった……」

泰葉「さ、マフラーについて一緒に考えましょう。……敵にならないように、ね?」

李衣菜「わ、分かりました泰葉さんっ」

加蓮「り、りょーかい……泰葉先輩」

泰葉「うん、頑張りましょう♪♪」


―――

――



8: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:11:07.53 ID:uNAq7FstO



―――手芸雑貨店、編み物コーナー


李衣菜「――うわー……。毛糸いっぱいだ」

泰葉「ね、たくさんあるでしょう? ここなら思った通りの色も揃うと思うよ」

李衣菜「こんなファンシーな空間……ロックだねぇ」

泰葉「雰囲気に飲まれて変なこと言ってる」クスクス

李衣菜「えへへ。……ってあれ? 加蓮どこ行ったの?」

泰葉「え? あれ……さっきまで隣に」


加蓮「~~♪ ~~~♪」フラフラー トテトテー


李衣菜「……なんか色々興味持ちすぎてうわついてる」

泰葉「迷子にならないでね……?」


9: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:13:42.70 ID:uNAq7FstO

加蓮「見て見て、この子! かわいくない?」

李衣菜「なにそれ、マスコット? 包帯巻いてるけど怪我してるの?」

加蓮「ボコられグマのボコだって。喧嘩っ早いのにすっごく弱いらしいの」

李衣菜「なにその設定……」

加蓮「買っちゃおうかなー♪」

李衣菜「まぁ気に入ったんならいいけど。ってそれより、毛糸とか編み針とか見ないと」

泰葉「……もう編み針とか必要な物は見つけました。あとは毛糸だけ。どこかの加蓮さんがふらふらしてる間にね?」ジトッ

加蓮「うっ、ごめんなさーい……」

李衣菜「ほら見なよ……」


10: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:15:31.19 ID:uNAq7FstO

泰葉「――さて。どんな色にしましょうか」

李衣菜「色々あるねー。虹色マフラーとかもできそうなくらい」

加蓮「ちょっと、作る手間考えてよ?」

李衣菜「あは、ですよねー」

泰葉「ふふ、とりあえず私たち3人で3色ね。んー、色は……」

加蓮「普通にパーソナルカラーでいいんじゃない? 私ミントグリーン、李衣菜サンセットスカイ、泰葉ナイトブルー、とか」


11: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:18:01.44 ID:uNAq7FstO

泰葉「……合う?」

加蓮「言ってから考えたけど……びみょい?」

泰葉「寒色暖色混じってると……」

加蓮「だからってエバーリースの常磐色1色だけじゃ……」

李衣菜「……んー、その3色でいいんじゃない? 私たちらしくて。ありふれた色じゃ特別感ないしさ」

泰葉「私たちらしさ……」

加蓮「ん……特別感、か」

李衣菜「うん。誰も真似しないような色で作ったら、きっと世界でたった1つのマフラーになるよ」

李衣菜「せっかくPさんに贈るんだから私たちだけの贈り物にしよう。ね?」


12: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:18:50.75 ID:uNAq7FstO

泰葉「、…………」

加蓮「……はぁー……」

李衣菜「え、あれ? なんかダメだった……?」

加蓮「李衣菜ってほんと……。ほんと、もう」ペシ

李衣菜「あいた。な、なんで?」

泰葉「……うん。李衣菜。李衣菜っ」ペシ ペシ

李衣菜「だ、だからなんでっ、いたいっ」


13: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:19:53.53 ID:uNAq7FstO

加蓮「よしっ、ミントグリーンどこかなー。爽やかな薄荷色~♪」

泰葉「私も。えっと、紺色……星空みたいな濃紺……♪」

李衣菜「え、ええ~……。たまに2人がよく分かんなくなるよぉ。わ、私も夕焼け色探そ……」

「「ふふふっ♪」」


―――

――



14: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:21:17.98 ID:uNAq7FstO



―――帰り道


てくてく……


李衣菜「――袋、結構かさばるね。……なんか毛糸多くない?」ガサッ

泰葉「失敗したら作り直せるようにね。編み物の本も買ったし、ちゃんとやれば大丈夫だと思うけど」

加蓮「まぁ私に任せてよ。ネイリングで鍛えた指さばき、見せてあげるっ」

泰葉「私も細かい作業は得意だし、なんとかなりそうね」

李衣菜「私はイチから2人に教えてもらう感じだね。よろしく、先生」

加蓮「ふふん。料理は李衣菜に任せてた分、ここで女子力見せないと」

泰葉「ね。李衣菜に甘えてばかりじゃいられないもの」

李衣菜「へへ、頼もしいなー」


15: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:23:11.63 ID:uNAq7FstO

加蓮「Pさん、喜んでくれるかな」

泰葉「喜ばせるの。私たちで」

李衣菜「そだよ、いつも色んなものをもらってるんだから。これはPさんってファンへの恩返しだよ、愛情を返すのは当然っ」

加蓮「あ、大義名分ってやつ? 李衣菜もワルだね」

泰葉「ふふ……言葉遊びね。悪い政治家さんみたい」


16: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:24:11.27 ID:uNAq7FstO

李衣菜「い、言いたい放題だね……。2人にも付き合ってもらうよ?」

泰葉「ええ、元よりそのつもり。いつまでも一緒だから」

加蓮「ずっと3人で、Pさんのところでアイドルしよ。ねっ」


泰葉「一蓮托生いいじゃない?」

加蓮「繋がって、離れない?」

李衣菜「……使用料取るよ?」

「「ふふ♪」」

李衣菜「もー、へへへ――♪」


てくてく……


17: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:25:46.35 ID:uNAq7FstO



