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2016 12/25

モバP「だりやすかれんの待ち合わせ」



1: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:06:41.46 ID:w9j7UoTwO


―――じんぐるべーな駅前広場


ざわざわ……

  がやがや……


加蓮「――はぁ、さむぅ……」
hjkrn18.jpg


加蓮(早く着すぎちゃったかなー。周りカップルだらけ……孤独感やばー)

加蓮「んー……」

加蓮(2人ともまだ来ないだろうし、かと言ってうろうろしてたらすれ違いになっちゃいそうだし……)


加蓮「……暇ぁ」ポソ…

前スレ
北条加蓮「今日はポテトの日!」
シリーズスレ
だりやすかれん


2: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:08:53.09 ID:w9j7UoTwO

加蓮(誰かー、私の話し相手になってー。あ、カップルはご遠慮願いまーす――ふあ)ムズ…

加蓮「くちゅんっ」


「――んあ? あれ、もしかして……北条か?」

加蓮「へ――」

加蓮(やばっ、一般人にバレた……!?)

「っと、マスク着けてたら分かんねぇか」

加蓮「……ナンパならお断りなんだけど」

加蓮(くしゃみでバレるとか間抜けすぎるでしょ私! とにかく追っ払って……!)


男子「えーマジかよ……。忙しくて学校に中々来れねーの分かるけど、クラスメイトの顔くらい覚えててくれよな」

加蓮「え。…………あっ」


3: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:13:45.24 ID:w9j7UoTwO

男子「――北条、この辺に住んでんだな。知らんかったわ」

加蓮「ううん、私こっちじゃないよ。今日は……ほら、知ってるでしょ、李衣菜と泰葉。2人と待ち合わせなの」

男子「おー。リーナちゃんに泰葉ちゃんか! アイドルと待ち合わせとかすげー」

加蓮「……私もアイドルなんですけど?」

男子「あーわり、そーだったな。いや、クラスメイトがアイドルって実感わかねーじゃん?」

加蓮「ふふ、そういうもの? ……ていうかごめんね、ナンパと間違えちゃって」


4: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:16:02.47 ID:w9j7UoTwO

男子「気にすんなって、いきなり声掛けたオレも悪かったよ。くしゃみ聞こえてなんだと思ったら北条でビビった」

加蓮「この人混みならバレない自信あったんだけどなー」

男子「気づくまで完全に見えてなかったわ……目の前に急に現れたんかと」

加蓮「あはは、でしょ? 泰葉直伝の『芸能隠遁術』ってやつ。ほんとはちょっとくらい声出しても気づかれないんだけどね」

男子「なんだそりゃ。アイドルって忍者かなんかなのか」

加蓮「忍者ね……あ、そだ。忍ドルって知ってる? 浜口あやめちゃん」

男子「あー、何度か見たことあんな。あれだろ、分身の術っつってCG使ってパフォーマンスする」

加蓮「……ほんとーに、CGだと思う?」

男子「は? ……え? マジかよ。……マジなの?」


5: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:18:35.84 ID:w9j7UoTwO

加蓮「あははっ♪ さぁね、事務所違うし私は知らないよ。ていうか信じたの? ウケるー」

男子「なっ、どっちなんだよ! おめーのマジックみたいな登場の仕方見たら誰でも信じるわ!」

加蓮「ふ、ふふっ……♪ 少なくとも私のはマジだよ、そういう呼吸みたいのがあるの。周りに溶け込むように、流れに逆らわないように」

男子「いまいち信じられねー……。いやでも実際声聞くまで気づかなかったしな……」

加蓮「今だってそうだよ、周りの人みーんな私に気づかないでしょ?」

男子「え、………………たしかにそうだな……。なんなんだよこえーよ芸能界……」キョロキョロ




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6: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:20:58.69 ID:w9j7UoTwO

