2013
11/10
日
1 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 22:58:15.70 ID:iQYmufT70
ルキトレ「ステップステップ……そこでターン!」

川島瑞樹「ハッ!」ピタッ

ルキトレ「ハイ、オッケー!バッチリですよ、川島さん!」
瑞樹「そうでしょう?まだまだ若い子には負けないわ!」
P「…………」
………
……………
…………………
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2 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 23:00:03.14 ID:iQYmufT70
東郷あい「おや、瑞樹さん」

瑞樹「どうしたの?あいちゃん」
あい「いや、どうということはないんだが……以前にもまして綺麗になったね」
瑞樹「ホントに!?」
あい「うん。肌のつやが見違えるようだ」
瑞樹「分かる?化粧水を変えてみたの!
どう?若返ってる?」
あい「あ、ああ。より魅力的になったと思うよ」
瑞樹「うれしい!だからあいちゃんって好きよ!」
P「……………」
………
……………
…………………
3 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 23:02:34.46 ID:iQYmufT70
瑞樹「薫ちゃん、見てみて!」ドジャーン
龍崎薫「うわぁみずきさんかわいー!」

瑞樹「でしょう?今度のコンサート衣装よ!」
薫「おひめさまみたーい!」
瑞樹「本当に!?」
薫「えっ?」
瑞樹「本当に私お姫様に見える!?」ズイッ
薫「う……うんっ!」ニコッ
瑞樹「ありがとう薫ちゃん!
やっぱり子供は素直ね」
瑞樹「わかるわ!」
P「…………………」ウーン
ちひろ「どうしたんですか?プロデューサーさん。
難しい顔して」
4 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 23:09:54.58 ID:iQYmufT70
………
……………
…………………
ガチャッ
瑞樹「お待たせ、Pくん」
P「川島さん、突然呼び出してすみません」
瑞樹「大丈夫よ。それで、お話って何?」
P「はい。これからのプロデュース方針について、少し」
瑞樹「プロデュース方針?」
P「………単刀直入に言います」
P「今の川島さんの……『カワイイ』路線について、いったん保留にしたいと思います」
5 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 23:28:58.70 ID:iQYmufT70
瑞樹「………理由を聞かせてもらえるかしら」
P「覚えていますか、川島さん。
川島さんがこの事務所に来た時のこと」
瑞樹「………」
P「『若い子には負けたくない』。あなたはそう言いました。
みんなを見返してやりたい、と」
瑞樹「もちろん、覚えているわ」
P「もちろん俺自身、川島さんには誰にも負けない輝きがあると思いますし、
事実そういうプロデュースをしてきたつもりです」
瑞樹「じゃあ、今までと同じでも問題ないんじゃない?」
P「あなたはそれでいいんですか?」
瑞樹「…………」
6 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/09(土) 23:35:30.37 ID:iQYmufT70
P「アイドルとして美しさを保つことは大事です。
ですが、川島さんは『若さ』にこだわりすぎてるんじゃありませんか?」
P「若い子に負けたくないと言った貴方が若さに執着するのは、
貴方にとっての敗北なのではありませんか?」
瑞樹「…………」
P「………もう一度言います。
一度、若さへの執着を捨ててみませんか?」
瑞樹「………じゃあ、どうすればいいの?」
P「…………」
8 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/10(日) 00:07:13.13 ID:lYf2umFV0
瑞樹「私だって、無理をしてる自覚はあるわ。
でも、だからってどうすればいいのよ?」フルフル
瑞樹「若さへのこだわり?当たり前じゃない!
若くてカワイイ娘じゃないと相手にされないんだもの!」
P「川島さん……」
瑞樹「私は怖いの!またあんな思いをするかもしれないって!
あなたにも見はなされるんじゃないかって……!」
P「川島さん」
ギュッ
瑞樹「P君……?」
P「川島さん、今の貴方を作っているものは何ですか?」
9 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/10(日) 00:13:18.03 ID:lYf2umFV0
P「川島さんが、川島さんとして今、輝いているのは、
貴方が時と共に積み重ねてきた経験のおかげでもあります」
瑞樹「経験………」
P「そうです。それは他の子にはない貴方だけの武器なんです」
P「それとも貴方は、歳を重ねることに何の意味も、価値も見いだせないんですか?」
瑞樹「…………」
P「俺はね、川島さん。
貴方には若い子と張り合うより、背中を見せつけられるアイドルになってほしい。
そう思ってるんです」
瑞樹「………カワイイだけの私は、いらないってこと?」
P「違いますよ」
P「瑞樹さんの可愛いところは、全部俺が知ってますから」
瑞樹「!!」
10 : ◆r4vICyDKLo [saga ] :2013/11/10(日) 00:50:54.59 ID:lYf2umFV0
P「誰が何と言おうと、俺だけは貴方の可愛いところを見てますから」
瑞樹「………」///
P「それじゃ、不満ですか?」
瑞樹「………正直、釈然としないところはあるけれど、」
瑞樹「わかったわ」
………
……………
…………………
11 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga sage] :2013/11/10(日) 00:55:36.66 ID:lYf2umFV0
――― 別の日
P「おはようございます…」
瑞樹「P君!」
P「うわっ!お、おはようございます、川島さん」
瑞樹「私わかったわ!」
P「え?」
瑞樹「この芸能界、カワイイ子なんていくらでもいるじゃない?
だから、P君の言うとおりカワイイだけじゃ駄目だと思うの」
P「わ、分かっていただけて何よりです」
瑞樹「だからね、これからは『カッコカワイイ』路線で行こうと思うのよ!」
P「は?」
12 : ◆r4vICyDKLo [saga sage] :2013/11/10(日) 00:58:54.55 ID:lYf2umFV0
瑞樹「大人の女性らしいカッコよさと、可憐な可愛さを併せ持つアイドル……
うん、いいわ!さすがP君ね!」
P「いや、あの……」
瑞樹「わかるわ!」
P「わかってないわ」
おしまい
13 : ◆r4vICyDKLo [saga sage] :2013/11/10(日) 00:59:51.46 ID:lYf2umFV0
最近読んだ小説から着想を得たが予想外に短くなった。
では、読んでくださってありがとうございます。
転載元:モバP「アンチ・アンチエイジング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384005495/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384005495/
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AFTER やよい「クッキンアイドルYAYOI's Kitchen?」
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▼返信コメ
カッコカワイイ……地獄のミズキかな?
[ 2013/11/10 09:56 ]
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