2017
01/24
火
1: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:28:56.98 ID:N4XXvCea0
2: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:29:38.74 ID:N4XXvCea0
朝
神社
美由紀「初詣~♪はっつもうで~♪」

翠「さすがに、人が多いですね...」

千秋「まあ元旦の朝だもの。人が多いのも仕方ないわ」

翠「この日に参拝できるだけでもありがたいですね...新年をしっかりと始められます。Pさんには感謝ですね」
千秋「ふふっ、そうね...ところで、そのPさんはまだかしら?」
翠「まだお仕事中だとか...ですが、終わったらすぐに来るとのことで」
美由紀「二人とも、こっちこっちー!」
3: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:30:22.48 ID:N4XXvCea0
翠「ああっ、美由紀ちゃん。そんなに走ると振袖が汚れてしまいますよ」
美由紀「あっ、そっか!」
千秋「ほら、柳瀬さん。早速ここが汚れてるわよ...」スッ
美由紀「えへへ、ありがとう千秋ちゃん!」
千秋「淑女たるもの、おしとやかにする時はおしとやかに。ね?」
美由紀「はーい!」
千秋「ふふ、いい返事ね」ナデナデ
美由紀「えへへ、くすぐったいよ~」
翠「...」ぷく
美由紀「? 翠ちゃん?」
翠「」ハッ
翠「い、いえ。なんでもありません...」
千秋「?」
美由紀「ねえねえ、二人の振袖とーってもきれいだね!」
翠「ふふ、そうでしょうか?お家にあった物を着てきたのですが...」
美由紀「それにすっごく似合ってるもんね!いいな~みゆきもそんな風に似合うおとなになりたいな?」
千秋「大丈夫よ、柳瀬さん。あなたも頑張っていればいずれ立派な大人になれるわ。きっと」フフッ
美由紀「えへへ...千秋ちゃん、ありがと!よーし、みゆきも頑張らなくっちゃ!」
翠「頑張ってください、美由紀ちゃん♪」
美由紀「うん!...あっ、あそこ見て!おみくじがあるよ!」
翠「そうですね...せっかくですから、行ってみましょうか」
スポンサーリンク
4: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:30:55.18 ID:N4XXvCea0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翠「なんだかこうやっておみくじを引くのも、久しぶりな気がしますね」
千秋「そうね...参拝はするけど、引くことはほとんどなかったわ」
美由紀「二人ともおみくじあんまり引かないんだ?」
翠「はい...昔は引いていたのですが、大きくなるにつれて忘れるようになっていきましたね」
美由紀「昔...翠ちゃんの子どもの時かあ。きになるなぁ」
翠「む、昔の私ですか?」
千秋「ふふっ、たしかに少し気になるわね。翠さんは昔から天然だったのかしら?」クスッ
翠「そ、そんなことありませんよ!」
美由紀「一回だけ写真では見たことあるけど、どんな風だったかはわかんないなあ」
千秋「あら、写真があるの?」
美由紀「うん!えっとね、えっと...かわいかったよ!」
翠「も、もう美由紀ちゃん!」
美由紀「お人形さんみたいな感じなの!こう、ちょこんと椅子に座っててね!」
翠「は、恥ずかしい...」
千秋「ふふっ...これは、また今度持ってきてもらわないとね?」
翠「うう...い、一枚だけですよ?」
美由紀「さて、と...すいませーん!」
巫女「はい、あけましておめでとうございます」
5: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:31:40.42 ID:N4XXvCea0
美由紀「えっと、おみくじください!」
巫女「では、一枚100円お納め下さい」
美由紀「うん!えーっと、あれ...?」
翠「ふふ、美由紀ちゃん。お財布は私が預かってますよ」
美由紀「あ、そうだった!」
翠「えっと、ここにたしか...」ゴソゴソ
千秋「いいわよ翠さん、ここは私が出すわ。はい、柳瀬さん」チャリン
美由紀「わー!ありがと千秋ちゃん!」
翠「むむ...」ぷくー
千秋「せっかくだし私たちも一枚、引きましょうか...翠さん?」
翠「...はい、千秋さん」
6: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:32:12.47 ID:N4XXvCea0
美由紀「じゃあ、みゆきから引くね!むむむ...」ジャラジャラ
カラン
翠「これは...十四番、ですね」
巫女「ありがとございます...はい、ではこちらになります。どうぞ...」スッ
美由紀「じゃあえっと、はい!翠ちゃん」
翠「はい。では...いきます」スゥー キリッ
翠「...」ジャラジャラ
千秋「凄い集中力ね...」
美由紀「ここは集中いるのかなー?」
カラン
翠「...五番、ですか」
巫女「はい、ではこちらになります」スッ
翠「ありがとうございます」
千秋「じゃあ、あとは私ね...」ジャラジャラ
カラン
千秋「...二十六番ね」
巫女「では、こちらですね...」スッ
美由紀「ありがとー!ねえねえ二人とも、どうだった?」
7: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:32:41.96 ID:N4XXvCea0
翠「私は...吉、ですね」
千秋「...あら、凶だったわ」
翠「では、ここから運気が上昇していく...ということですね」
千秋「ええ...そう、考えておきましょうか」フフッ
美由紀「千秋ちゃん、みゆき大吉だったから...みゆきの運、分けてあげるね!」
千秋「ふふ...その気持ちだけでも十分よ。ありがとう柳瀬さん」
美由紀「うん!」
翠「...むむ」
美由紀「じゃあ、お参りしにいこっか!」
千秋「そうね...行きましょうか」
翠「...」むー
千秋「...翠さん?」
千秋(何かあったのかしら?)