加蓮「わりと日常に溶け込んでるんだから、芸能人。みんな気づかないだけで」

男子「マジかよ……よく探しゃ見つかるのか、アイドルも。あの高垣楓とか」

加蓮「あー、楓さんね。無理じゃない? 大手の所属だし。徹底してるよ」

男子「んなバッサリ」

加蓮「あの美城プロのアイドルだよ? 本気出されたら業界人にだって捕まんないと思う」

男子「……やべーな美城プロ」

加蓮「うん、やばい。泰葉が美城出身じゃなかったら私もここまで気配消せないしね」

男子「気配消すとかゲームの世界か」

加蓮「今さらそれ突っ込む~?」


7: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:22:30.43 ID:w9j7UoTwO

男子「オレも消してーな気配」

加蓮「んじゃ呼吸法教えたげる。私に続いてー」

男子「え、教えてくれんの? よっしゃ」

加蓮「せーのっ、ひっひっふーひっひっふー」

男子「ひっひっ――ん? ……てめこら北条」

加蓮「あっはは♪ 教えるわけないでしょー」

男子「からかってんじゃねーだろうなお前……もう全部ウソくせーぞ」


8: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:24:37.12 ID:w9j7UoTwO

加蓮「ウソじゃないって、私を見つけられたのは偶然。たまたま至近距離で、たまたまクラスメイトで、たまたま私がくしゃみして油断したから」

男子「そんな奇跡が起きたのかよ10分前に……。余計信じられねぇ」

加蓮「クリスマスの奇跡じゃん、ロマンチックぅ」

男子「うるせぇよ。こうなりゃ次も北条のこと見つけっからな」

加蓮「ふーん? できたら褒めてあげる。もう一度人混みに紛れたら絶対見つけられないから」

男子「言いやがったな……今からぜってー目ぇ離さねぇ」

加蓮「あー、彼女持ちがそーいうこと言うんだ? ヒドい男ー」


9: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:26:28.90 ID:w9j7UoTwO

男子「言いたい放題言いやがって……! ……ん? なんで彼女いるって知ってんだ」

加蓮「え? 逆にクリスマスの夜にツリーの前に来る人が彼女無しってなんなの?」

男子「……そりゃそうだ」

加蓮「そういう憐れな人間はナンパ仕掛けてるでしょ。……もしかしてほんとにナンパ?」

男子「憐れって前提しといて聞くなよ……。ああそうだよ彼女と待ち合わせだ」

加蓮「そ。じゃあこれから『お楽しみ』なわけだ」ニヤニヤ


10: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:30:20.92 ID:w9j7UoTwO

男子「ぶはっ!? てめー北条、んなこと言うかふつー!?」

加蓮「ん、違うの? だって……ねぇ?」

男子「ちげーわアホか! ねぇ、じゃねーし! アイツ門限あるからその前に帰すわ!」

加蓮「あ、意外と清い交際なんだ。ざんねーん」

男子「残念って……!」

加蓮「ふふ、てっきりてっきり。結構顔イケてるしとっかえひっかえかなって」

男子「失礼か! イメージで売ってるアイドルがそんなんでいいのかよ!」


11: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:32:15.94 ID:w9j7UoTwO

加蓮「今オフだもん。興味ない方がおかしくない?」

男子「頭いてーよ今オレ……」

加蓮「ごめんごめん。でも大事にしなよー、クリスマスだけのカップルとか寂しいよー?」

男子「もう半年以上付き合ってっから! はぁ、お前なんなんだよ……」

加蓮「頑張れ若人っ」

男子「うっせぇ! おめーも若いだろうがっ」

加蓮「しょうがないでしょ、恋愛できない分他人の恋路が気になるの」


12: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:33:54.21 ID:w9j7UoTwO

