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2012 02/28

天海春香「なんで私はアイドルになろうとしたのかな?」

hrk



1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:13:12.89 ID:T0jPBg4C0


- ある日のスタジオにて

P「では、我々はこれであがります。お先に失礼します。」

スタッフ「おつかれさまでしたー!」

P「おつかれさまでした。」

春香「…」

P(…ん?ほら春香、あいさつ)コソコソ

春香「…あっ、お、おつかれさまでした!」

P「…?(今日は何か変だな?)」

P(これはもしや…女の子の日…?)





2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:16:12.31 ID:+yyP5gju0



         ___
         /|  _`ヽ
       |  |  |_ヽ) |
       |  |  __ノ
       |  |_|‐一'′
     xr‐ト-允<
    / \V〈〉V_,>、
   /ヽ   ∧ハト、  \
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3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:18:16.45 ID:T0jPBg4C0


P「…」

春香「…」

P「(訊ける訳ない…!俺はセクハラプロデューサーじゃないぞ!!)」

春香「…あの」

P「…!? ど、どうした…?」

春香「今日は営業はこれで終わりですよね…? 少し体調が悪いので、先に帰らせて頂いてもいいですか…?」

P「あ、ああ。一人で帰れるか?…送っていくぞ?」

春香「…あの、そこまで悪くはないので大丈夫です…」

P「そうか…でももし何かあったら遠慮せず、すぐ俺の携帯に電話していいからな?」

春香「心配かけて…すみません…」

P「…気にするな…お大事にな(何か調子狂うな…)」





5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:20:54.41 ID:T0jPBg4C0


- 765プロ 事務所
亜美「真美!ほうら泡だぞぉ!」

真美「うわぁ、やめてよ!顔に泡が付いちゃったじゃん…」

あずさ「あらあら、白ひげのおじいさんみたいねー」

律子「コラそこっ!真面目にやりなさい!!」

P(今日はやけに騒がしいな?)ガチャッ

やよい「…あっ!プロデューサー、おかえりなさい!!」

P「あ、ああ、ただいま。…もしかして大掃除?」

小鳥「いいところに帰ってきましたね!男手が足りなくて困ってたところだったんですよ~」

P「営業から帰ってきて早々ですか…」

小鳥「今日中に終わらせたいので…今度何かおごりますから、ね?」

P「…何でも…ですか?」

小鳥「そ、そんなに期待されても困ります!」

P「ははは、冗談ですよ。じゃあ早速取りかかりましょうか」





7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:22:51.40 ID:T0jPBg4C0


- その日の夜、春香宅

春香(今日はプロデューサーさんに悪い事しちゃったかな?)

春香(私ってなんでこんなに駄目なんだろう?)

春香(…なんで私はアイドルになろうとしたのかな?)

春香(そもそもアイドルってなんなんだろう?)

春香(歌って踊って、人を元気付ける…)

春香(でも歌なら歌手にはかなわない)

春香(踊りならダンサーにはかなわない)

春香(トークでもタレントにはかなわない)

春香(…)

春香(……なんか疲れちゃった…もう寝よう…)







9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:24:22.51 ID:T0jPBg4C0


- 翌日、765プロ事務所

春香(…)

P「どうしたんだ?ドアの前に突っ立って」

春香「あ、プロデューサーさん…」

P「…まだ具合悪いのか?」

P「今日は営業入ってないから、無理して来なくてもよかったんだぞ?」

春香(あっ…)

P「…春香?」

春香「だ、大丈夫です!もう元気いっぱいですよ!!」

P「そっか、なら良かった。やっぱり春香なのが一番だよな!」

春香「そうですよね!私は元気じゃなくちゃ駄目ですよね!!」

P「確かに、そうかもな。ははは」

春香「ふふ(私、なんで笑ってるんだろう…)」







11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:26:26.53 ID:T0jPBg4C0


春香「あ…部屋が…」

P「見違えるだろ?昨日みんなで掃除したからな」

春香「…すみません、私だけ先に帰ってしまって…」

P「体調悪かったんだから気にするな?」

P「それに、昨日いなかったのは春香だけじゃなかったぞ?」

春香「…そうなんですか?」

P「ああ、雪歩と千早が撮影中でいなかったかな?」

 雪歩「わあ、給湯室もピカピカですー!」
 伊織「私が掃除したんだから当然よ!」
 雪歩「すごい、伊織ちゃんって何でもできるんだね!」
 伊織「お、おだてたって何にも出ないんだからね…///」 キャッキャッ

P「さてと、綺麗になった給湯室とやらでコーヒーでも入れてくるかな」

 伊織「あ!何すんのよアンタ!人がせっかく掃除したのに!!」
 雪歩「ひどいですぅ、プロデューサー…」
 P「そんな事言ってたら給湯室使えなくなっちゃうだろ…」 ギャーギャー

千早「何だかみんな楽しそうね」

春香「あ…、千早ちゃん…」





12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:29:36.87 ID:T0jPBg4C0


春香「…」

千早「どうしたの…春香?」

 小鳥「どうかしたんですか?」
 P「ええ、実は伊織が…」
 伊織「ちょっとアンタ!私が悪いみたいな言い方やめてよね!!」
 雪歩「ずるいですぅ、プロデューサー…」
 P「ずるくない!俺は悪くない!」
 小鳥「…はっ!これはもしや痴情のもつれ!!」テカテカ
 伊織「な、何でそうなるのよ!?」
 高木社長「それは本当かね?」
 小鳥「しゃ、社長!」
 高木社長「…キミ、その話、私の部屋でゆっくり聞かせてもらおうか…」
 P「ご、誤解です!社長ー!!!」
 ザワザワ

