スポンサーリンク

2016 05/10

亜美「ねーねーりっちゃん」



1: ◆p5ehD0VSYq8T 2016/05/09(月) 03:29:33.75 ID:yaKbiQqAO


亜美(12)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「なんでアイドルやめちゃうの?」

律子「なんでって、私元々アイドル志望で入ってきたわけじゃないのよ?」

亜美「そーなの?」

律子「そう。最初はプロデューサーや経営者を目指してこの事務所に来たの」

律子「だから、これからはそういう勉強もしていかないと……」

亜美「ふーん」ニコニコ

律子「……なによニヤニヤして」

亜美「よかったなー、って安心しちゃった」

律子「何が?」

亜美「……りっちゃん、アイドルするのを嫌になっちゃったのかなって、亜美思ってたから」

律子「……まったく」ナデナデ

亜美「んっ……」

律子「亜美に心配かけるなんて、私もまだまだね」

亜美「ううん!全然問題ないよ!ドンドンかけちゃってよ律子隊員!」

律子「調子に乗らないの!」





スポンサーリンク




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:30:31.63 ID:yaKbiQqAO


亜美(13)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「この衣装すっごいキレイだね!」

律子「当たり前よ!竜宮小町の晴れ舞台よ!気合い入れてデザインしてもらったわ!」

亜美「すっごいよね!テレビだよテレビ!真美に自慢しちゃおーっと!」

亜美「へへーん!りっちゃんは大船になったつもりで見ててくれたまえ!」

律子「それを言うなら大船に乗った、でしょ」

亜美「あり?まあそうとも言うね!」

律子「……頼んだわよ、亜美」ナデナデ

亜美「まかせて!りっちゃんと我々の夢の第一歩だかんね!絶対成功させてくるよ!」


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:31:01.69 ID:yaKbiQqAO


亜美(14)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「クラスの男子から告白されちゃった」

律子「はぁ!?」

亜美「真美が」

律子「あ、真美がか……よかった……いや、よくないわね……」

亜美「……なんで……」

律子「?」

亜美「なんで、亜美じゃなかったんだろ?」

律子「亜美……どっちにしろあなたたちはアイドルなんだから、断らないといけないのよ?」

亜美「わかってるけど……」

律子「……あなたと真美は双子で、とっても仲良しで、すごくよく似てるわ」

律子「でも、2人は別の人間で、それぞれ良いところと悪いところがあって、どっちが上とかそういうことじゃないのよ」

律子「たまたま今回の男の子のタイプが真美だっただけで、あなただって真美と同じくらいたくさんいいところがあるわ」

律子「……私は亜美のいいところ、たくさん知ってるから」

亜美「りっちゃん……」

律子「それに、もし亜美が告白されたとしても、私が認めた相手じゃないと交際は許さないわよ!」

亜美「ふふっ……。りっちゃん、お母さんみたい……」

亜美「……ありがと、りっちゃん」

律子「……ん、どういたしまして」


亜美「ところで、りっちゃんは彼氏いるの?」

律子「余計なお世話!」ポカッ


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:32:13.54 ID:yaKbiQqAO


亜美(15)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「勉強おしえてー!このままじゃ卒業できないよー!」

律子「どれどれ……うわっ、亜美あんたこれ……」

亜美「このままじゃ亜美、おバカアイドルで売っていくことになっちゃうよ!」

律子「アホなこと言ってないで勉強するわよ!ほら!ペン持って!」

亜美「あっそうだ、授業中にペン回しの新技考えたんだ。りっちゃんに見せたげるね!」

律子「真面目に授業を受けなさい!本当にバカキャラで売り出すわよ!」ポカッ

亜美「ヒイ~!それだけはカンベン~!」

律子(中学は勉強できなくても卒業できるってのは、教えないでおこう……)


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:32:53.04 ID:yaKbiQqAO


亜美(16)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「りっちゃんってさ、高校のころ部活してた?」

律子「なによいきなり」

亜美「クラスの友達はさ、けっこーみんな部活しててさ」

亜美「でも私はアイドルやってるし、部活入れないからさー、りっちゃんはどうだったのかなーって」

律子「高校かぁ……あんま覚えてないわね」

亜美「ええー?高校生活楽しくなかったの?」

律子「うーん、楽しかったのは楽しかったんだけど」

律子「部活もやってなかったし、後半はアイドルや事務員との兼業みたいになってたし」

律子「なんて言うか、忙しかった記憶ばっかり残ってるわね」

亜美「ふーん……大変だったんだね」

律子「他人事じゃないのよ?あんたもこれから女子高生とアイドルの二足のわらじなんだから」

亜美「あっ、そっか……でもヘーキヘーキ!」

律子「なんでよ?」

亜美「だって私には、我らが無敵のプロデューサー、りっちゃん様がついてるからね!!」

亜美「アシストよろしくね!りっちゃんプロデューサー!」

律子「……やれやれ、調子いいんだから……」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:33:50.63 ID:yaKbiQqAO