美由紀「...翠ちゃん、いこー?」ギュッ
翠「...あっ、はい!」
千秋(...ふむ)スッ ピッピッ
8: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:33:37.26 ID:N4XXvCea0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガヤガヤ
美由紀「うわぁ...人が、えーっと...いっぱいならんでるねー」
翠「しばらくの辛抱ですよ。待つのもまた醍醐味です」
美由紀「うーん、それもそっか」
翠「美由紀ちゃん、寒くありませんか?」
美由紀「ううん、大丈夫!」
千秋「あまり体を冷やさないようにね。風邪をひくと大変だから...」
美由紀「平気だよ!みゆき、こーんなに元気だからね!」ピョンピョン
翠「ふふっ、頼もしいですね」
千秋「...柳瀬さん、本当に元気なのね」フフッ
翠「千秋さん?」
千秋「以前一緒にユニットを組んだ時はそんなに深く話せなかったから...こうしてしっかりと話すことができて、よかったと思っているわ」
美由紀「そうだね!北海道のユニット、あれも楽しかったよね!」
千秋「懐かしいトークはできたけど...故郷の話がメインだったから、柳瀬さんをここまでよく見れていなかったわね」
美由紀「でも、懐かしいお話ができてよかったなー!こっちに来てから、あんまりできなかったからね!」
千秋「それは確かに、そうだったわね。久しぶりに地元の会話ができて、良かったわ」クスッ
翠「なるほど...お二人とも、同じ出身だったんですね」
美由紀「うん!」
千秋「北海道はいい所よ。翠さんも一度来てみたらどうかしら?」
翠「ええ、機会があればぜひ...」
美由紀「翠ちゃん、もし来たらすべっちゃわないようにね!」
翠「も、もう美由紀ちゃんったら!」
千秋「フフ...」PiPiPi PiPiPi
千秋「おっと...ごめんなさい、Pさんからだわ。...ちょっと外すわね」
翠「はい。では待ってますね」
美由紀「...ねえ、翠ちゃん?」
9: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:34:58.73 ID:N4XXvCea0
翠「どうしましたか?美由紀ちゃん」
美由紀「なんだか今日、むーってしてなかった?」
翠「えっ...?」ドキッ
美由紀「みゆきの気のせいかもしれないけど...もし何かあるんだったら、みゆきに言ってね?」
翠「い、いえ。そういうわけではなく...」
美由紀「あのね、みゆきも翠ちゃんに悲しくなってほしくないから...」シュン
翠「み、みゆきちゃん...その...」
翠「......恥ずかしい話なのですが、私...嫉妬してしまって」
美由紀「しっと?」
翠「...はい。いつも私が美由紀ちゃんに色々してあげていましたから...その、今日は千秋さんが色々してくれてましたよね?」
美由紀「うん...」
翠「それを見てると...その、なんだか寂しい気分になってしまいまして」
翠「私自身、初めての気持ちなのかもしれません...いけませんね、こんな気持ちを抱いてしまっては...」
美由紀「...翠ちゃん!」
翠「は、はい!」
美由紀「えっとね、翠ちゃんはいつもみゆきのこと優しくしてくれるから!」
翠「美由紀ちゃん...」
美由紀「だからね、えーっと...今日は千秋ちゃんがいっぱいよくしてくれたけど、いつもは翠ちゃんだから...」
美由紀「あ、でも千秋ちゃんがだめってわけじゃなくて...えーっと...」ムムム
翠「み、美由紀ちゃん?」
10: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:35:42.86 ID:N4XXvCea0
美由紀「えーっと...うん、えいっ!」ギュッ
翠「わわっ、美由紀ちゃん...あったかい手、ですね」ギュッ
