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2016 10/08

フレデリカ「告白ごっこ」



2: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 15:54:39.70 ID:A6QIr8hJO


フレデリカ「力が欲しいか?」
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文香「…落ち着いて、読書を出来る空間が欲しいです…」
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フレデリカ「ならば其方には魔王を倒して貰わねばならぬ」


文香「魔王…ドイツの詩人、ゲーテのものでしょうか?」


フレデリカ「ゲテモノ?」


肇「そんな事、言ってなかったと思いますよ?」
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杏「てゆーか何してるの?」
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フレデリカ「うーんとね…分かんない!」


肇「…」


文香「肇さん…その、やべぇ此奴らみたいな目は…」


肇「あっ、すみません…」



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3: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 15:55:18.75 ID:A6QIr8hJO






フレデリカ「でもさー、一度は言ってみたい台詞ってなーい?」


杏「なくなくなくないかな」


文香「本は剣よりも強し」


フレデリカ「汝、力を望むか?」


杏「あとは…任せたよ…」


フレデリカ「国に帰ったら、結婚するんだ」


杏「コレはペンです」


文香「この程度の量…私にとっては、朝飯前です…」


肇「…すいません!この中にツッコミ出来るアイドルはいませんか!」


4: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:02:22.83 ID:A6QIr8hJO




杏「で、結局なんでこんな事やってるんだっけ?」


文香「実は…私、とあるドラマでヒロインを演じる事になりまして…」


肇「おめでとうございます。それで、どんな役を?」


文香「…とある古書堂に勤め、現場に足を運ぶ事なく本に纏わる事件を解決してゆくという…」


杏「あれ、どっかで…」


肇「それと、先程の会話にどの様な繋がりが?」


フレデリカ「あると思うー?」


肇「…私が間違えてました」


5: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:02:54.46 ID:A6QIr8hJO





文香「そのドラマに、告白のシーンがあったのですが…恥ずかしながら、そう言った経験は無く…」


杏「なるほどねー、演技の練習しようとしててああなったんだ」


肇「普通そうはなりませんけどね?」


杏「だって普通じゃないじゃん」


フレデリカ「普通もFなのにねー」


文香「よろしければ…お二人も、協力して頂けますか?」


杏「やだ」


肇「もちろ…え?」


フレデリカ「杏ちゃん恥ずかしがり屋だもんねー」


杏「否定はしないよ。杏はやらないからね?」


6: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:04:04.55 ID:A6QIr8hJO




肇「とは言え…私も、そう言った経験は…」


フレデリカ「だいじょぶだいじょぶ、なんか好きって感じの言葉並べるだけだからねー」


肇「ちなみに、フレデリカさんはそう言った経験は…?」


フレデリカ「フレちゃんは自分が大好きだよー」


杏「知ってた」


文香「…では、フレデリカさんはトリを務めるという事で…」


フレデリカ「わぁお、フレちゃん大役だねー」


肇「フレデリカさんに出来るとは思えませんけどね」


フレデリカ「酷くない?」


7: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:06:45.96 ID:A6QIr8hJO




肇「仕方がありませんね…私がやります」


フレデリカ「いぇーい!ふぁいと!」


杏「陶芸によって磨き抜かれた彼女の言葉は、果たして彼を振り向かせる事が出来るのか!」


フレデリカ「気になる続きはCMのあと!」


肇「前ふり雑過ぎません?」


文香「では、二度目の告白シーンからいきます」


肇「一度目振られてるじゃないですか!」


8: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:09:23.65 ID:A6QIr8hJO





 ふと、自分がうとうとしていた事に気付く。
 泣き疲れたからか、喚き疲れたからか。
 長い長い時間を、ずっとずっと悩んできたからか。


 これが夢ならいいのに。
 目が覚めた時、彼とまた笑顔で…
 一縷の望みに掛けて、願いを込めて。


 けれど、カチカチと響く針の音が。
 外から伝わる冷たい雨の音が。
 私に悲しい現実を突きつけていた。


 これが現実だと分かっていても。
 それでもそんな奇跡に掛けるだなんて…
 でも、受け容れて仕舞えば。
 それこそもう、全てが終わりな気がする。


 泣いて、悩んで、悔いて、嘆いて。
 それでも当然、解なんて出ない。
 …分かってはいる。
 もう彼とは、やり直せない事くらい。
 

 それなのに私は…
 それでも、もう一度彼と…



9: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:12:18.98 ID:A6QIr8hJO



肇「…明らかに、告白出来そうな場面ではない気が…」


杏「杏も一瞬、なんの演技の練習なのか分からなくなったよ」


文香「言ったではないですか…二度目のシーン、と…」


肇「これ絶対無理ですって、完全に破局を迎えてるじゃないですか!」


フレデリカ「八極?」


文香「もし拳法を使える役だったなら…きっと、四肢を折って解決していたでしょう…」


肇「え、これどんなドラマなんですか…」





10: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:15:28.13 ID:A6QIr8hJO





文香「仕方ありませんね…普通の告白で結構です」


肇「なんで私がそんな事を言われなければ…」


フレデリカ「まぁまぁ、肇ちゃんもダンスやってるからねー」


肇「皆さんもやってますよね?」


