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2016 07/22

「北条加蓮と高森藍子が、静かなカフェテラスで」



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:33:44.98 ID:ExID/JwJ0

『試しに1回やってみる?』

『一緒にいるだけでぜんぜん話もしないでのーんびり……あ、それただの昼寝になるコースだ』



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:34:50.09 ID:ExID/JwJ0

――おしゃれなカフェ――

高森藍子「~~~♪」クルクル
tkmraik3.jpg

北条加蓮「…………」ジー
hjkrn14.jpg


ニコニコと笑いながら、抹茶ラテをくるくるとかき混ぜてる。
何してるの? と聞いたら、何にも、と。


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4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:35:20.31 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪」クルクル

加蓮「…………」ジー


分からないままで悔しいって思いが生まれたから、じっと眺めてみることにした。
いつの間にか、悔しさはなくなっていた。


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:35:49.79 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪」クルクル

加蓮「…………」ジー


何しているの?
何にも。


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:36:19.95 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪」ゴク

加蓮「…………」ボー


子供みたいな無邪気な笑顔を、頬杖をついて眺める。
楽しそうだね、藍子。


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:36:50.10 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~ふふっ♪」

加蓮「…………」


何も言っていないのに、何かが伝わったのかな。
藍子が、またちょっと嬉しそうに笑った。


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:37:19.87 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪」ゴク

加蓮「…………」ボー


夏の日のカフェテラスは思ったよりも暑くはない。気温が高いことに変わりはなくても、快適だ。
たまに風が吹いてくれるのが、たまらなく気持ちいい。


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:37:49.78 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪ ……?」

加蓮「…………」


ずっと見ていたら、小首を傾げられた。
2回、3回、まばたきをする姿が少しだけ間抜けに見えて、からかい気味に笑ったらますます不思議な顔をされた。


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:38:19.76 ID:ExID/JwJ0

藍子「~~~♪」

加蓮「…………たはは」


かさり、と葉が揺れる。
頬の汗がくすぐったくて、ハンカチを出すのが少し億劫で、服の袖で拭く。


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:38:49.85 ID:ExID/JwJ0

藍子「あっ……気持ちいい風……♪」

加蓮「風鈴とか欲しくなるよね。ほら、テレビでやっててさ――」


遠くで何かを書き留める音がした。あぁ、目を遣らなくても分かる。いつもの店員だ。何かハラハラしてたみたいだけど、ケンカはしてないよ?
ああ、それより。また次に来る楽しみが増えちゃった。バレないように口元を隠してみたら。


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:39:20.21 ID:ExID/JwJ0

藍子「加蓮ちゃん、今わらった!」

加蓮「そお?」


隠すとか隠さないとか関係なくて、そしてつられて笑顔が1つ増える。
本当に、笑うことが大好きなんだから。


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:40:19.87 ID:ExID/JwJ0

加蓮「私、何もないのに思い出し笑いとかしないよ? 藍子じゃないんだから」

藍子「それってどういう意味ですか~」


次の言葉はなんとなく分かる。
何かあったって気付いて、それから教えてほしいって言う。


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:41:20.09 ID:ExID/JwJ0

藍子「ってことは、何かあったってこと……? 教えてくださいよ、加蓮ちゃんっ」

加蓮「藍子風に言うなら、小さな幸せ? こういうのはほら、自分で見つけてこそでしょ」


小さな幸せを独占していたわたしの頃の癖が、まだもうちょっとだけ続いている。
でも藍子は何も言わないで、ゆるやかに目を細めてから、唇に指を置いた。


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:41:50.32 ID:ExID/JwJ0

藍子「何か、見つけたんですね。……うーん、何だろ? 気になっちゃいますよ」

加蓮「ふふっ」


頬を膨らませながら、またカップへ手を伸ばした隙に。
口角をちょっとだけ上げたのは、見咎められなかった。


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:42:20.54 ID:ExID/JwJ0

加蓮「店員がね、あっちでメモってた。私が風鈴って言った時に」

藍子「へ? ……あ、店員さんがばれちゃったって顔をしてる。ふふ……♪」


ほらもう、また私の思ったことをそのまま言う。
幸せをわけあったらまた自分に戻ってくる。思えばちっぽけなことかもしれない、けど。


17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:42:49.84 ID:ExID/JwJ0

加蓮「…………」

藍子「~~~♪」クルクル


あ、また抹茶ラテをかき混ぜだした。
飲むんじゃなくて、かき混ぜる。……面白いのかな? 聞いてみたいような、見ていたいような。


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:43:20.46 ID:ExID/JwJ0

加蓮「…………」

藍子「~~~♪」クルクル


私だけ手持ち無沙汰だ。何かしてみようか。
コーヒーはもう飲み終えたし、スマフォはちょっと嫌かなぁ。


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:43:49.77 ID:ExID/JwJ0

加蓮「…………」

藍子「~~~♪」クルクル


うん、と背伸びをしたら、夏の空気がいっぱいに入ってきた。
蝉はやっぱり煩くて、風はやっぱり気持ちいい。


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:44:19.77 ID:ExID/JwJ0

加蓮「…………」

藍子「~~~♪」クルクル


……。
…………。


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:44:49.78 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ゴク

加蓮「…………」


あ、飲み始めた。いっぱいかき混ぜた後には、どんな味になってるんだろう。
気になったけど、美味しそうに飲んでいる藍子の姿を見たら、ちょうだい、という言葉が引っ込んだ。


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:45:20.29 ID:ExID/JwJ0

加蓮「…………」

藍子「~~~♪」ゴク


さあ、どうしよっかな。
外を見てもいいし、藍子を見てもいいし。


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:45:49.84 ID:ExID/JwJ0

藍子「ごちそうさまでした」コトン

加蓮「んー」


お粗末さまでした。
……それはちょっと違うかな?


