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2013 06/16

小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season 2 第二十夜




110VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:35:30.39 ID:Eo3oABJTo



第二十夜 非常階段の猫


茄子「本日もアイドル百物語の時間がやって参りました」
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ほたる「今日は猫にまつわるお話の二つ目……でしたね」
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小梅「うん。前回は……鳴き真似だったけど……」
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茄子「怖いお話でしたね。今回はどうなることか……」

ほたる「……前回はなんと言うんでしょう……。生々しかったですよね」

小梅「う、うん。あの話の特徴の一つに……もしかしたら、自分の周りでも起きるんじゃないかと思わせる怖さがある……」

茄子「なるほど、たしかに」

ほたる「……話に出てきた女の人はもういないでしょうけど、でも……」

小梅「他の誰かが……似たようなことを思いついても、おかしくは……ない」

茄子「想像したくはありませんね」




前スレ
小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season 2 第十九夜
シリーズスレ
白坂小梅のラジオ百物語





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111VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:36:08.55 ID:Eo3oABJTo




小梅「で、でも、怪談のあるジャンルにはそうした……ある意味人を引きよせる魅力がある。それとは違うのもあるけど……」

ほたる「……というと?」

小梅「……自分の周りにはありえないような奇妙なものに出会わせてくれるもの。それが心地良いとは限らないけど……」

茄子「身近にはなくても、不気味なものや恐ろしいものは興味を惹きますね」

小梅「うん……。今日のお話は、前回と比べると、どこかずれた世界を感じさせてくれる……かも」

ほたる「今日はどなたのところに?」

小梅「今日は……和久井留美さん」

茄子「それでは、どうぞ」




112VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:36:54.18 ID:Eo3oABJTo



和久井留美(26)
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○一言質問
小梅「化けて出るなら……誰のところがいい?」
留美「そうね……。怨みに思う人より、安心させたい人の所に出て行きたいわ。どうせなら、小梅ちゃんのところに出てみんなに言づけようかしら」




113VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:38:21.31 ID:Eo3oABJTo



 こんにちは、小梅ちゃん。

 この間もらったゾンビ猫のぬいぐるみ、かわいがらせてもらってるわ。
 ありがとう。
 ファスナーを開けると腸が飛び出るのを、出したままにしておくべきかどうか悩むけれどね。

 ええ。
 今度遊びに来てちょうだい。

 さて、怪談だったわね。
 そうね、では、始めましょうか。

 まず、前提として、私はあんまり目が良くないということを理解して欲しいの。
 眼鏡をかけなくても通常の生活は送れる程度だけれど、疲れるとぼんやりと焦点が合いにくくなる程度には悪いわ。

 そして、アイドルになる前の私は、仕事で書類を何百枚とチェックしたりしなきゃいけなくて、目を酷使する日々が多かった、ということも。

 それから……私、猫は好きなのだけれど、猫アレルギーなの。
 重篤というほどではないけれど、猫を飼ったりするのは難しいわ。

 だから、好きではあっても、すぐに駆け寄ったりはしないのよね。

 それらの前提を理解してもらった上で、お話を始めましょう。




114VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:40:00.86 ID:Eo3oABJTo



 これは、私が住んでいたマンションの非常階段で起きたお話。

 その頃の私は仕事がとても忙しくて、さっきも言ったような、目を酷使する状況だったの。

 そんな時は、オフでは眼鏡をかけたくないものなの。
 眼鏡をかけると仕事のことを思い出すし、なんとなく気が急くのよ。

 それに、いくらぼやけて見えても、マンションの建物内じゃ、危ないこともなかったから。
 もちろん、料理したり火を扱うときは、眼鏡をかけたりしていたけど。

 ともあれ、そんな時に、非常階段で、猫を見かけたのよ。

 夜、帰ってきたときにふと見たら、非常階段の地上出入り口から一つ上がった踊り場に、黒い猫がうずくまっていたの。
 出入り口には柵があったけど、人間じゃなくて猫ならいくらでも入ることは出来る。

 私はその後も夜中にたまに見かけるそれに微笑みながら、通り過ぎていたわ。
 さっきも言ったように猫アレルギーだから、あまり近づきすぎないくらいがちょうどいいのよ。

 ただ、その頃同僚の女子社員に、たまたまこの猫の話をしたことがあったのよね。

 特にどうということもない話題として出したはずなのだけれど、その子も猫が大好きだったみたい。




115VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:41:15.23 ID:Eo3oABJTo



 それで、せっかくだから、写真くらい撮ってきてくれないかって言われてね。

 当たり前だけれど、こういうのは別に強制ではないし、無理してやることでもない。
 でも、話の種にはなるし、たしかに写真くらい撮ってもいいだろうと思ったのよ。

 なにしろ、私は疲れて帰ってきた時のぼんやりとした視界でしか、その黒猫を見たことがなかったから。

 それで、ある休みの日。
 普段は疲れ果てて寝ているか翌日の用意をしているかくらいしかしていなかった休日に、非常階段に向かってみたの。

 いつも見かけるのは非常階段でも出入り口近くだから、一階に下りてのぞき込んでみたけれど、踊り場にはいなかった。
 そこで、マンション住人なら全員持っている鍵で柵を開けて、非常階段を上っていったの。

 そうして、三階くらいまで上がった時に、上を見上げたら、とん、とんと階段を下りてくる黒い影があった。

 私は携帯電話を取りだして、カメラモードにしながら、近づいたわ。
 にゃー、なんて猫の声を真似して呼びかけながらね。




116VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:42:35.99 ID:Eo3oABJTo



 そうして、ついにその黒い影を、携帯のカメラレンズが捉えて……画面に大きく映し出した。

 途端に、私は声もなく硬直していたわ。

 そこに映っていたもの。

 それは、猫なんかじゃなかった。



 潰れひしゃげた、男の生首だったのよ。



 半分がた抜け去った髪の毛がぐじゃぐじゃと全体にまとわりついて、うごめいてる。
 まるで、手足のようにそれを使って、とんとんと音だけは軽やかに階段を下りてくる、生首。

 いま話していても、ばかみたいな話だけれど……。
 この目で見たのだから、認めるしかないわ。

 それからどうしたのかって?