杏「あらぶってるねー」


フレデリカ「荒ぶレデリカだねー、ホットミルクのんで落ち着く?」


肇「結構です、牛乳もいりません、ミルクオレもです」


文香「では…お願いします」



11: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:27:13.28 ID:A6QIr8hJO





肇「すみません、久しぶりの夏祭りではしゃいじゃって…」


肇「貴方が…ちゃんと付いてきてくれてよかった」


肇「あの…はぐれないように、手を繋ぎませんか?」


肇「…ありがとうございます、一緒に楽しみましょう」


肇「貴方との、大切な思い出にしたいので…それと」


肇「これからも…もっと、もっと」


肇「思い出を、増やしていきたいです…」


肇「…だめ、ですか?」




12: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:30:22.39 ID:A6QIr8hJO





杏「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


フレデリカ「破壊力高め威力マシマシだねー」


肇「…ふぅ…恥ずかしいですね」


文香「…良い、ですね…表情・間・息遣い。どれをとっても完璧でした…」


肇「よかった…力になれた様でしたら」


文香「…舞台、冬なんですけれど」


肇「…最初に言って下さい」


フレデリカ「テイク2いっとくー?」


肇「次は杏ちゃんどうぞ」


杏「え、杏はやらないって…」


肇「どうぞ」


杏「…ういうい」



13: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:36:22.30 ID:A6QIr8hJO



杏「…えー、外でたくないなー」


杏「お出かけなんて平日嫌って言う程できるしさー、今日は家でのんびりしよーよ」


杏「…思い出って…よくそんな事面と向かっていえるね…」


杏「いや、杏としても嫌じゃないよ?むしろ…わー!」


杏「とにかく決定!今日は家でゴロゴロしてよーって」


杏「普段仕事忙しくて疲れ溜まってるでしょ?偶には休むのも大事だよー」


杏「いーのいーの、その方が杏的には楽だし幸せだから」


杏「…それに、私は一緒にいられればそれで…」


14: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:39:39.03 ID:A6QIr8hJO


フレデリカ「杏ちゃんかわいいねー」


文香「素直になり切れず、且つ役を演じながらも自分を崩す事なく…流石、ですね…」


肇「好きな人とコタツでのんびり…素敵ですね、杏ちゃん」


フレデリカ「果たして杏ちゃんの脳内には誰が描かれてたのかなー?」


文香「やはり…キャンディアイランドにも所属しているだけありますね…可愛さに全振りされてました」


杏「誰がいっそ杏を殺して…」



15: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:43:09.33 ID:A6QIr8hJO



杏「よし!次はフレデリカちゃんの番だよ!」


文香「期待が…高まりますね」


肇「出来るんですか?」


フレデリカ「最近肇ちゃんがナチュラルに酷くない?」


杏「いいからいいから!はやくいけー!」


フレデリカ「杏ちゃんそーとー恥ずかしかったんだねー」


文香「照れ隠し、それもまた可愛さに一役買っているのでしょう」


フレデリカ「よーし、フレちゃんやっちゃうよー」



16: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:50:23.43 ID:A6QIr8hJO



フレデリカ「最初はねー、気が会うなーくらいだったんだけど」


フレデリカ「なんとなーく気にし始めてから、あっという間だったかな」


フレデリカ「それにちゃんと自覚しちゃうと、なんとなーく照れ臭くなっちゃうしね」


フレデリカ「ふわふわーって、甘くって。飛び跳ねて、弾ける感じ」


フレデリカ「君にもお裾分けしてあげたいな。もしかしたら、既になってたらいいな、って」


フレデリカ「ちょっとだけ、フレちゃん頑張ちゃう事にしたんだー」


フレデリカ「…フレちゃんと一緒に、甘~い一時を」


フレデリカ「ずっとずーっとに、しちゃおうよ…ね?」


17: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:53:27.60 ID:A6QIr8hJO


杏「うごごごごごごご」


肇「…フレデリカさん、普通に喋れたんですね」


文香「流石ですね…恋のパティシエと呼ばれているだけはあります」


フレデリカ「いぇーい!どお?フレちゃん可愛かった?」


肇「普段からあの様な感じなら…」


フレデリカ「演技得意だからねー、フレちゃん大女優だもん」


文香「…ふふっ」


杏「んあぁぁぁああぁぁぁぁぁ」


肇「杏ちゃん、流石に恥ずかしがり過ぎでは…?」



18: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:56:36.87 ID:A6QIr8hJO



杏「なんだったんだろう…こう、凄いものを見た気がするよ」


文香「それは、きっと…」


フレデリカ「未来の貴女自身なのです、なんてねー」


杏「クェーサー出さなきゃ」


肇「ところで…如何でしたか?文香さん」


フレデリカ「力になれたかなー?」


文香「そう、ですね…分かってはいましたが…」



19: ◆TDuorh6/aM 2016/10/07(金) 16:59:11.65 ID:A6QIr8hJO



文香「個性的過ぎて参考にならないので、本で学ぶとします…」


杏「…肇ちゃん」


肇「…分かってます」


杏「殺るか」


肇「殺りますか」




転載元:フレデリカ「告白ごっこ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475823224/
SS速報VIPのSS紹介です。


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全然関係ないけどあのクェーサーがいまやライトニングにワンパンで仕留められる時代になっちゃったんだよなぁ。なんか悲しい
[ 2016/10/08 06:27 ] [ 編集 ]
>肇「…すいません!この中にツッコミ出来るアイドルはいませんか!」

落ち着いて!まだその段階ではふみふみだけだから!ボケが大渋滞してないから!
[ 2016/10/08 11:30 ] [ 編集 ]
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