男子「! あー……そうだよな……。わりぃ」

加蓮「いいよ、気にしないで。気遣いもできるとか心までイケメンじゃん」

男子「口の減らねぇアイドルだな……!」

加蓮「私はね、私のことしつこいくらい想ってくれる人がタイプかなー。顔はそこそこでいいから♪」

男子「聞いてねーし……二重の意味で」

加蓮「…………Pさん今なにしてるんだろ?」ボソッ

男子「あ? なんか言ったか?」

加蓮「んーん、李衣菜と泰葉遅いなーって」


―――事務所


P「――ぶえっくし! あーもう、埃すごいな……。来年からはこまめに掃除しよう……」ゴシゴシ…

ちひろ「大丈夫ですかー? あ、雑巾取ってくださーい」


13: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:36:23.85 ID:w9j7UoTwO

男子「そういやどのくらい待ってんだ?」

加蓮「んー……今40分経った。そろそろ来ると思うけど」

男子「……お前来るの早すぎじゃね?」

加蓮「だって待ち合わせって楽しくない? わくわくするじゃん」

男子「しねーよ。遠足前日の小学生か」

加蓮「……あー、これが遠足前の気持ちなんだ……!」

男子「なんで嬉しそうなんだよ……分かんねーな北条って」

加蓮「ふふ、私にも色々あるの。そっちこそクリスマスデートで舞い上がって早めに来たんじゃないの?」

男子「…………わりーかよこのやろう」


14: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:38:43.81 ID:w9j7UoTwO

加蓮「ふふふ♪ ……ここに集まってる人みんな、誰かを待ってるんだよね」

男子「ん、あぁ……そうなんじゃね」

加蓮「ここにいる人、ひとりひとりに……大切な人がいるんだよね。……いいよね、そういうの」

男子「な、なんだよ急に……。芝居のセリフか?」

加蓮「…………ふふ。うん、お芝居の話。信じて待てば、期待に応えてくれる。……大切に想ってる人たちが、同じように私のことを想ってくれる」

男子「ん、お、おう……?」


たたたっ……


李衣菜「お待たせ加蓮ー。今日は何分待った? いつも早いよー」
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泰葉「ふうっ――ふふ、クリスマスだしいつもの倍は早く来たんじゃない?」
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加蓮「――それって、すごく単純だけど。だからこそとっても嬉しいんだよね♪」


15: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:40:22.73 ID:w9j7UoTwO

男子「お、おおお……! おおおお……!!」

加蓮「やっほー。今日も待ったよー、暇つぶしの相手いたけど。一応紹介、こっち李衣菜でこっち泰葉ね」

李衣菜「…………」

泰葉「…………」

男子「ど、ど、どうもっす。…………え、マジかよ本物……!?」


「「…………加蓮の彼氏……!!?」」

男子「いやちげーっす、全然違うっす!! こいつとはクラスメイトで、たまたま、そうたまたま偶然!」


16: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:42:34.91 ID:w9j7UoTwO

李衣菜「え、あ、そ、そうなんですか! いつも加蓮がお世話になってますっ」

泰葉「うちの加蓮がいつもいつもご迷惑を……!」

男子「とんでもねーっすマジで、いやほんと! うおおお本物のリーナちゃんと泰葉ちゃんだマジかよ!!」

加蓮「は、はいはい落ち着いてみんな。特にアンタ」

男子「あ、お、おおおわりぃ、うああああ写メりてぇ……! ちょ、3人並んでくれ頼む! エバーリースだ本物だ!」

加蓮「うっさい黙れ」ゲシッ!