千早「…場所を変えましょうか」

春香「…」コクリ





13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:34:08.84 ID:T0jPBg4C0


- 近所の公園

千早「…最近…何か変?」

春香「…うん」

春香「初めは気のせいかなって思ってたんだけど…」

千早「…」

春香「…日に日に不安が募って…動けなくなって…」

千早「…アイドルを辞めたくなっちゃったの?」





14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:35:11.53 ID:T0jPBg4C0


春香「……分からない」

春香「もう何も分からなくなって……ぐすっ…」

千早「…そうね」

春香「…うっ…わ、私、もっと元気にならないと…みんなに心配かけて…ぐすっ…」

千早「…そうね」

春香「どっ…どうして…わたし…」ポロポロ

千早「…そうね」

千早「…」






16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:41:49.27 ID:T0jPBg4C0


千早「…ねえ、春香? 私もね… 時々、自分が分からなくなる事があるわ」

春香「……ち、ちはや……ちゃんも…?」

千早「ええ。」

千早「私には歌しかない…なのに、何でアイドルなんてやってるんだろうって…」

千早「歌手として、全部やり直そうと考えたこともある…」

春香「ちはやちゃんが…?」

千早「…うん。…でもね、辞められなかった。」






17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:43:35.69 ID:T0jPBg4C0


春香「…どうして…?」

千早「いざ、先に進もうと思っても、何故か事務所のみんなの顔が浮かんで、いつもそこで停まってしまったの」

春香「…」

千早「馴れ合いかなとも思ったけど、思って振り切ろうとしたけど、でも無理だった」

千早「よく…分からないけど…それが今、私には一番大切なものなんじゃないかって…」

春香「…たいせつな…もの…」

千早「…うん。春香にもあるんじゃない?…大切なもの」

春香「…たいせつな…」

千早「ゆっくり考えましょう…?答えに急がず、みんなで、一緒に。」

春香「……うん。」






18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:47:23.89 ID:T0jPBg4C0


- その日の夜、春香宅

家族のおかえりって言葉、大切なもの。

事務所のみんなの笑顔、大切なもの。

素晴らしい歌に出会える事、大切なもの。

ファンの声援、大切なもの。

お菓子に入れる隠し味、大切なもの。

プロデューサーさんと一緒にいられる事、大切なもの。


どれも大切

でも、一番大切なのはどれ?

…やっぱりまだ、分からないや









19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:52:38.20 ID:T0jPBg4C0


- 翌日、765プロ事務所

あずさ「昨日は大変でしたね…プロデューサーさん…」

P「…ええ、一部始終を聞いていたあずささんの弁護がなかったら、首が飛んでいたかもしれませんが…」

小鳥「あははは、そんな大げさですよ~」

P「誰のせいだと思ってるんですか!?」

千早「…昨日の話ですか?」

P「ああ、君たち二人がどこかに行ってる間にすごい攻防があったんだが聞きたいか?」

千早「…結構です」





20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:55:29.40 ID:T0jPBg4C0


P「ん? 春香…なんか目が赤くないか…?」

春香「あ…そうですか? …昨日は…ちょっと夜更かししちゃったので」

千早「…」

P「ふうん。…もしかして最近調子悪そうだったのはその夜更かしのせいじゃないか?」

春香「あはは…そうかもしれませんね」

P「自分を大事にしないと駄目だぞ?もうお前一人の身体じゃないんだからな~」

あずさ「…!!…あ、あのそれって…」

P「…?」





21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:05:06.41 ID:T0jPBg4C0


小鳥「妊娠…発覚…?」テカテカ

一同「ええええええ!!!!!!!」

P「!?!?!?」

美希「ハニー!どういうことか説明してほしいの!!」

真「プロデューサーが事務所のアイドルに手を出したなんて!」

P「誤解だ!落ち着け!!」

やよい「わわっ!プロデューサー、春香さんと結婚するんですか!?」

P「ち、違う!!」

小鳥「違う…?妊娠したけど結婚はしたくない…だと…?……どう思いますか、律子さん?」

律子「プロデューサー!男らしくないですよ!!」

P「ああもう!だから誤解なんだって!!春香の調子が悪いとファンや事務所のみんなも心配するぞって意味です!!」







22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:06:21.56 ID:T0jPBg4C0


P「は、春香もなんとか言ってやってくれ!!」

春香「…」

P「ほ、ほら春香!」

春香「…プロデューサーさんは優しくしてくれましたよ?」

真「うわっ…大胆…///」

P「なんの話だ!!!!」

高木社長「…ああキミ、私の部屋に来てじっくりその話を聞かせくれないかね?」

P「ご、誤解です!社長ー!!!」





23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:08:13.923 ID:T0jPBg4C0


千早「…」

千早「ちょっとかわいそうだったかも…」

春香「つい意地悪してみたくなっちゃって…」

千早「……もう大丈夫なの?」

春香「…うん。」

春香「…まだ分からない事ばっかりだけど、でもそれでもいいかなって…」

春香「私の歌や踊りで、少しでも救われる人がいるなら、この仕事を続ける意味はあるかなって…」

千早「…そっか」

春香「でも、いつか…もっと胸を張ってこの仕事を誇れるようになりたいな…」

千早「そうね…わたしも。」

春香「だから…これからも…よろしくね!」

千早「…ええ」






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