―――それから


加蓮「――はいはーい、練習終わり。李衣菜頑張れー♪」

李衣菜「うぅ、目がチカチカする……!」セッセセッセ

泰葉「大丈夫、李衣菜? ちゃんと休憩しながらね」

李衣菜「も、もうあんまり時間ないし……やるよ、すぐ泰葉にバトンタッチするからっ」

加蓮「早くねー。……さてと、私は……」ゴソゴソ

泰葉「加蓮? あ、それ……羊毛フェルト?」

加蓮「あ、気にしないでー。手持無沙汰だからちょっとね」

李衣菜「くっ、ふ、はっ……!」セッセセッセ


―――

――



18: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:27:11.81 ID:uNAq7FstO



―――


李衣菜「――で、できた……ふひぃ……」プシュー…

泰葉「ありがとう李衣菜、ここからは私の番……!」セッセ セッセ…

加蓮「お疲れさまー。すごいね李衣菜、初めてとは思えない出来じゃん♪」

李衣菜「で、でしょうに……。Pさんを想って、へへ、へへへ……!」

加蓮「その間に私も羊毛フェルトでボコ作っちゃったけど。ほらかわいい」ポンッ

ボコ(羊毛フェルト)「」

李衣菜「そんなことしてたの!? ていうかいつの間に材料を……」

加蓮「どさくさに紛れて買っちゃった。袋持ってくれてありがと李衣菜♪」

李衣菜「どーりで毛糸にしちゃ多いと思った……!」


―――

――



19: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:28:47.62 ID:uNAq7FstO



―――


泰葉「――ふう。うん、私の分は終わり。最後、加蓮。よろしくね」

李衣菜「羊毛ボコも応援してるよー。アンカー頑張れー」クイクイ

ボコ「」ノシ

加蓮「ちょっと、人の傑作で遊ばないでよ……ま、すぐ終わらせちゃうけど♪」セッセ セッセ

李衣菜「余裕そうなのがムカつくなぁ……」

泰葉「そんなこと言ってあげないで、李衣菜。ずっとそわそわしてたんだから、加蓮ったら」

李衣菜「へぇ。そんな早く編みたかったんだ、Pさんのために。だからこの子作って気を紛らわせてた、と」

加蓮「ふ、ふーん。聞こえなーい」セッセ セッセ

泰葉「ふふ……♪」


ボコ「」コテン


20: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:30:14.40 ID:uNAq7FstO



―――

――




―――事務所


がちゃり


P「おはようございます――おお寒っ、手袋くらい買おうかな……」


李衣菜「――Pさんっ!」

P「え――」

泰葉「ハッピー♪」

加蓮「バレンタインっ♪」



P(突然首に巻かれたのは……優しくてあたたかくて)

P(そして愛しいこの子たちの匂いが微かに香る、素敵な贈り物だった――)



おわり


21: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:31:04.81 ID:uNAq7FstO



―――Pの自宅


がちゃ


P「ただいま~」


ぴにゃ(ペット)「ピニャーン!」トテチコ

P「おー、出迎えご苦労さん。ご飯ちゃんと食ったか?」ナデナデ

ぴにゃ「ピーニャァ♪」ピョーン グリグリ

P「うおっと。はは、甘えんぼめ」

ぴにゃ「ピッ? ピーニャ、ピニャピ?」

P「ん? あぁこれか。あの子たちにもらったんだ。あったかいぞ」

ぴにゃ「ピー…ピニャ、ピニャァン♡」モフモフモフ

P「マフラーって言うんだ、マフラー。お前も巻いてみるか?」

ぴにゃ「ピッ! ピーニャ、ピーニャー!」コクコク

P「よしよし。それじゃあ……よっと」


22: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:31:54.91 ID:uNAq7FstO

毛玉ぴにゃ「ピニャ…」ウットリ

P「あはは、巻いたら毛糸の塊みたいになったな」

毛玉ぴにゃ「ピニャァン…ピニャピーニャ」

P「3人の匂いがするって? そっか、お前も分かるか」

毛玉ぴにゃ「ピーニャー、ピニャピニャー?」

P「……ああ、嬉しいよ。俺は幸せ者だ」

毛玉ぴにゃ「ピーニャ♪」


23: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:32:41.55 ID:uNAq7FstO

P「ほら、もういいだろ? そろそろ――」

毛玉ぴにゃ「…ビニャア!」テテテー


P「あっ!? こら待て、返せ!」

毛玉ぴにゃ「ピーニャー♪」

P「こんにゃろ、ご主人の言うこと聞けっ!」ダッ

毛玉ぴにゃ「ピーニャピニャニャ、ピニャーン!」タタタッ

P「やめろ咥えるんじゃないほつれるだろ!」ドタドタ

壁「どんっ!」

P「あっすみません!」



オチ


24: ◆5F5enKB7wjS6 2017/02/14(火) 21:33:39.69 ID:uNAq7FstO

というお話だったのさ
今年もアイドルからチョコもらいました

転載元:モバP「だりやすかれんの手作りプレゼント」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487073296/
SS速報VIPのSS紹介です。

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BEFORE モバP「まゆ、バレンタインというものを分かってる?」

やっぱアイドルだって人間だし好きな人もいれば恋愛だってしたいよね
生身の人間を偶像化したり他人に自分の理想を求める事がどだい間違っていると思う


[ 2017/02/15 04:34 ] [ 編集 ]
加蓮がボコ好きなら幸子も同じようにボコ好きかも知れない
[ 2017/02/15 08:54 ] [ 編集 ]
まあこの世界だと週刊誌側がスキャンダル隠しますしね
[ 2017/02/15 09:25 ] [ 編集 ]
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