男子「いってぇ!?」

泰葉「え、えっと……」

李衣菜「あはは……」


17: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:45:18.89 ID:w9j7UoTwO

加蓮「いきなり写メとか失礼でしょーが」

男子「わ、悪かったっての……蹴るこたねーだろ。じ、じゃあサインは……」

加蓮「撮影もサインもダメ、事務所の許可いるの。ていうか箱推しなの?」

男子「い、いいだろ別に! テレビとか見てっと北条、学校じゃ見せねーような顔するしさ……クラスのやつらもみんなファンなんだよ、エバーリース」

泰葉「ふふ、ありがとうございます。それじゃ、握手なら……」

李衣菜「うん、加蓮のクラスメイトさんなら特別にっ」

男子「おお、おおおお! マジかよやっべ、うわああああざっす! あざっす! ……うおおおやわらけぇ!」

加蓮「はぁ、もー……。彼女に見られたらどうすんのアンタ……」


18: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:47:08.43 ID:w9j7UoTwO

男子「大丈夫だよ、まだ待ち合わせの時間じゃねーし。……浮気じゃねーぞ、うん」

李衣菜「あ、彼女さん待ちなんですか? へへ、クリスマスデートだ♪」

泰葉「いいですね……♪ イルミネーションとか見に行かれるんですか?」

男子「あ、ああ! やべーこのテンションのまま会ったら色々やば――」


とてとて……


女子「…………」ピタッ


男子「い、わ……。……………………」

加蓮「あれ、たしか隣のクラスの。……あっ」


19: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:48:45.43 ID:w9j7UoTwO

女子「…………」

男子「…………」

女子「…………」

男子「…………」


女子「うわ、き……?」メソ…

男子「っっっっだああああああ違う違う違うごめんちげーんだ誤解だ!!!」


加蓮「すごーい。なにこのタイミング~」ケラケラ

泰葉「こ、こっちから弁解した方がいいんじゃ」

李衣菜「絶対やばいやつだよこれ……」


20: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:51:42.23 ID:w9j7UoTwO

女子「ね。だぁれ? この子たち」ゴゴゴ…

男子「よっく見てくれ!! ほら! オレのクラスの! 北条! 北条だよ!」

加蓮「こんばんはー。ちょっとあなたの彼氏借りてたの、ごめんね?」

女子「あ、どうも。……え、北条? ほう、じょう……ん、んん……?」

加蓮「そ、北条加蓮だよー。ふふふっ♪」

女子「…………北条加蓮ちゃんだ!? え、なんで!?」


21: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:53:43.44 ID:w9j7UoTwO

男子「で、で、で! こっち、じゃねぇこちらがっ、多田李衣菜ちゃんと岡崎泰葉ちゃん! 知ってっだろ!? お前も好きだって言ってたじゃん!」

李衣菜「す、すごい必死……。あ、初めまして。多田李衣菜です」

泰葉「お、岡崎泰葉です……あはは」

女子「ふえええええ!? 本物だー!? エバーリースだああああ!!?」

女子「あわわわわ写真撮っていいですかサイン、サインダメですか! あ、ああ握手!」

李衣菜「あ、ご、ごめんね写真とサインは許可取らないと……握手なら大丈夫だよ」

女子「はぁぁぁああああリーナちゃんだっ、あああやわらか、かわいい、ちっちゃい、わあああヘッドホンだぁ! 泰葉ちゃんもいいですか、あ、あっあああ!!」

泰葉「ふふっ、はいどうぞ♪」ギュッ

女子「やあああああかわいいいいい(ry」


加蓮「似た者同士お似合いなんじゃない?」

男子「……褒め言葉として受け取っとく」


22: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 01:59:18.55 ID:w9j7UoTwO