亜美(17)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「私17歳だね」

律子「そうね」

亜美「結婚できちゃうね」

律子「まあ、法律上はね」

亜美「……私、大人になったかな?」

律子「……どうしたの?」

亜美「はるるんや千早お姉ちゃんやミキミキを見てたけど、17歳ってもっと大人だと思ってた」

律子「今はどう?」

亜美「……わかんないや」

律子「そう。ま、そんなものよ」

亜美「りっちゃんはどう思う?」

亜美「私、大人かな?子供かな?」

律子「……どうかしら?」

亜美「えー」

律子「ふふっ、心配しないでも、私から見たらいつまで経っても子供よ」

亜美「なにそれー?」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:35:40.77 ID:yaKbiQqAO


亜美(18)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「勉強おしえてー!このままじゃ卒業できないよー!」

律子「……この光景、前にもあったような……」

律子「まあでも今回は本当に卒業できないかもしれないし、面倒見てやるかな……。ほら、見せてみなさい」

亜美「わーい!ありがとりっちゃん!」

律子「……あれ?そんなに悪くない……っていうかむしろ良いじゃない、これ」

亜美「前にりっちゃんに『授業を真面目に受けろ』って言われたからね!頑張ったよ私!」

律子「……正直見直したわ、亜美」ナデナデ

亜美「んっふっふ~!」

律子「でも、じゃあなんで私に教わりにきたのよ?」

亜美「えーっと……それは、その……」

律子「それは?」

亜美「……最後にりっちゃんに、いつもみたいに勉強教えてもらいたくって……」

亜美「……高校卒業したらもう勉強なんてしないだろうから、もうこういうことも無いんだなって思うとなんだか寂しくって……最後の思い出にって思って……」

律子「……」

亜美「……ダメ?」

律子「……ダメじゃないわよ。このくらい、いつでもしてあげるわ」ナデナデ

亜美「……うん!ありがと、りっちゃん!」

律子「でも、やる以上は手は抜かないわよ!早くペンを持ちなさい!」

亜美「了解であります律子教官!」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:36:12.51 ID:yaKbiQqAO


亜美(19)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「私高校卒業しちゃったね」

律子「もう2ヶ月になるわよ?いまさら何言ってるの」

亜美「……私、これからどうなるのかな?」

律子「……何かあったの?」

亜美「何かあったっていうか、何もないっていうか……」

律子「……言ってみなさい」

亜美「……私、今アイドルすっごく楽しいよ」

亜美「人気もあるし、後輩もたくさんいるし……」

亜美「でも、このままでいいのかなって……」

律子「……よくわからないわ」

亜美「アイドル生活に満足してるし、飽きたとかそんなことはもちろんないし、まだまだ続けたいと思ってる……」

亜美「でも、他にやりたいことがあるような、やるべきことがあるような気がするんだ……」

律子「やりたいこと?」

亜美「うん。なんなのかは全然わかんない、すっごくバクゼンとした感覚なんだけど……」

律子「そう……」

亜美「うーん、自分でもよくわかんないや」

律子「まあ、相談にはいつでものるわよ」

亜美「うん。ありがとね、りっちゃん」

律子「それと」

亜美「?」

律子「あなたがアイドル以外にやりたいことができたなら、私はそれを応援するわ」

律子「プロデューサーとしてじゃなくって、1人の友人としてね」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:36:51.12 ID:yaKbiQqAO


亜美(20)「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「お酒っておいしーね」

律子「まあね」

亜美「んっふっふ~、これで私も大人の仲間入りだね!」

律子「……亜美も大人になったわね……。昔はこーんなにちっちゃかったのに……」

亜美「えー?なにもー感傷に浸っちゃってぇ。そもそも中学入ったくらいにはりっちゃん追い抜いてたよ?」

律子「あら、そうだったかしら?」

律子「でも、なんか亜美はずーっと子供って感じなのよね、私の中では」

亜美「もう!私だってもうハタチだよ!出会った頃のりっちゃんより年上だもんね!」

律子「ふふっ……そうね。ごめんごめん」

亜美「もおー……」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:37:53.67 ID:yaKbiQqAO