 それが……。
 ここから先を話すと、たいてい笑われるのよね。

 え?
 どうしてかって?

 ええ、実はね。




117VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:43:21.73 ID:Eo3oABJTo



 驚きすぎた私ったら、そのまま非常階段を駆け上って、生首を蹴り飛ばしたのよ。
 たぶん、猫でなかったという落胆がそうさせたのでしょうけれど。

 見事にパンプスがヒットした生首は、ぽーんと打ち上がったと思ったら、宙で消えていったわ。
 こう、空気に溶け込むみたいに。

 多少痛快だったのは、私に蹴られた途端、慌てた顔つきになったことくらいかしら。
 それまで、潰れているのにいやらしいとはっきりわかる表情を浮かべていたくせにね。

 その後、『黒猫』を見かけることはなかったわ。

 帰宅時間のちょっとした幸せな気分が消え去ったことを考えると、あれは、勘違いしたままにしておくべきだったのかもしれないわね……。




118VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:44:11.98 ID:Eo3oABJTo




ほたる「……ええと」

茄子「たしかに、これはなかなか遭遇しそうにありませんね……」

小梅「……うん、ただ……」

ほたる「ただ?」

小梅「……最初に猫に見えてたのは……留美さんの目のせいだけじゃ、ないかも」

茄子「……と言いますと?」

小梅「猫が好きな留美さんを誘うために……そういう姿を見せていたの、かなって……」

ほたる「……なにかを企んでいた……ってことですか?」

茄子「ふうむ……。そうなると、留美さんの激烈な反応は、相手の目論見を外す意味ではよかったと?」

小梅「……立ち向かうのが常にいいこと、ではないけど……」

ほたる「難しいですね。普通は……恐ろしすぎて、何も出来ないでしょうし……」

小梅「でも……結果的にはどっかへ行ったみたいだから……。良かった」




119VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:44:42.25 ID:Eo3oABJTo




茄子「そうですね。潰れた生首なんかに取り憑かれたらたまったものじゃありません」

ほたる「……かわいいのに取り憑かれても困りますが……」

小梅「……そうでもない」

ほたる「え?」

茄子「はい?」

小梅「つ、次のコーナーは化け猫のたたりについてのお話を……紹介して……」



 第二十夜 終




120VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/06/15(土) 23:45:37.30 ID:Eo3oABJTo


本日は以上です。
おかしい、こんなアグレッシブな話じゃなかったはずが……。




121VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2013/06/15(土) 23:47:18.54 ID:orzfflha0


だめだww
怖いのに笑ってしまうww




122VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2013/06/16(日) 00:06:18.31 ID:OP2/Pc6n0


これは笑われても仕方ないww




123VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2013/06/16(日) 00:29:03.64 ID:nk4M2YCDO


この霊はSからMに宗旨替えするだろうな



転載元:小梅「白坂小梅のラジオ百物語」 Season 2 
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370268734/


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AFTER 杏「甘えちゃいけない」

BEFORE モバP「そうだ野球に行こう」

生首「ありがとうございます!」
[ 2013/06/16 02:48 ] [ 編集 ]
猫特集なのに実際の猫がまだ出てきてないぞww
[ 2013/06/16 02:56 ] [ 編集 ]
恐らく次はみくにゃん
[ 2013/06/16 10:04 ] [ 編集 ]
#21818
生首「我々の業界ではご褒美です!」
[ 2013/06/16 11:59 ] [ 編集 ]
この流れだと次は高橋さんが来るのかな?
[ 2013/06/16 12:01 ] [ 編集 ]
キングはもう来たぞ。
ただ、怪異系じゃなく木場さんと同じで生きてる人間の怖さ系だけど
[ 2013/06/16 16:30 ] [ 編集 ]
※21818・21828
おまえらw
[ 2013/06/16 16:32 ] [ 編集 ]
怖い話なんだけどなあ……w
[ 2013/06/16 18:33 ] [ 編集 ]
おい※欄の生首は訓練されすぎだろw
僕は小梅ちゃんに蹴られたいです
[ 2013/06/16 20:49 ] [ 編集 ]
※21825
あーにゃん・雪美にゃん・のあにゃんの可能性も有るぞ
まぁ、のあさんあたりは100番目の語り部とかの方が似合いそうだけど
[ 2013/06/16 22:01 ] [ 編集 ]
腸が出てくるゾンビ猫ぬいぐるみ……。
[ 2013/06/16 22:13 ] [ 編集 ]
ベヨネッタ姐さんみたく、髪で形作って擬態してて
移動中で擬態形態がなって無い時に見つかったとか?
あとこのわくわくさんは猫アレ無かったらあずまんがの榊さんみたいになってる予感

ちなみに、潰れた生首ってなんか特殊なの?
[ 2013/06/17 08:41 ] [ 編集 ]
飛び降りとかじゃないの。
つぶれてるのは
[ 2013/06/17 14:52 ] [ 編集 ]
小梅ちゃんはあの子が大好きなんだなあ
[ 2013/06/17 21:58 ] [ 編集 ]
今回の話で でろでろって漫画を思い出した
怖い幽霊に遭遇したらぶっ倒せ!ってノリが似ていた
[ 2013/06/27 03:23 ] [ 編集 ]
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