女子「か、加蓮ちゃんもいいっ!?」フーッフーッ

加蓮「ん、どーぞ。……ハグもオマケしちゃう♪」ムギュ

女子「ヒョッ」

女子「」チーン

男子「あああ!? 魂抜けた! なにしやがる北条!」

加蓮「あはっ、この子かわいー♪」ギュー

女子「あう、あぅ、あぅあぅあぅ……!!」

李衣菜「……加蓮、クリスマスだからテンション高いのかな?」

泰葉「ふふ、さぁ?」


23: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:01:59.23 ID:w9j7UoTwO

女子「――はぁぁ、しゃーわせ……最高のクリスマスプレゼントもらっちゃったぁ……♪」ポワポワ

男子「い、一応オレもプレゼント用意してんだけど……」

女子「……握手して浮かれてた」ジトッ

男子「悪かったっての、睨むなよ……」

加蓮「はー楽しかった♪ 同級生の生痴話喧嘩なんてそうそうお目にかかれないよねー♪」

李衣菜「いい根性してるよね加蓮も……」

泰葉「ごめんなさい、勘違いさせてしまって……」


24: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:03:57.82 ID:w9j7UoTwO

女子「あっ、いいんです。元々浮気できるような人じゃないですし」

加蓮「まぁ見た目より真面目っぽいし、そこは安心していいんじゃない?」

女子「はいっ」

男子「さりげにひでーな」

女子「あぁ、でもアイドルに会えるなんて……! いつもライブ観てますっ、ファンですっ!」

李衣菜「えへへ、ありがと!」

泰葉「オフにこうしてファンの方と話すのって、もしかしたら貴重かも。ふふふ」


25: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:06:15.76 ID:w9j7UoTwO

男子「あ……でもいいんすか? 今さらだけどこんなでけー声で騒いじまって……ま、周りにバレてねーよな?」コソッ

加蓮「遅っ。大丈夫だよ、さっき言ったでしょ。気配消してるって」

泰葉「あぁ……はい。ご心配なく、お二人以外の人には気づかれてませんから」

女子「え、気配消すって……あっ! ぜ、全然みんな通り過ぎてく……!」

李衣菜「うん、ただの学生グループだと思ってるんじゃないかな。女率高いけど」

女子「……忍者?」

加蓮「とことん言うことそっくりなカップル……」


26: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:09:17.24 ID:w9j7UoTwO

男子「マジかよ……なんなんだアイドルパワー、不思議すぎる」

泰葉「ふふっ。木を隠すなら森の中、です。いくら注意深く探しても見つかりませんよ、普通は」

女子「ふえー……。アイドルってすごーい」

李衣菜「泰葉流奥義! って感じだよね」

加蓮「免許皆伝者にはもれなく芸能界の闇を暴く権利が」

泰葉「そんなのありません。奥義でもないです」ビシビシッ

李衣菜「あうっ」

加蓮「あたっ。えへへ♪」


27: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:11:11.77 ID:w9j7UoTwO

女子「……ふふっ♪ やっぱりどこでも仲良しさんなんだ。ね?」

男子「ああ。北条もやっぱ、学校と違うんだよな……。楽しそうでいいよな」

女子「うん、楽しそう」


李衣菜「うわ、加蓮手ぇ冷たっ! どんだけ待ってたの、もー」サスサス

加蓮「あはは、なんだか待ちきれなくて。30分以上待っちゃった」

泰葉「……カイロ用意してきて良かった」ドサドサドサ

加蓮「待ってどこから出したの!? マジック!?」

李衣菜「そーれぺたぺたぺたぺた」

泰葉「ぺたぺたぺたぺたぺた」

加蓮「ああああやめっ、貼りすぎー! 助けてー!」

男子「はははっ、形無しだな北条!」

女子「あはははっ♪」


28: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:13:39.31 ID:w9j7UoTwO


―――


男子「――んじゃ、お互い無事合流できたっつーことで。じゃあな北条」

加蓮「ん。また学校でね、来年だけど。……そしたらノート見せてくんない? 宿題溜まってるんだよね」

男子「あ? 知るか。自分でやれ」

加蓮「あっそ。……ここに今年最後のライブチケットがあります」

女子「もう全部見ていいよ加蓮ちゃん! ノートでもなんでも持っていって! 私おバカだけど!」

加蓮「ほんとー? ふふっ、ありがと♪ じゃあチケット進呈~♪」ピラッ

女子「わーい♪♪」

男子「買収すんじゃねーよこのやろう」

泰葉「では彼氏さんにも。ぜひ2人で観に来てくださいね」ピラッ

男子「うおおおおあざっす!!!」コロッ

李衣菜(ほんと似た者カップルだなー)