美由紀「えへへ、翠ちゃんの手はつめたいね!」
美由紀「翠ちゃん、手が冷たい人は心があったかい人なんだよ?」
翠「心、ですか」
美由紀「うん!だから翠ちゃんはとっても優しいんだよ!いつもみゆきのこと見ててくれるもんね!」
翠「...」
美由紀「翠ちゃんがそう思っちゃったのも、みゆきのこと大事にしてくれてるってことだから...みゆき、とーってもうれしいよ!」
美由紀「だから大丈夫!翠ちゃんはダメなんかじゃないよ!」
翠「み、美由紀ちゃん...!」
美由紀「ふふっ、翠ちゃん!ほら、順番が来たよ!いっしょにお参りしよ?」
翠「はい♪...ですが、千秋さんがまだ...」
千秋「私ならここよ?」
美由紀「あ、千秋ちゃん!」
翠「千秋さん、おかえりなさい。...あら?Pさんはどこへ?」
千秋「後から来て前に並ぶのはずるいからって、一番後ろにならんでるわ」
翠「成程...」
千秋「ともかく、もう順番ね...お賽銭は貰ってきたわ。はい、二人とも」チャリン
翠「ありがとうございます、千秋さん」
美由紀「ありがとう千秋ちゃん!」
翠「では、お参りしましょうか...今年一年の発展と」
千秋「私たちブリヤント・ノワール、プラス?」チラッ
美由紀「MIYUKI、がだいせいこうしますように!」
パンッ
11: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:36:26.80 ID:N4XXvCea0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り道
車内
ブロロロロ
美由紀「すー...」ムニャムニャ
モバP「はは、昨日はもしかして寝れなかったのかな?ぐっすりじゃないか」
翠「美由紀ちゃん、元気いっぱいでしたからね」
千秋「ふふっ、なんだか新鮮ね...あまりこういう元気な子と一緒にいることはなかったから」
翠「...あの、千秋さん。一つ謝りたいことが...」
千秋「...なにかしら?」
翠「私...千秋さんに嫉妬してしまっていまして」
千秋「嫉妬、ね」
翠「はい。その...美由紀ちゃんと仲良くしてるところを見てると、嫉妬心を抱いてしまい...」
翠「言わないままでいるのは失礼であるかと思いましたので...その、お恥ずかしいのですが...」
千秋「...フフッ」
翠「ち、千秋さん?」
千秋「翠さんがそう思うほど、柳瀬さんのことを大事に思っているなんてね...それはそれで、私が柳瀬さんに嫉妬してしまうかもしれないわ」クスッ
翠「美由紀ちゃんにですか?」
千秋「ウフフ、半分冗談よ。...柳瀬さんがとってもいい子なのは私もよくわかってるから、そう思うのもわかるわ」ナデナデ
美由紀「すー...えへへ...」ムニャムニャ
千秋「この子を見ていると...奮い立つものがあるわ。もっと己を磨いて、柳瀬さんの目標となる立派な人になろう、とね」
翠「...はい、私もです。この純粋な美由紀ちゃんの曇る顔なんて見たくはありませんから...ね」
モバP「うんうん、美由紀を二人と組ませて正解だったようだな」
千秋「Pさん、この経験...必ず物にして見せるわ。見ていて頂戴?」
モバP「おう、楽しみにしてるなー」
翠「美由紀ちゃん、今回のイベント...また一緒に頑張りましょうね♪」ナデナデ
美由紀「むにゅ...えへへ♪」
終
12: ◆Xz1yv1fzOo 2017/01/08(日) 13:37:48.66 ID:N4XXvCea0
終わりです
翠さんと美由紀ちゃんは、公式に組み合わせとして認識されているのでしょうか。だとしたら良いですね。
依頼出します。
スポンサーリンク
主な最新記事及び関連記事
AFTER 槙原志保「オーダーはアシスタントさん」
BEFORE エチュード・勇者ランコの冒険
※リンクを貼って頂ける方は、URLをttp://にしてください