亜美「……」

亜美「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「プロデューサーってたのしい?」

律子「えー?なによいきなり……」

亜美「いいからいいから」

律子「……どうかしら」

律子「仕事は大変で毎日残業だし、あちこち営業してまわるから足は痛いし、業界にはセクハラおやじも多いし……」

亜美「……」

律子「……でも、楽しいわ」

律子「自分がプロデュースしたアイドルがステージを成功させたり……」

律子「ドラマやバラエティで活躍したり……」

律子「CDが売れたり、曲が流行ったり、歌番組に出たり……」

律子「アイドルとプロデューサーは二人三脚ってよく言うけど、まさにその通りで、本当に自分のことのようにうれしいの」

律子「辛いことや苦しいことも多いけど、それと同じくらい、ううん、それよりもっとたくさんの楽しいことや嬉しいことがある」

律子「笑顔も涙もアイドルたちと分かち合える」

律子「誇りを持てる、すばらしい仕事だと思うわ」


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:38:56.75 ID:yaKbiQqAO


亜美「りっちゃん……」

律子「それに……」ギュッ

亜美「あっ……」

律子「こうやって亜美や、伊織や、あずささんと出会えたんだもの」

律子「とっても素敵な仕事だわ」

亜美「……ありがと、りっちゃん」

律子「こちらこそありがとう、亜美」

亜美「……」

亜美「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「私ね、やりたいこと、見つけたよ!」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:40:31.04 ID:yaKbiQqAO


数年後……

亜美(2X)「みんな準備できたー?そろそろ車乗ってー!」

A「待ってよ亜美ちゃーん!」

亜美「こら!プロデューサーをちゃん付けで呼ばない!」

B「ちょっと!あんたを探してたせいで私まで遅刻ギリギリじゃないの!」

C「あら~、今日はいつもより早起きしたはずなのにおかしいわ~」

亜美「やれやれ……いつもギリギリなんだから……」

A「ヤバい終わんないよ~!亜美ちゃん助けてぇー!」

B「そうよ!あんたプロデューサーならちょっとくらい手伝いなさい!」

亜美「自分のことは自分でやる!できないなら置いてくからね!」

A.B「ヒィー!鬼教官!」

亜美「誰が鬼教官よ!まったく……先が思いやられるわね……」


律子「あら、あなたも昔はあんなものだったでしょう?」


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:44:46.97 ID:yaKbiQqAO


亜美「うぇっ!?しゃ、社長!?」

律子「あら、昔みたいにりっちゃんって呼んでくれないの?」

亜美「そ、それはみんなの前だから……」

A「あー!社長さんだ!」

C「社長おはようございます~」

律子「はい、おはようございますCさん」

B「『昔は』って?社長、昔の亜美を知ってるの?」

律子「そりゃもちろん。なにせ、亜美のプロデューサーをしていたのは私なのよ?」

A「えー!?そうだったの!?」

律子「そうだったのよ。デビューしたての頃の亜美は、それはもうへなちょこで……」

B「ふーん……」

C「あらあら……」

亜美「あーもー!それは言わないでいいからりっちゃん!!」

B「あっ!今りっちゃんって呼んだわよ!」

亜美「あんたらも!準備しないとマジで遅れるわよ!」

A「本当だぁ!二人とも~!助けて~!」

ドタバタドタバタ……


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:45:13.50 ID:yaKbiQqAO


亜美「ふぅ……」

律子「どう?初の担当ユニットは?」

亜美「まだわかんないけど……大変だね、これ……」

律子「まあね」

律子「……でも、楽しいでしょ?」

亜美「……うん!すっごく!」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:46:01.43 ID:yaKbiQqAO


亜美「ねーねーりっちゃん」

律子「んー?」

亜美「これからもよろしくね!!」

律子「ええ、もちろん!」



おしまい


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:47:05.86 ID:yaKbiQqAO


これにておしまいです。

律子の「元アイドル」という経歴を眺めていて、他に同じルートを辿りそうなアイドルはいるかなぁ?と考えてみたら、1番近くでその姿を見ているであろう亜美かなぁと思いまして、書きました。



転載元:亜美「ねーねーりっちゃん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462732173/
SS速報VIPのSS紹介です。


スポンサーリンク

主な最新記事及び関連記事

亜美律子短SS765プロ

(2)

AFTER 蘭子「…ねぇ、プロデューサー」

BEFORE 北条加蓮「藍子に『メルヘンデビュー!』を踊らせてみた」

亜美真美は企画考えるのとか好きそうだしなー。仕掛人としての才能と言うか
[ 2016/05/10 01:14 ] [ 編集 ]
律子直伝なら敏腕そう。
律子が秀才型なら亜美は天才型になるかも。
別の世界線でのやよいは堅実型かな?
[ 2016/05/10 22:53 ] [ 編集 ]
コメントの投稿







管理者にだけ表示を許可する

※リンクを貼って頂ける方は、URLをttp://にしてください

Page title:

亜美「ねーねーりっちゃん」

Copyright © 2017全ては跡地。 All Rights Reserved.

   Designed by:paritto