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2016 08/12

【モバマスSS 】凛「寄せては返す」



2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/10(水) 23:58:18.97 ID:0m9EGXg20

急にスカウトしてきた、怪しい大人。
そんな印象だったのが、2人の時間が長くなる度に変わっていった。

川の水が流れて、海へ辿り着くように。
いつしか、憧れは好意へと流れていった。




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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/10(水) 23:58:58.70 ID:0m9EGXg20

......................................................

陽が強く射す朝、目覚まし代わりに届いたメール。
内容は簡単なものだった。

[誕生日おめでとう]

プロデューサーらしい簡潔な文面。

「覚えてたんだ......」

自分の誕生日を覚えていていてくれたことに、少しだけ胸が暖かくなる。
でも、それだけでは物足りないから。
寝ぼけた顔で驚くプロデューサーが見たくて、私はベッドから起き上がった。


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/10(水) 23:59:47.17 ID:0m9EGXg20

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シャワーを浴びて、身だしなみを整えて、私に一番似合う服を選んで。
家を出て、事務所へと向かった。
前にちひろさんからこっそり借りた合鍵を使って、事務所の分厚いドアを開く。

小さい仮眠室のドアをこっそり開けて、呑気に寝ているプロデューサーの顔を覗き込む。少し焼けた頬に手を当て、何回か軽く叩いた。

「......プロデューサー、起きて」

「ん......何だよ......」

「ふふっ......」

少しラフな口調。
寝ぼけている間だけ見せてくれる素顔に、つい笑みがこぼれる。
仕事の時とは違う間抜けな顔を見て、イタズラをしたくなってしまった。

狭いベッドの中に潜り込み、プロデューサーの体を抱きしめた。
外見よりもがっしりした体つきと温かい体温を感じて、私の顔が熱くなっていくのがわかった。

「......凛......?」

照れを誤魔化す様にプロデューサーの顔を見つめると、プロデューサーが半目になりながらこっちを見ていた。
その表情に、愛しさを感じて。
「好き」という感情が、波を立てて寄せてくる。

「えっ、ちょ、お前、何して......」

もう既に意識が覚醒したらしいプロデューサーが、私を見て顔を真っ赤にしていた。大人らしくない、初心な顔。今まで彼女がいたことはあったのかな?

不意に、奈緒の言葉を思い出した。
人間は目を開けているだけでは覚醒していると言えなくて、目に写っているものを把握して、それで理解の助けになるって。

もう、一瞥。目の前には、好意を寄せている人。
大胆な行動を取った代償に、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
私はまだ、目覚めていなかったみたいだ。


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/11(木) 00:00:42.00 ID:jqeQKfUA0

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「凛、急にどうしたんだ?今日は全員オフだって言ったはずだけど」

「プロデューサー、どっか連れてってよ」

「?」

「だから、どこかに連れてって。」

「とはいっても、スキャンダルになったらどうするんだ?」

「人がいないところ」
「どこか、私とプロデューサーだけしかいないところに連れてっていってよ。」

「と言われてもなぁ......。そんな所、一つしかないけど、いいか?」

「いいよ。プロデューサーが選んでくれるなら、どこでも」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/11(木) 00:01:21.80 ID:jqeQKfUA0

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砂浜。
澄んだ海の先には、地平線が広がっていた。

「こんな所しかなかったんだけど、いいか?」

そう言いながら、プロデューサーが石段に座った。

「うん、いいよ」

私も、その隣に座った。

この海のように深くて綺麗な、2人の時間。
水面を朝の日射しが照らして、キラキラ輝いている。

海を遠い目をして見つめていたプロデューサーが、口を開いた。
言葉を選んで、伝えたいことだけを探しているのが分かった。

「凛、これからもよろしくな」

波が止まらずに、寄せては、返っていく。
2人の時間も、波のように終わらない気がして。

「ねえ、プロデューサー」

「どうした?」

「これからも、私から目を離さないでね」

「ああ、もちろん」

私、やっぱりこの人が好きだ。
爽やかで、どこまでも飛ばしてくれそうな潮風に身を委ねて。
私の、思い。
未だに、波のように寄せては返して、揺れていた。


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/11(木) 00:05:00.39 ID:jqeQKfUA0

終わり。

数時間で書いたSSなので、本当に短かったです。
モデルは、デレステのSSR渋谷凛オーバーマイセルフから。

今度は数万文字の長いssも書いてみたいと思います。
HTML依頼出しておきます。
では、さようなら



転載元:【モバマスSS 】凛「寄せては返す」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470841003/
SS速報VIPのSS紹介です。


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