29: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:15:35.71 ID:w9j7UoTwO

男子「うっおおお……! マジかよ手に入らなかったのに……!」ジィン…

加蓮「――それ。『マジかよ』8回目。口癖なんだ?」

男子「……へ? なんだそれ」

女子「あ……加蓮ちゃんにも気づかれてる。ふふふ、私も毎日聞くから慣れちゃった」

男子「え、……な、そうなのオレ? つか数えてたのかよ!?」

加蓮「人の話よく聞いてないとメモれないし。アイドルになってから気になるワード覚える癖できたの」

男子「マジかよ…………あっ」

加蓮「ぷっ。言ってるそばからだし」

女子「あはは♪ もー、にぶちんさん……♪」

李衣菜「へへへ♪」

泰葉「……♪」ニコニコ

男子「……穴掘って埋まりてぇ……」


―――


??「……!! 呼ばれた気がしますぅ」


30: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:17:49.41 ID:w9j7UoTwO

加蓮「ふふふっ♪ いいオチがついたとこでっ。それじゃあね、似た者夫婦さんっ」

男子「夫婦じゃねーし! アホがっ」

女子「ま、まだ早いよっ」

李衣菜「あはは。またどこかで……あ、次は今度のライブかな? へへ、きっと来てくださいね!」

泰葉「年越し前のほんの一瞬……がっかりはさせませんから♪」

女子「~~~ッ……!! はいっ、ぜっっったい行きますっ!」

男子「ライブでヘマしやがったらツイッターに書いてやるからな、北条」

加蓮「はいはい、そっちこそライブの熱気に飲まれないでよ? ……待ってるね♪」


31: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:20:02.27 ID:w9j7UoTwO

男子「おう! オレも全力で応援するからなっ」

女子「サイリウム補充しなきゃ……!」

加蓮「ふふ♪ それじゃあ――」


ちら

  ちら……


女子「あ、雪――」

男子「お……ほんとだ」



――またね――



「「え……」」


32: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:22:00.55 ID:w9j7UoTwO


ざわざわ

  ざわざわ……

がやがや

  がやがや……


女子「…………」

男子「…………」


女子「……え。あれ? 加蓮ちゃんたちは……? えっ、さ、さっきまで目の前に……え、ええっ!?」キョロキョロ

男子「いねぇ……消えた」

女子「そんな……、夢……?」ツネッ

男子「いてーよなんでオレのほっぺたつねんだよ」

女子「あ、チケットはある……。ええええ、アイドルってなんなのー!?」

男子「……あっ」


『もう一度人混みに紛れたら絶対見つけられないから――』


男子「……マジかよ。目ぇ離しちまった……はは、すげーや」


33: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:23:51.72 ID:w9j7UoTwO


―――雑踏


しんしん

  しんしん……


泰葉「――降ってきたね。どこ行きましょうか?」

李衣菜「ううう、さむー。とりあえずあったかいところー」ギュー

加蓮「李衣菜くっつきすぎ。カイロ分けよっか? 私こんないらないし」

李衣菜「だってぇ……」

泰葉「ふふ。Pさんにケーキ買っていってあげる? 事務所、ちょっと遠いけど」

加蓮「あ、賛成! あのカップル見てたら人恋しくなっちゃった」

李衣菜「あはは、仲良かったね。ずっと仲良しでいたらいいなぁ」


34: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:26:22.16 ID:w9j7UoTwO

加蓮「あの調子じゃ別れなさそうだしね。密かに応援してあげようじゃない」

李衣菜「謎の上から目線だ」

加蓮「円満の秘訣を伝授してあげなきゃ♪」

泰葉「恋愛の先生?」

加蓮「……恋愛はしたことないけども」

李衣菜「ダメじゃん」

加蓮「でも恋はしてるよ?」

泰葉「うん。知ってるよ」クス


加蓮「じゃ、ケーキ買って――愛しの彼に会いに行こっか、2人とも♪」

李衣菜「へへ、おーっ♪」

泰葉「おー♪」


―――


P「掃除疲れた……腹減った、甘いもの食べたい」

ちひろ「キャラメルありますよー?」

P「腹の足しになりませんよ……。あ、いつの間にか雪降ってる。みんな風邪ひいてないといいけど」



おわり


35: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/25(日) 02:27:28.42 ID:w9j7UoTwO

というお話だったのさ
SF(少し不思議)なアイドルたちのクリスマス



転載元:モバP「だりやすかれんの待ち合わせ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482595601/
SS速報VIPのSS紹介です。


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