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:46:20.71 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………?」

加蓮「んー……」


訝る目を向けられたら、つい意地悪なことを言いたくなる。
頬を膨らませてわーわー言われて、じゃれついて。そういうのが、最近、とてもとても楽しい。


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:46:49.75 ID:ExID/JwJ0

加蓮「見てただけー」

藍子「見てただけ?」


少しだけ身を乗り出してきた。何か話したい。そんな雰囲気が生まれた。
私はただ見ているだけにした。今日はこうして、ゆっくりしたい気分。


26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:47:20.67 ID:ExID/JwJ0

藍子「じゃあ、私も見てるだけです」

加蓮「どうぞ」


藍子の目は不思議だ。
ふにゃりとしているようで意外と鋭くて、眩しいけれどどこか気高い。


27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:47:49.74 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………」ジー

加蓮「…………」ジー


かちゃん、と表の方でドアの音がする。
視線を少し、移してみた。舌の先ほどの冷気が伝わってくる。


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:48:19.89 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「…………」ボー


涼しいカフェテラスなのに、少し暑くなった気がした。
外とか、暑いし。歩くだけでしんどくなるし。事務所に戻った時とか、すぐにクーラーの温度を下げて怒られる。


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:48:49.90 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「…………」


じゃあ、私達も中の席に移動する?
違うんだよね、そういうことじゃない。


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:49:19.86 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「…………」ジー


藍子はさっきより楽しそうにしている。
何も喋っていないし、何もしていないけど。


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:49:49.88 ID:ExID/JwJ0

藍子「……♪」

加蓮「ふぁ……」


さっきのお客さんは……室内の席から出てくることはないみたい。
ここは暑そうに見える? そんなことないよ。もしかしたら一緒にいる人によるかもしれないけど。


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:50:19.78 ID:ExID/JwJ0

藍子「あ、メールだ……」ポチポチ

加蓮「…………」パラパラ


話したいこと、何かあったっけ。
メニューをぱらぱらめくりながら、のんびりと記憶を辿ってみた。


33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:50:49.90 ID:ExID/JwJ0

藍子「ふんふん……」

加蓮「…………」パラパラ


ああ、まぁ、あったような気もするし、なかったような気もする。
いいや、ゆっくりしよ。


34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:51:19.99 ID:ExID/JwJ0

藍子「送信っ♪ ……あっ、ごめんなさい加蓮ちゃんっ」

加蓮「いーよいーよ。なんにもしてなかったし」


申し訳無さそうな顔は、すぐにへにゃりとした笑顔に変わる。
次第に覗きこむ目になって、私をずっと見ている。


35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:51:49.93 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「…………」ボー


一瞬だけ違う方向から視線を感じた。
店員かなぁ。それとも、店の中のお客さん?


36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:52:19.90 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」

加蓮「…………」ウーン


ここには私と藍子の世界があります。どう見えますか? なんて。
私達、なんにも喋ってないけどね。


37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:52:49.89 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「…………」ボー


今日、カフェに来て、あれこれおしゃべりしていたのは10分くらい。
どちらからともなく何も言わなくなって、何もしなくなって、そんな時間が只々続く。


38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:53:19.91 ID:ExID/JwJ0

藍子「…………♪」ニコニコ

加蓮「……ふぁ」


話したいことがあって、ここでしか話せないことがるなら、とっても勿体無い時間。
でも、こうして藍子とゆっくり過ごすのも、今だけの時間。


39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:53:49.99 ID:ExID/JwJ0

……。

…………。


40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:54:20.06 ID:ExID/JwJ0

「昼寝にはならなかったね」
「わ、もうこんな時間……!? 加蓮ちゃん大変っ、もう7時です!」
「ホントだ、いつの間にこんな時間。ふふっ、私もびっくりした」
「……でも加蓮ちゃん、すごく落ち着いているような?」
「じゃ藍子。晩ご飯を食べて帰ろっか」
「私は……軽めに済ませちゃいますっ」


これは、続いていくなかの、たったそれだけのワンシーン。


41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/22(金) 17:54:50.09 ID:ExID/JwJ0

――あとがき――

おしまい。
読んでいただき、ありがとうございました。


たまにはちょっとだけ後書きを。

いつもお付き合い頂きありがとうございます。コメントを頂いた時なんて気持ち悪いくらいニヤニヤしてます。本当に感謝です。
膝枕編第3話(シリーズ第19話)を書いた時、もうまったく会話なんてしなくていいって関係を描きたくなって。
いつもの雰囲気と文量ではまずできそうにないので、今回、0.5話扱いということでこのような形にしてみました。

私には私の世界がありますけれど、皆さんにもちょっとだけ想像してほしいなって思います。
加蓮と藍子が、一緒にいるところを。楽しそうにしていてもいいし、喧嘩していてもいいし。
そんな想いも込めた、0.5話でした。


では改めて。ここまで読んでいただきありがとうございました。




転載元:「北条加蓮と高森藍子が、静かなカフェテラスで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469176424/
SS速報VIPのSS紹介です。


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